売上アップの重要ポイント、活きたアパレルディスプレイの作り方!
デパートや商店街を歩いていてガラス越しにおしゃれなアパレルディスプレイが見えると、つい足を止めて見入ってしまうことはありませんか?なかには、ついそのアパレルショップに入店しまったという人もいるのではないでしょうか。
ディスプレイが魅力的だと「もっとよく見てみたい!」と感じて、買いにきたわけじゃないのにうっかりお店に踏み入れてしまうことはよくあるのです。そして商品がキレイに飾り付けられていると「欲しい!」と思って衝動買いしてしまうこともあります。
アパレルショップにおいて、ディスプレイは欠かせないポイントといえるのです。
当コラムではアパレルディスプレイを作るうえで大切にしたいポイントをいくつか解説していますので、参考にしてみてください。
目次
思わず入ってみたくなる店内を目指そう
アパレルショップのディスプレイにこだわることで、通行する人に「このお店に入ってみたい!」と思わせることができます。通りかかったときに店内のディスプレイが素敵に飾られていたら、実際に立ち寄ってもっと近くで見てみたいと思いますよね。
店内のディスプレイにこだわることで、店舗の近くを通行するお客さんに店舗の存在をアピールできるうえに、実際に入店してみたいという気持ちにさせることができるのです。アパレルディスプレイを作ることは、店舗で扱う商品をそのまま使って店舗の雰囲気作りをしているといえるのではないでしょうか。
また美しくディスプレイを作れば、その分商品も美しく見えます。しっかりとディスプレイに手を加えることで、お客さんを店舗に導き入れることができるというだけではなく、商品を美しく見せてお客さんの購買意欲をそそることができますよ。
「VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)」
アパレルショップを経営するうえでぜひとも知っておきたいのが「VMD」という手法です。VMDとは「ビジュアルマーチャンダイジング」の略で「視覚から考える販売戦略」という意味です。
VMDでは、「どのように通行する人たちに対して店舗の存在をアピールし入店してもらうか」、「店内でどのように商品をアピールするか」などの方法で、お客さんにどう購入してもらうかという利益の追求をしていきます。
このように説明すると、アパレルディスプレイと混合してしまいがちです。ディスプレイは商品を見映えよく陳列するための技術で、利益の追求を目的としたVMDの方法のなかの1つとして考えましょう。
ディスプレイを考えるときの3つの基本「空間」「カラー」「マネキン」
魅力のあるアパレルディスプレイを作るためには、実際にどういった工夫が必要なのでしょうか。アパレルディスプレイをデザインするうえで、基本となるポイントを解説していきます。
・空間コーディネート
ディスプレイのデザインで、ディスプレイそのもののシルエットといえる部分です。商品や、装飾品をどのような位置に配置するかを考えてみましょう。この空間コーディネートをおろそかにしてしまうと、全体的にまとまりの悪いディスプレイになってしまいますので気を付けてくださいね。
・カラーコーディネート
ディスプレイの配色は、ぱっと見でもお客さんの目を惹く大切な要素です。色の組み合わせ次第でお客さんに対して与える印象は大きく変わってくるため、商品のテーマにそった配色をすることが重要といえるでしょう。アクセントに派手な色を用いたり落ち着いた色で統一したりして、まとまりのいい印象を与える工夫ができますよ。
・マネキンコーディネート
アパレルショップといえばマネキンが思い浮かびますよね。マネキンに商品を着せることで、実際に人が商品を着用したイメージが浮かびやすいのです。アパレルショップにおいてマネキンコーディネートは、お客さんに対して有効なディスプレイ方法だといえるのではないでしょうか。
「動線」を工夫してより多くの商品を見せる
アパレルディスプレイの工夫のほかにも、店内のレイアウトに「動線」を取り入れて考えるのも売上アップに効果的です。動線というのは人の動きを線にして表したもので、お客さんが店内を見てまわるコースのようなものです。
この動線を取り入れたレイアウトは、お客さんに店舗の商品をくまなく見せたいときや、店舗の滞在時間を伸ばしたい場合に一役買います。
たとえば入店したお客さんに、まず新商品のディスプレイを見てもらいます。次にワンシーズン前の安くなった商品、靴下や下着コーナー、そしてレジカウンターへ誘導します。このようにお客さんに見てまわってほしいコースを定めておくのです。そのうえでできる限り長く動線を作ることで、店内での滞在時間を伸ばすことができますよ。
動線を作る際の注意点としては、ディスプレイに死角が発生してしまわないようにすることです。ディスプレイに死角ができていると、せっかく飾り付けた洋服たちが意味のないものになってしまいます。ディスプレイを用意するときは、死角ができないように注意しましょう。
実際に動線にそって歩いてみると、動線から死角になってしまっているディスプレイがあることに気付くことができるかもしれません。
まとめ
アパレルディスプレイをこだわって作ることで、通行する人に店舗の雰囲気を伝えることができます。それを見た人が「もっと近くで見てみたい」と感じ、実際に足を運んでお客さんになってくれるかもしれません。
ディスプレイは集客だけではなく、商品の魅力を引き立ててお客さんの購買意欲をそそる役割もあるため、できる限りこだわって作る必要があるのです。
また、ディスプレイデザインの考え方には、空間コーディネート、カラーコーディネート、マネキンコーディネートといったものがあります。これらのポイントをおさえて、魅力的なディスプレイを作りましょう。
ほかにも店舗のレイアウトは動線を取り入れて考えることで、工夫したアパレルディスプレイをお客さんにくまなく見てもらえるはずですよ。