スケルトンオフィス、事務所の内装工事費と坪単価を公開!!
今回は、スケルトン状態のオフィスを、事務所として使う場合に必要となる内装工事費用について、実際の見積書をベースに解説させて頂く。
内装工事費は、専門性が高いため理解しづらい部分が多いが、施主側が主体性を持つことで、業者も誠意をもった対応してくれる。完全にお任せでは業者のいいなりで、工事費は高止まりとなるだろう。
そうならないためにも今回の記事で是非とも相場感を身につけて欲しい。
対象物件の状況について
広さ87平米(約26坪)のスケルトン物件。築25年の鉄筋コンクリート造のテナント物件となる。共用部と賃貸部分はALC(軽量コンクリート)の壁で仕切られている。
見積もり条件について
今回の工事は通常の事務所仕様だ。エントランス部分にも特に大きなこだわりは無い。下記に各部位における仕様を記載したので確認頂きたい。
壁
ALC部分はGLボード。その他間仕切り部分は軽鉄+ボードPB9.5+PB12.5。仕上げはビニールクロス。
天井
軽鉄+ボードPB9.5+PB12.5。仕上げはビニールクロス。
床
木軸下地の上コンパネ貼り、仕上げはタイルカーペット。
設備工事
トイレ、ミニキッチン新設、空調は換気のみエアコンは支給品。
電気工事
各種配線と照明設備(露出蛍光灯)
別途工事
消防設備工事、サイン工事
見積もり比較結果
今回は3社による見積もり比較を実施いている。1社のみの見積もりの場合、工事費が高止まりすることがほとんどだ。競争により見積もり価格は適正化する、これは資本主義の原理原則だ。下記にて3社の見積もりを確認して頂きたい。最大で50万円も価格差が出る結果となった。
A社工事金額
3,027,850円
坪単価:11.4万円
B社
工事金額
2,908,500円
坪単価:11.0万円
C社
工事金額
3,565,310円
坪単価:13.5万円
今回はエアコンは別途工事であったため、坪単価は全体的に安くなる結果となった。オフィス仕様の最低限のグレードを確保した場合は大体この程度となる。もちろんトイレやミニキッチンが共用部に既ににある場合は坪単価はさらに下がるだろう。(通常は共用部にあることが多い)
また、最近はオフィスでも天井を貼らずに工事費用を抑えることが多くある。確かにイニシャルコストは抑えることができるが、ランニングコストを考えると空調効率は悪くなるので高くなる。利用期間も含また総合的なライフサイクルコストを検討する必要があるだろう。
最後に
今回の記事でスケルトン状態のオフィスの内装工事費用の相場感をつかんで頂けただろう。また、1社のみに見積もりを依頼する危険性についてもご理解頂けた筈だ。アーキクラウドではオフィスの内装工事に特化した形で、内装工事の無料見積もりサービスを提供している。オフィスの実績が多く、価格競争力の強い業者の見積もりサービスを無料で受けることができるので是非ご利用頂きたい。