内装工事の請負契約とは何か?
「請負契約」とは、当事者の一方である仕事を完成することを約束し、相手方がその仕事の結果に対して報酬を支払う約束をするものです。
この時に取り決めた事項を書面にして取り交わすのが「請負契約書」となります。
契約書は同じものを2部用意し、双方が署名押印をします。
請負契約の代表が建築工事やリフォーム工事などの工事請負契約です。
建築工事の契約書
建築工事の請負契約書に記載される事項については建設業法において定められ、工事内容、着工時期と完成時期、請負代金の額および支払い方法などです。
また契約書には約款が添付され、工事の変更や請負代金の変更、損害の負担やその算出方法、天災その他不可抗力による工期の変更、損害の負担とその算出方法などが定められています。
内装工事については特に法的な定めはありませんが、建築工事と同様の内容であることが多いです。
内装工事とは
内装工事は住宅や店舗・事務所などの壁、天井、床材、建具などの変更工事及びその際に必要な工事(解体や産廃処分など)を指します。
また、照明器具の交換や、カーテン、ブラインド等の取付けや取替えを含めることもあります。
床材の種類と特徴
床材の種類には、フローリング、カーペット、フロアシート、畳が代表的です。
フローリングは突板と無垢に分かれます。突板は薄くスライスした板を重ねあわせたもので、歪みにくく反りにくく、また、値段的にも手頃です。一番上の板の厚さや樹種によって価格が変わります。
無垢は質感が高く高級感がありますが、反りや目地の離れなどが起こることがあります。価格は樹種にもよりますが高価なものが多いようです。
カーペットは温かみもあり歩く音などがしにくいのが特徴です。ハウスダストやダニがつきやすいので、まめな掃除が必要です。
フロアシートは塩ビ系の素材で、水や薬品に強いので、トイレや洗面室によく使われます。柄や質感も良くなっています。
畳の主流は断熱畳と言って、芯に発泡ポリスチレンを使用し、軽くて暖かいのが特徴です。最近は畳表が藺草(いぐさ)ではなく、和紙を使ったものもあります。退色しにくく、藺草に較べて耐久性能が高いのが特徴です。
壁材の種類と特徴
壁材で一般的なのはビニールクロスです。施工しやすく多様な色や柄があり、値段も手頃です。張替も容易で気軽にリフォームが出来ます。
ビニールクロス以外には、紙や織物、珪藻土を塗布したものなどがあり、質感が高く独特の雰囲気が出ます。また、消臭や調湿機能を付加した高機能な壁紙も登場しています。