アロマエステの開業は難しい?!アロマの選び方や注意点をご紹介
近年ますます人気となっている「アロマエステ」。アロマオイルが好きなあまり、アロマエステを開業しようと考えている方もいるのではないでしょうか。
アロマオイル独特の香りは人の心を癒し、ほぐしてくれる効果がありますが、他人の体に使用するうえで注意しなければならないことがいくつかあります。また、アロマエステを開業するうえで大切な内装についてもまとめてみました。ぜひ参考にしてください。
そもそもアロマエステってどんなことするの?
心身をリラックスさせてくれるエステサロンにはさまざまな種類がありますが、その中でも、アロマエステというのはどのようなものなのでしょうか?アロマエステの開業について知る前に、まずはアロマエステについて知りましょう。
アロマエステはドライエステの対義語として使われています。ドライエステはその名の通りオイルなどを使わず、もみほぐしを中心としたリラクゼーションです。それに対して、アロマエステはアロマオイルなどのオイルを使ったリラクゼーションをするという違いがあります。
アロマオイルの優しい香りに包まれながら全身を揉みほぐすことで、深いリラックス感を得ることができます。近年アロマオイルがブームになっていることもあって、アロマエステセラピストは人気のある業種です。
アロマエステ開業の注意点
アロマエステを開業すると、アロマオイルを他人の肌に使うこととなります。それにともなってどんなことに注意する必要があるでしょうか?
【「マッサージ」という言葉を使わない】
普段気軽に口にする「マッサージ」という言葉ですが、実はこの「マッサージ」は治療行為であるため、は国家資格を保持している者ではないと使えないことになっています。
そのため、エステサロンの名前に「マッサージ」をいれたり、メニュー名などに「マッサージ」という言葉を使用してしまうと、違法になってしまいます。「リラクゼーション」や「エステ」という名前を使うようにして違法な店舗とならないようにしましょう。
エステは自由業であるため、特別な国家資格は必要ではありません。しかし民間の資格であっても、アロマテラピー検定などを取得して技術を証明しておけばお客さんも安心して施術を受けることができるでしょう。
【アロマオイルの取り扱いに注意する】
アロマオイルはお客さんの肌につけるものです。施術後は成分が皮膚から吸収されますので、身体に悪いものを使ってしまうと体調不良を引き起こす可能性があります。
トラブルを避けるためにも合成の香料が使われたものではなく、上質な本物の精油を使いましょう。また、アロマオイルは濃縮されているものがほとんどなので、そのままつけると肌に刺激となってしまうことがあります。肌への吸収速度を和らげる他のオイルの中に垂らすなどしてから使いましょう。
オイルをお客さんの体に塗布する際はあたためてから使用しましょう。素肌に突然冷たい液体を垂らされるとびっくりしてリラックスできなくなります。常にお客さんの立場に立った施術を心がけることが大切です。
アロマエステの内装は非日常感が大事
次に、アロマエステを開業する際の大事なポイントである「内装」について解説します。
アロマエステを訪れるお客さんは、悩みごとなどを忘れて非日常感の中でリラックスしたいと考えている人がほとんどです。そんなお客さんを日常から解放するため、エステサロンの内装というのはサービスの一部だと考えてよいでしょう。お客さんがまた来たくなるエステサロンにするために、いくつかのポイントをご紹介します。
【清潔感】
お客さんにとってエステサロンというのは、裸に近い状態になる場所で、他人に体を触られる空間です。そんなとき心地いいと思ってもらえるような場所にするために大切なのはやはり清潔感です。
床に落ちる髪の毛やオイルの汚れはスタッフにとっても目につきやすいですが、天井のホコリなどは横にならないスタッフにとっては気が付きにくいものです。自分が普段気にしないような場所でも、お客さんにとっては気になるということも踏まえ、常に清潔に心がけましょう。
また、本当に清潔であることは大切ですが、汚れを目立たせないようにする「清潔感のある」内装デザインも大切です。白い床では髪の毛一本が落ちていても目立つのでスタッフにもストレスがかかりますが、黒い床であればそれほど目立たないでしょう。
【コンセプトを大切に】
コンセプトというのは、お客さんがお店から受け取るメッセージのようなものです。このコンセプトがしっかり決まっていることで、お客さんはお店の雰囲気を理解し、また来たいと思うようになります。
お店の雰囲気というと「南国リゾート風」「高級ホテル風」「和風」というような漠然としたものが思い浮かぶかもしれませんが、エステサロンを開業するうえで重要なコンセプトを生み出すには、そのような雰囲気だけでなくターゲットとなる客層を明確にする必要があります。
年齢はどのくらいで、どんな仕事をしていて収入はどれくらいなのか、趣味嗜好はどんな感じなのかということを具体的に考えましょう。
そして、そのような人たちがなにを求めてエステサロンに行こうと思うのかを想像し、それにあわせて具体的なお店の内装を決めるのが「コンセプト決め」です。内装デザインだけでなく、コンセプトにあったBGMや照明の明るさについてもよく考えてターゲットとなる客層の心をつかみましょう。。
【心が落ち着く配色を】
人間の心理というのは、色に大きく左右されます。
カフェなどで「どこがどうってわけじゃないけど、なんだか落ち着かない…」と思った経験がある方もいると思いますが、この原因は上で述べたコンセプトが統一されていないということの他に、「配色がよくない」という点であることも多いようです。
赤はやる気を、青は落ち着きをなどという効果があることはご存知の方もいるでしょう。それらの色を組み合わせることで、より新たな効果を生み出すことができます。色に詳しい内装業者やインテリアの専門家などに依頼することで、お客さんの深層心理に響く配色をお店に持ってくることができるでしょう。
自宅でアロマエステを開業するなら
最後に、自宅でアロマエステを開業するうえでのポイントについてご紹介します。先の章で述べた通り、エステサロンにとって大切なのは「非日常感」と「高級感」です。
アットホームをうりにしている自宅サロンであっても、あくまでもエステにくるお客さんの心が落ち着くようなアットホームさが重要です。玄関に入ったときに洗濯物のバスケットがおいてあったりすれば確かにそれは「アットホーム」ではありますが、お客さんにとっては急に現実に引き戻されたようになってあまりいい気のしないものでしょう。
「アットホーム」ではなく、エステのサービスとしての「アットホーム感」であることが大切です。そのためには、生活感のあるリビングを通さないようになるべく玄関に近い場所に施術スペースを設けるなどの配慮が必要です。
家族と過ごすプライベートスペースと施術用スペースを、完全に分離するのもよい方法でしょう。家族とお客さんそれぞれが安心してリラックスできるような、間取りを考えることが大切です。
まとめ
アロマエステはアロマオイルを使ってお客さんの心と体を癒すサービスです。肌に触れるオイルの取り扱いはもちろん、他人に素肌を触られる空間が心地よくなるように内装にも気をつけましょう。
内装を考える際にはお店の「コンセプト」を決めることになります。コンセプトは漠然としたイメージだけではなく、ターゲットとなる客層を明確に意識することが重要です。
また、アットホームな自宅サロンを開業する場合は、生活感を消して衛生面でお客さんに不安を抱かせないことが大切です。常にお客さんの立場にたった心配りで、順調にアロマエステを開業させましょう。