オフィスリノベーションの手順、費用を徹底解説!
オフィスのリノベーションがもたらす様々な効果をご存知だろうか?
古くなったり、使いにくいオフィスをリノベーションすることで、普段オフィスで働く社員だけではなく、来社いただいたお客様や取引先など、対社内的にも対社外的にも良い影響を与えることが可能である。
会社の顔とも言えるオフィスが綺麗で使いやすければ、会社に対する印象を現状より上げることも可能なのであり、費用対効果の高い投資だと考えることができる。
今回は、オフィスリノベーションが会社にもたらす効果や、費用、リノベーションを行う際の手順に至るまで徹底解説したいと思う。
オフィスのリノベーションを検討しておられる方は是非、この記事を参考にしていただき満足のいくリノベーションを実現していただければ幸いである。
目次
オフィスのリノベーションの効果とは?
まず最初にオフィスをリノベーションすることによってもたらされる効果について紹介する。
オフィスをリノベーションすることによってもたらされる効果はいくつかあり
「生産性の向上」
「従業員の士気の向上」
「会社イメージの向上」
「経費の削減」
上記の4つが主なところである。
では各項目について詳しく説明しよう。
1.生産性の向上
まず最初の効果は従業員、作業面などでの生産性の向上だ。
オフィスのリノベーションによって社員の生産性の向上が期待できることは容易に予測がつくだろう。
オフィス自体が美しく生まれ変わり職場環境が良くなれば、一日のほとんどをオフィスで過ごす社員の精神衛生にも良い影響を与えることができ、結果として生産性の向上が期待できる。
また、実務面においても、社内での作業や業務に対して機能性に優れたオフィスリノベーションを行うことができれば、必然的に社員の生産性は大きく向上するだろう。
2.従業員の士気の向上
続いて従業員の士気向上の効果についてだ。
非常に単純な話だが、綺麗で使いやすいオフィスと古くて使いづらいオフィスのどちらのオフィスで働きたいだろうか?
よほどのこだわりがない限り、綺麗で使いやすいオフィスで働きたいと考えるのが一般的な考え方だ。
確かに、働く理由は人それぞれだが、「綺麗なオフィスで働いている」というその実感自体が、愛社精神の育成へと繋がり、社員のモチベーションをも向上させる。
また、モチベーションが向上すれば先ほど説明した生産性の向上にも繋がるのである。
その他、近年、大手企業などを中心に取り入れられているフリーアドレス(固定の席が決まっておらず、業務の進行状況や、その時関わる必要のあるメンバーに応じて席を自由に移動して使う方法)を取り入れるなど、新たに設計するオフィスに工夫を施すことによって社員同士のコミュニケーションを活発にし、離職率を下げたり、会社に対する帰属意識を高める効果も期待できる。
3.会社イメージの向上
そして、3つ目の効果としては、会社イメージの向上が挙げられる。
お客様がご来社された際に、綺麗でオシャレなオフィスの方が好印象なのは言うまでもない。
よく、第一印象が肝心という話を聞くが、私たち人間が形成する第一印象は、心理学的な点で見ても視覚的影響が大きいと言われている。
綺麗にリノベーションされたオフィスにお客様を迎え入れることができれば会社のイメージ向上に繋がるのであり、また、コーポレートサイトや求人広告、会社パンフレット等でも、リノベーションされた綺麗なオフィスの紹介ページなどを盛り込めば、実際に会社に来たことのない方のイメージも向上することができる。
4.経費の削減
そして、最後の効果としては経費の削減効果だ。
リノベーション工事を施して、経費が削減されるというのは少しイメージしづらいかもしれない。
例えば、古いオフィスの多くは耐熱材をはじめとしてそもそも使われている素材が劣化していることがある。冷暖房をとって見ても隙間風が吹き込んでいたり、熱のこもりやすい壁素材が使われていれば光熱費が高くなることは自明の理である。
また、そもそも設計段階において省エネなど十分に配慮されておらず、現在では主流となっている高機能素材(断熱窓や、湿気調節機能を持った壁紙など)は当然ながら使われていない。
このようなことから、古いオフィスを使い続けるということは無駄に光熱費や維持費がかさむことになってしまうのだ。
このような状態のオフィスがリノベーションを行えば、イニシャルコストは当然かかってくるが、全体で見た時に結果として経費の削減効果をもたらすことができるというわけだ。
また、人材確保の観点においても、綺麗なオフィスであれば多くの求人広告に埋もれることなく、目を引く要素となる。
したがって、オフィスリノベーションを行うことによって離職率の低下が期待でき、さらには人材確保までの時間短縮、費用の削減などの効果も期待できるのだ。
ここでは、オフィスリノベーションの4つの効果について紹介した。
もちろんこれ以外にも工夫次第では様々な経営上の課題を解決できる点も忘れてはいけない。
オフィスリノベーションの事例
ここまでで、オフィスリノベーションの効果について紹介した。
続いては、さらに具体的な話について紹介していく。
一口にオフィスリノベーションといっても、リノベーションの程度に合わせていくつかの種類が存在する。
満足のいくリノベーションを実現するためには、リノベーションを行う目的を明確にし、適切なリノベーションを選択することが重要だ。
1.フルリノベーション
まずはフルリノベーションについてだ。
フルリノベーションとは、オフィスを全て作り直す方法のことだ。
一から設計し直すため、予算次第ではデザインや機能面など様々な工夫を盛り込むことができる。
オフィスそのものを丸ごと生まれ変わらせてイメージを刷新したい場合や、老朽化の激しいオフィスなどにはこのフルリノベーションが適している。
2.ポイントリノベーション
続いてはポイントリノベーションだ。
ポイントリノベーションとはその名の通り、壁や、天井など部分的にリノベーションを行う方法だ。
ただ、他のフロアなどとのデザインを統一する必要がある場合には大胆な設計にすることは難しい。オフィスそのものの構造は劣化していないためフルリノベーションまでは考えていないが、部分的に新しくしたいところがある場合にはポイントリノベーションが適している。
3.スケルトン化
そして、最後はスケルトン化だ。
スケルトン化されたオフィスとは、いわゆるコンクリート打ちっ放しのまるでデザイナーズ物件のようなオシャレなオフィスのことである。
気鋭のベンチャー企業などでは、オシャレなオフィスで働きたいと考える若い人材を呼び込むために、このスケルトン化が人気だ。
先ほど説明した、リノベーションのもたらす会社イメージの向上効果がかなり期待できる方法である。
リノベーションを依頼してから施工完了するまでの流れ
では、実際にリノベーションを依頼してから施工完了するまでの流れを説明する。
まず初めに行うのはリノベーションの見積もり依頼だ。
ここでは後々問題にならないように項目別に費用を明確にした見積を依頼しよう。
依頼後は、打ち合わせを行い、どんなイメージのオフィスにしたいのかコンセプト等を明確にし、そのイメージや要望を元に業者がレイアウトを作成する。このレイアウトの作成には1週間〜3週間ほど要する点は留意されたい。
依頼主の要望に近づけるように何度もデザインや設備などすり合わせを行い、ある程度レイアウトが理想に近づいたら業者から見積もり提案を受けることになる。これに納得すればいよいよ本打ち合わせを行い、リノベーションの契約を締結し施工開始だ。工事期間はリノベーションの規模によるが、比較的小規模のポイントリノベーションなら最短で1週間〜、フルリノベーションなら2ヶ月程度と見ておけば問題ない。完成後は、リノベーションが依頼と相違しないか確認し引渡しを受け終了することになるだろう。
オフィスリノベーションの期間中はどうするの?
ポイントリノベーションなのか、フルリノベーションなのか、などリノベーションの規模や依頼する工事内容によっても異なるが、基本的には工事は部分的に行うため一時的に仮のオフィスに移転するする必要性は生じない。
ただし、都合上どうしても利用できない期間が生じてしまう場合には、振替などで対応することもある。
リノベーションを行う範囲や時期などに注意して業者と入念にスケジュールの打ち合わせをしよう。
リノベーションにかかる費用
やはり経営者として気になるのは、オフィスのリノベーションにかかる費用だろう。いくらオシャレなオフィスにしたくても、リノベーションはよっぽどの理由がない限り、会社にとっては十分条件にすぎないため、予算をオーバーするような契約をして会社経営そのものを圧迫するわけにはいかない。
リノベーション費用は依頼する業者やリノベーションの規模感によって費用がピンキリなためここでは一般的な相場を紹介する。ただしここで紹介するのはあくまで平均的な坪単価なので、工事内容によっては費用が大きく上下する点や、デザイン代やリノベーション時に発生する廃材の処理費用等は含まれていない点に注意して欲しい。
1.フルリノベーション
フルリノベーションの場合、相場は坪単価30万円程度と言われている。オフィスの規模が大きければある程度大きな費用が必要だが、全面的に刷新でき会社のイメージを向上させることができるメリットを考慮すれば妥当な費用と言えるかもしれない。
2.ポイントリノベーション
ポイントリノベーションの場合は、フルリノベーションと比べると1/3程度で、坪単価10万円程度と言われている。部分的な改修に止まるので、フルリノベーションと比較するとかなり安く済むだろう。
3.スケルトン化
スケルトン化もポイントリノベーションと同じく坪単価10万円程度が相場と言われている。ただし、オフィスを全面的にスケルトン化する場合は規模に比例して費用も大きくなる。
オフィスリノベーションの際の業者選びのポイントについて
業者選びの予備知識としていくつか注意すべき点がある。まず原状回復義務の範囲についてだ。通常、オフィスはビルごと所有しているといった状態でない限り、ビルの貸主との借主間の賃貸借契約によって成立する。ここで重要なのは借主が退去する際に生じる原状回復義務(オフィスの内装を契約時の状態に戻す義務)だ。この範囲について貸主側としっかり確認しておく必要があるだろう。
またそのほかにも消防法の関係からスプリンクラーや火災探知機などの設置義務や、防犯上の対策からセキュリティシステムを導入する場合別途費用が必要になってくる可能性がある点も注意が必要だ。
つまり、こう言った法律的な問題をしっかりとクリアするためにも信頼できる業者選びはが不可欠となってくる。もちろん実績や値段なども考慮して業者選びを行うべきだが、法律上の必要条件を充足して初めてオフィスリノベーションたりうるため、細かい点についてもしっかりと説明をしてくれる業者が理想的だ。加えて気になるのはイニシャルコストかもしれないが、これについてはイニシャルコストをなるべく安く抑えようとするよりも、多少費用がかさんでも実績等を確認して信頼に値する業者を選ぶ方が長期的な視点で見た場合妥当と言えるだろう。
オフィスリノベーションで事業を加速させよう!
オフィスの内装が与える影響は、対外的に対内的にもかなり大きい。
デザイン性と機能性に配慮したオフィスリノベーションを行うことで、会社の事業スピードを大きく加速させることも可能だ。
今後、会社を大きく成長させたいとお考えの経営者様や、規模拡大を機にオフィスそのもののデザインを刷新したいとお考えのベンチャー企業のCEOの方々には、この機会に是非ともオフィスリベーションを検討してほしい。
また、当社では優れた提案力を持つオフィスリノベーションに強い内装業者に一括で見積もりを取ることも可能だ。
良い内装業者を探しているという方は是非、一度ご相談いただければ幸いである。