オフィスの机の配置例!適切な空間を確保して作業効率アップを図ろう
オフィス内で机の配置というのは、とても重要な役割を果たします。机の配置ひとつで、社員同士のコミュニケーションの取りやすさや、仕事の効率に影響がでるためです。
このコラムでは、オフィス内の机の配置を考えるうえで重要なポイントについてご紹介します。また、代表的な4つのレイアウトもあわせてご紹介していきます。オフィスの机の配置を工夫し、仕事の効率をアップさせましょう!
オフィスの机の配置のポイント
まずはオフィスの机の配置をどのような目的でレイアウトするのかを考える必要があります。
「個人が集中してそれぞれの業務に取り組むことができるようなオフィスにしたい」「フレキシブルな業務体系にあわせたオフィスにしたい」など、さまざまな目的によって机の配置が異なるためです。
まずは、どの配置にも共通する通路の幅やデスクスペースの大きさについてご説明します。具体的な机の配置を考える際にはまずはこれらの基準を満たすかどうかを確かめましょう。
【通路幅】
オフィスの通路が狭く、人が通りにくいと仕事の効率が落ち、フラストレーションがたまりやすくなってしまいます。適切な通路幅を取ることでストレスのない職場環境を実現させることができるでしょう。
《通路》
・最小通路:600mm
標準的な人のサイズは約450mmです。すれ違いはできないものの人ひとりが通ることのできるという通路にはこれくらいの幅が必要になります。
・標準通路:1200mm
どちらかが横歩行をすればすれ違いが可能になるという通路幅です。
・メイン通路:1600mm
普通に歩いてすれ違える程度の幅です。
《着席時》
・デスク手前からの作業スペース:450mm
標準的なサイズの人が、デスクに着席して仕事をおこなう際の体の奥行の目安です。
・デスク手前から後ろの壁までのスペース:1200mm~1800mm
デスク手前から背後にある壁までの距離の目安です。幅を狭くとるのかゆったりさせるのかによって差が出ます。また、デスク同士が背を向ける場合にも、それぞれデスクの手前同士の距離の目安は同程度必要です。
・デスク同士の間隔:450mm~1200mm
デスクの間を人が通る場合、これくらいの幅が必要になります。最低限の通路なのか、メイン通路なのかによっても差があるでしょう。
これらの基準を把握することで、より明確にオフィスの机の配置を考えることができます。続いては、さまざまな机のレイアウトについてご紹介していきます。
机の配置の種類①対面式
【おすすめ職種:全部】
おそらく日本でもっとも多く採用されているオフィスの机の配置がこの「対面式レイアウト」です。
《メリット》
向かい合っているためコミュニケーションを取りやすく、共同作業が多い業務の場合は特におすすめです。部署ごとに島を固めると内部の人間にとって管理がしやすく、外部の人にとっても部署を把握しやすいのが大きな利点です。
《デメリット》
場合によっては視線の交差が不快であったり、プライバシーが侵害されている気持ちになったりということが考えられます。
机の配置の種類②フリーアドレス式
【おすすめ職種:営業職や出張の多い部署など、席をあけがちな職種】
オフィスの机の配置は決められていますが、そこに誰が座るのかというのは決められていません。各自がパソコンを管理し好きな席に座ります。
《メリット》
机の配置自体は決定しているので、配線の効率などを考えて机を配置することができます。席を固定しないことでコミュニケーションが生まれ、意見交換なども活発におこなうことができるでしょう。
《デメリット》
管理者の配置をどこにするかという課題が生まれます。また、パソコンをはじめとした業務で取り扱うものを、それぞれの社員が管理することになるため、防犯面への配慮も必要です。
机の配置の種類③背面型配置
【おすすめ職種:チームとしての連帯感が必要な職種】
部署やチームごとでブースをつくり、その中でデスクを背中合わせにします。ほかの人と視線が交差しないのでプライバシーが保護される一方、振り返ればすぐにコミュニケーションがとれます。
《メリット》
社員それぞれが仕事に集中しやすくなり効率があがります。向きを変えればコミュニケーションが取れ、それぞれのパソコンの画面を見ながら話すことができるため、個人と集団、どちらの面でも両立できるレイアウトです。
《デメリット》
スペースを多くとるため、狭いオフィスの机の配置としては不向きです。
机の配置の種類④同向式配置
【おすすめ職種:コミュニケーションより集中を重んじる職種、受付業務がある職種】
学校の教室と同じように一方向を向いているため「スクール式」ともよばれるオフィスの机の配置方法です。
《メリット》
全員の視線が前方に向いているためプライバシーが守られ、社員それぞれが集中して取り組むことができます。また入口に背を向けないため、受付業務がある職種や、来客が多い部署の場合に向いています。
《デメリット》
前後左右以外とのコミュニケーションはとりにくく、また通路が増えるのでスペース効率は悪くなります。多くの場合、管理者は一番後ろに配置されますが、かえってそれがプレッシャーになってしまうこともあるでしょう。
まとめ
オフィスの机の配置を考えるうえでまず大切なのは、社員の動線についてです。ストレスなく、効率の良い仕事をするためには通行しやすい通路幅を確保する必要があります。
また、業務内容や部署によって、おすすめの机の配置方法が異なります。社員それぞれの能力を発揮し会社をより発展させるためには、その業務にとって必要な能力を発揮できる環境を整えることです。
オフィスの机の配置方法にはそれぞれのメリットとデメリットがあるので、どんな能力を発揮してほしいのかということや、オフィス自体の面積を照らし合わせながらレイアウトを考えていきましょう。