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病院の内装工事をするなら知っておきたい5つのポイント

病院にとって内装デザインというのは、経営を支えていく上で非常に重要な要素となる。
もともと病院は患者様の利用保護という観点から過度に広告を打つことができず、さまざまな取り組みを行ったとしてもそれを患者様に適切に伝える事ができなかったという背景がある。

近年、病院の広告規制に関する法律が改正され、広告を利用した宣伝可能範囲の拡大が図られた。
しかしながら、一つ一つの表現にまで及ぶ”薬事法”の規制があり病院が効果が期待できる広告を打つには依然として厳しい状態となっている。
つまり、病院というビジネスにおいては、口コミや、立地の良さ、話題となるような医師の存在など、広告に依存せずに集客を行っていく事が重要になるという事なのだ。

適切な診察サービスはもちろん、それ以外の付加価値も患者様の病院選びにとっては重要な要素となる。
集客や、患者様同士の口コミを意図的に創出する戦略が重要となるのだ。

今回の記事では、病院経営において非常に重要な役割を果たす”病院の内装デザイン”について徹底的に解説したいと思う。
病院の内装についてお悩みの方は是非、参考にご覧いただければ幸いである。

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病院の内装は評価に直結する

最初に、病院の評価を決める内装の重要性について少し紹介したい。

結論から言うと、病院に対する評価において内装デザインからのイメージが占める割合はかなり多く、それ自体が患者様からの評価に直結すると言って良い。

基本的に院内においては、診察室や施術室などクローズドな部分が多いため、患者様からの評価に大きく影響する要素としては医師の雰囲気や評判、として視覚的に大きな影響を与えるのが内装だ。

どんなに腕の良い医師が在籍しており、ホスピタリティのある対応をしたとしても、病院自体が古ぼけた印象では、命や健康を預ける側としてはいささか不安に感じざるをえない。また、反対もしかりである。

腕が良い、ホスピタリティのある対応と言った部分は当たり前の事として、清潔で利用しやすい内装のデザインは、ソフト面での魅力をダイレクトに患者様へ伝える為の媒体の一部だと言える。

このように、内装は良くも悪くも病院そのものの評価に直結してしまうものなのだ。

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患者さんからの評価を上げる5つのポイント

先ほど、病院における内装の重要性について紹介した。
ここでは、具体的にどのような内装デザインを実現すれば、患者様の安心感、使いやすさを実現できるのかについて5つのポイントに分けて紹介する。

5つのポイントとは
清潔感
明るい照明
スムーズな動線
衛生面
個性を生かしたデザイン
である。
ではそれぞれについて詳しく見ていこう。

清潔感

清潔感は病院において基本中の基本とも言える要素だ。
見た目として清潔感があるかどうかはもちろんだが、実際に病院を運営するに当たって清掃がしやすい作りになっているかもポイントと言える。

清掃しやすいデザインになっていれば、清掃担当の方も時間を削減しながら効率的に清掃を行うことができるので自然と院内は清潔に保たれる。
同時に、清潔な院内に保たれていれば、患者様自身も綺麗に使おうという意識が芽生え正の循環が生まれる。

明るい照明

私たち人間の形成する印象において、視覚情報は非常に大きな意味を持つ。

そのため照明の明るさはとても重要な要素だ。
特に入院患者様については、サーカーディアンライティングシステムとも呼ばれ、照明のルクス(明るさ)が患者様の心身に影響を与えると言われている。

照明の使い方次第では、より一層の清潔感やプラスのイメージを患者様に与えることができるだけではなく、患者様の心身ともに配慮された魅力的な空間作りを実現する事ができる。

スムーズな動線

来院される患者様の年齢層を考慮して、無理なく院内をスムーズに移動できるように動線設計をすることで患者様のストレスを軽減することができる。

明確でわかりやすく、広々とした通路幅を意識した動線を確保することで、年齢や車椅子の有無問わずユニバーサルに利用できるようにすることが大切となる。

衛生面

衛生面についてできる事としては、据付型の消毒装置を設置したり、花粉やPM2.5、ウィルス等を遮断する為のエアーカーテンを入り口に設置すると言った配慮などがある。
先に紹介した清潔感とは少し違い、病院だからこそ施しておきたい衛生対策をする事によって、一層、患者様への安心感を創出する事ができると言える。

エントランスや待合室といった患者様が一番先に目に入る場所はもちろんだが、トイレや、水周りなどは特に配慮していただきたい部分である。

個性を生かしたデザイン

病院といえば、一昔前は白、必要最低限の無機質なデザインというのが定番であった。もちろん、病院本来の役割としては患者様の健康に寄与する事であった為、過度な装飾は必要ないといえば、その通りだ。

しかし、インターネットの発達により、様々な情報が手に入るようになった昨今、他のビジネスと同様、病院も評価を受ける対象になった事は言うまでもない。

このような時代背景の中で病院も一般企業と同じく、競合を意識しつつ医師の腕はもちろんサービスやホスピタリティの向上と併せて、外装、内装に病院の特徴を反映するデザインを取り入れるなど競合との差別化につながる施策を講じる事は必要な事とと言える。

デザインを取り入れると言っても、集客だけを意識し、利用しづらいデザインとなれば本末転倒ではあるが、ある程度個性を生かしたデザインを意識することで、患者様への印象を格段に上げる事は十分に可能なのだ。

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これからの病院は個性が必要?

内装

これまでの病院は、個性を出さない事が良しとされてきた。
しかし、今後は競合との差別化、病院の魅力を表す広告と言った意味で個性的なデザインの内装は病院にもある程度必要な要素となってくるだろう。

現在は、TwitterやFacebook等のソーシャルメディアのアクティブユーザーが激増し、良い評判も悪い評判もあっという間に拡散される時代となった。
その速度は口頭で波及していく従来の口コミとはわけが違う。

つまり、TwitterやFacebook等のソーシャルメディアをうまく活用する事によって、病院について紹介し、拡散してくれる可能性も期待できるという事である。

実際に個性的なデザインを生かして成功している例としては、高所得者を個性的な内装デザインによって獲得し成功していると言うものがある。

昨今、社会課題として所得格差の拡大などが叫ばれているが、増加している高所得者層をターゲットにし、黒を基調としたシックなカラーと、シャンデリアなど高級感のあるインテリアを配置。
また、院内のスタッフにはキャビンアテンダントの研修を受けさせ、通常の病院にはない高級な院内、一流のサービスを提供し、国内外の富裕層を獲得する事に成功している。

もちろん、内装デザインだけではなく、ソフト、ハードの両面を高いレベルでブラッシュアップした結果ではあるが、そもそも、この病院が知られるようになったきっかけとしては各種SNSで実際の利用者が写真をアップした事にある。
それによって、富裕層内で口コミが広がり現在のように成功を収めることとなったのだ。
また、個性的なサービス、デザインを採用し成功している事例はすでに多数あり、様々なビジネス紙などで取り上げられている。

つまり、どんな患者様をターゲットに、どんな病院にしたいのか洗い出し、そのために必要な要素を列挙していく中で、ソフトだけではなく、ハード面も充実させていく必要があると言う事だ。

もちろん、あくまで先ほど説明した5つのポイントを充足した上で、個性的なデザインを意識することが肝要だ。
宣伝効果を狙いたいと言う病院経営者的な視点は理解できるが、患者様の目に止まるように個性を強調しすぎるあまり、患者様ファーストの意識を欠けばかえって病院の印象を悪くしてしまう可能性もある点は注意しておきたい。

病院の内装デザインにかかる費用

病院の内装デザインにかかる費用は、病院自体が人間の生命を扱う非常に重要な施設であるという観点からも、飲食店やオフィスなどよりも坪単価が高くなる傾向がある。
といっても内訳自体にそこまで大きなさいがあるわけではない。
ここでは内訳それぞれの詳細な金額について記述することは避け、大きく分けて新築の場合とリフォームの場合についての相場を紹介する。

新築での費用

新築の場合、坪単価は大体40万円〜程度が相場と言える。
もちろん、開業する病院の規模によって価格はかなり上下する。

いずれにせよある程度の大きな資金が必要になってくる点は注意したい。
もちろん施工を行う面積が広ければ広いほど坪単価自体が安くなる可能性があるので内装業者としっかり相談してみよう。

リフォームでの費用

リフォームの場合、新築よりは多少廉価に済む。
大体坪単価30万円〜程度が相場だが、X線室の有無や病院の扱う治療内容(歯科なのか、鍼灸院なのか、整形外科なのか…など)によっても金額は上下する。

スケルトン状態ならもう少し価格を下げることも可能だ。
ここで注意したいのは、リフォームとリノベーションの違いだ。

時々混同してしまうこともあるややこしい単語なのでここで今一度確認しておこう。

リノベーションとは、既存建物にかなり大規模な工事を行うことで新築の状態よりも、デザイン性、機能性共に大幅に向上させることを目的とした工事のことだ。

これに対してリフォームとは、リノベーションのように、「新築の時以上にデザイン性や機能性を向上させる」ことを目的としていない。

いってしまえば、新築の時と同様の状態に戻す、建物のスタート地点に戻すといった意味で用いられる。

つまり病院をリフォームするというのは、新築時の状態のような内装に戻すという意味だ。
清潔感や明るさなどが格段に増すことは予想できるが、大規模なデザインの変更は基本的にはリフォームという単語の範囲外であることをおさえておこう。

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内装業者選びは実績が重要

内装工事中

病院の内装には様々なメリットがあると同時に、専門的な知識を要するため内装業者選びは非常に重要となってくる。

院内の設備と法律的な義務の関係性や、医師や看護師の業務効率を上げるデザイン、患者様がストレスなく移動できる動線の確保や、病院のイメージ形成やブランディングそのものに直結する内装デザインなどその専門知識の内容は多岐にわたる。

これらを前提にした上で、内装業者選びにて特に重視したいのは「実績」だ。

見積もりなどを依頼する前にまず、内装業者が手がけてきた医院の内装を資料として提供してもらおう。

その際、どういった点に注意してデザインを行なったか、通常のオフィスや飲食店、住宅などのリフォームと異なる特殊な点は何かなど細かく質問し、疑問をしっかり解消しておこう。

逆にその程度の質問で答えに詰まるようでは、プロフェッショナルとして信頼するには不安が残る。

また契約して施工完了して終わりではなく、アフターフォローについても充実している内装業者が理想的と言える。

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今回は、病院経営において重要な役割を果たす”病院の内装デザイン”について徹底的に解説してきた。

これからの病院経営において、ソフト、ハードの充実、一貫したブランディングなどの面で内装デザインと言うのは非常に重要な要素となる。

今後、高齢化が進み、さらに患者が増える中で”選ばれる病院”となる為の戦略を是非、検討していただきたい。

また、当サイトでは様々な内装業者と提携しており、一括見積もりや、希望にあう内装業者の紹介などを行っている。
良い内装業者が見つからない。内装業者の探し方がわからない。と言う方は気軽に問い合わせいただければ幸いだ。

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