バーを経営するには?必要な申請や費用を抑えるコツについて解説 | 内装工事、店舗デザイン・設計の見積もり依頼・比較 アーキクラウド

9:00~18:00 日本全国受付対応中 ※営業日:月~金、土日祝
(年末年始除く)

NEWS バー・バル開業の記事詳細

バーを経営するには?必要な申請や費用を抑えるコツについて解説

「バーを開業したい」と思っても、どのような準備が必要なのかわからないということもあるのではないでしょうか。備品のほかにもバーを経営するにはさまざまな申請が必要ですが、申請先は許可によって異なります。開業するにあたって、申請の手続きが複雑であるというデメリットがありますが、バーはアルコールを提供するということもありお客さんの単価が高いというメリットもあるようです。

今回はバーを経営していくうえで必要な許可や資格、また長くお店を続けるコツについてご紹介します。ぜひご参考ください。

バーの開業に必要な届け出や許可

飲食店を開業するときには必要な資格や許可がありますが、バーはとくにお酒を提供するということもあり、必要となる許可も少し多くなります。

・食品衛生責任者資格
食品衛生責任者になるには、講習を受ける必要があります。講習自体は定期的に行われ半日ほどで終了しますが、資格を取ったあとはバーの営業開始までに管轄の保健所に届け出る必要があります。

・深夜酒類提供飲食店営業開始届
バーを経営するうえで営業時間も考慮する項目の一つですが、午前0時以降も酒類を提供して営業する場合は深夜酒類提供飲食店営業開始届を提出する必要があります。提出先は警察の生活安全課となります。

・食品営業許可
食品営業許可は、保健所に届け出るものです。開業する10日~2週間前までに提出しましょう。許可を出すときに、保健所の職員が実際に店舗の確認にくることもあります。

・防火管理者選任届
防火管理者は防火に関する知識をもち、強い責任感をもって行動できることが条件となります。お店の収容客数が30人以上の物件は、消防署への届け出が必要です。届け出用紙は消防庁のホームページからプリントアウトすることができます。

・特定遊興飲食店営業許可
バーにもさまざまな形態がありますが、スポーツバーやカラオケなどの遊興とされるものが店内のサービスとしてある場合、特定遊興飲食店営業許可を得る必要があります。遊興
は大きく鑑賞型と参加型に分けられますが、ショーなどを楽しんでもらうのは「鑑賞型」、踊るといったクラブのような形態の場合は「参加型」となります。申請するときに鑑賞型なのか参加型なのか聞かれることもあるので、どちらに該当するのか判断しておきましょう。

お店の場所によっては許可が下りないこともあり、近くに学校や病院などがある場合は難しいようです。

バーの開業に必要な届け出や許可

費用を抑えるためには

バーを開業するときには、設備を整えるなどして多額の費用がかかることがあります。費用を抑えるにはどのような方法があるのでしょうか。

・もともと飲食店だった物件を利用する
飲食店には厨房が不可欠とされていますが、厨房の設備が残っている場所の居抜き物件を利用すれば初期費用を安く済ませることができます。古い物件は改装費が多くかかることもありますので、お店の改装にどれだけかかるか試算しておくとよいでしょう。

・リース物件を利用する
繁華街にはリース賃貸というかたちで、物件を提供している場合があります。内装が整い、備品もそろった状態で借りることができる物件です。賃料は通常の物件と比べて高くなってしまいますが、初めてバーを経営する場合には費用を抑えることができるためおすすめです。

・中古の備品で機材をそろえる
バーで必要な家電製品を中古のものでそろえることによって、初期費用を安く抑えることができます。中古家電のなかでもできるだけ品質のよいものを選ぶと、長期間使うことができます。

バーの注意点

バーを経営するうえで注意する点として、生活パターンが昼夜逆転してしまうという点が挙げられます。カフェなどと異なり、夜から深夜にかけて営業する場合が多いからです。

またお酒を提供するということもあり、接客の際にストレスが溜まってしまうこともあります。接客業に自信がない場合には、バーの経営は難しいかもしれません。ほかに挙げられる注意点として、バーの開業に必要な申請は複雑であるという点があります。申請の種類によって、届けを出す場所も以下のように異なります。


・食品営業許可→保健所
・防火管理者選任届→消防署
・深夜酒類提供飲食店営業開始届出書


保険に加入する場合(また従業員を雇った場合)は、該当する場所で手続きを行う必要があります。手続き場所は以下の通りです。


・社会保険の加入→社会保険事務所
・雇用保険の加入→職安
・労災保険の加入→労働基準監督署


このようにそれぞれの手続きで提出する場所が異なるので、申請が複雑になります。バーを開業するときには事前準備も必要ですので、余裕をもって申請や手続きを行うようにしましょう。

バーの注意点

長く続けるためには

お店を長く続けるためにはお客さんが絶えないように工夫する必要があります。お客さんが来やすい環境にするには、立地のいい場所にお店を出すなどの工夫が必要です。バーを経営する際には駅の近くやオフィス街など、立ち寄りやすい場所に開業するとよいでしょう。

また多少のコストパフォーマンスも大切になります。ただ安いというだけでなく、適正な価格であることが必要です。価格を重視するあまり品物も安価なものにならないようにして、提供する品物も一定以上の質を保つことがお客さんからの信頼を得る秘訣となるようです。

バーではお客さんとコミュニケーションをとることができることも魅力の一つです。お客さんは心地よいサービスを求めてくることが多いので、コミュニケーション能力も必要です。また雰囲気づくりとして店内のBGMなどにもこだわるとよいかもしれません。

まとめ

バー経営には食品衛生責任者資格や深夜酒類提供飲食店営業開始届などのさまざまな届け出や許可が必要です。また資金を抑えたいときには居抜き物件を活用するなどして、できるだけ立地のよい場所を狙うとよいでしょう。備品の購入費用を抑えたいときには、リース物件も考えていいかもしれません。

お店を長く続けるためには、お客さんに居心地のよい環境を整えることが大切です。内装や提供する商品など、来店すると考えられる客層を考えて準備するようにしましょう。バーを経営するにあたっては、こだわりのお酒を提供すると同時に店内の雰囲気づくりも大切にすることがお店を長く続ける秘訣となるのではないでしょうか。

お好みの条件に合った
内装会社を探す