カフェの厨房はどんな風に作る?必要な設備やレイアウトについて解説
カフェの厨房はお店の心臓部ともいわれています。レストランや寿司屋などの飲食店でも、厨房にこだわりを持っているお店は多いです。では、なぜそんなに厨房が大切にされているのでしょうか?それは、厨房レイアウトはお店の売り上げに直接つながっているからです。
今回のコラムでは、カフェの厨房レイアウト作成には、何が必要なのかを詳しく説明します。また、インテリアやカフェ全体の内装工事についてもまとめたのでぜひ参考にしてみてください。
これを読めばステキなカフェの厨房レイアウトを作るときの、ヒントを見つけられるかもしれません。
目次
カフェの厨房に必要な設備を把握しよう
カフェの厨房には多くの設備が必要です。実際にどんな設備が必要になるのか費用などを含めて解説します。
・調理台
調理や盛り付けをする十分な広さが必要です
・冷蔵庫
冷蔵庫から出してすぐ調理しやすいように、調理台の近くに設置することをおすすめします
・シンク
浄水機能がある蛇口と洗うための蛇口を設置しましょう
・食器
メニューに合った食器を用意しましょう
・調理器具
火力が伝わりやすいフライパンを利用すると食材に早く火が通るため、短時間で調理ができます。このように調理器具を選ぶ必要があります。
・ガス台
ガス口の数で、一度に調理できる数が変わるため、ガス台の数を確認しておきましょう。
・オーブン
メニューによって必要か考えて購入しましょう。
カフェによってはコーヒーを淹れる機械など必要な設備が異なるため、どんなお店にするかによって厨房にかかる費用は異なります。すべて新品のものを購入した場合、費用は150~300万円程度必要になるでしょう。
設備を配置するときは作業動線を意識しよう
作業動線とは、従業員が作業をする際に通る道のことを意味します。作業しやすい作業動線は、動線が交わらないようになっています。働く人同士が衝突してしまわないような動線を作る必要があるのです。そのために、同線の道幅に注意しましょう。
作業しやすいといわれている動線を作るには、理想の動線幅に注意しましょう。人通りが多い厨房の出入り口は約120cmの幅を開けると動線の混乱が起こりにくくなるといわれています。他にも、厨房内の動線は約80cm幅があると理想です。作業効率が上がると回転率もアップすることが予想されるため、次の作業に入る際にあまり移動しなくてもよいように、なおかつ動きやすい幅を開ける必要があるのです。
作業しやすい動線の幅はあくまで目安です。作業動線を短く、交わらないように作ることを意識しましょう。
客席や事務用品の用意も忘れずに
また、カフェの厨房で必要なものの他に事務用品などの必要なものがあります。カフェの厨房外で必要なものを確認しましょう。
・冷暖房
特定のお客さんに直接風が行かない位置に設置しましょう
・テーブル
使いやすい広さのモノがおすすめです
・メニュー
世界に一つしかないオリジナリティーを取り入れましょう
・レジ
会計時にレジとして使える機材が必要です
・伝票
会計でも使うのでオーダーの際に注文がわかるようにしましょう。ハンディターミナルやスマホなどでも大王することができます
・電話
予約や店舗情報をききたいお客さんの対応ができるようにしましょう。
・おしぼり
使い捨てのものや、温めることも可能なタオル生地のおしぼりなどさまざまな種類があります。開業
前にどのおしぼりを利用するか決めましょう。
・トレー
注文を運ぶために必ず必要です。
・制服
エプロンやブラウスなどの制服が必要になります。
等があります。お店によってメニューが違うため、かかる費用は変わってきます。
費用を抑えるためにカフェのメニューは自分で製作することも可能です。インターネットの知識がなくても、手書きのメニューを複数印刷するなどするとメニューをつくることができます。手書きは、機械では出せない味を持っているため、メニューからもお店の雰囲気を味わうことができます。
設備の費用を抑えるためにもメニューだけでなく、ハンドメイドできるものは自分で作ることもおすすめです。
コンセプトにあわせたインテリアを作ろう
お店の雰囲気を出すためには、カフェの厨房デザインの他に、インテリア選びが大切なになります。そこで必要なのがお店のコンセプトです。コンセプトとは、そのお店のテーマを差します。コンセプトを元にすることで、お店のイメージを統一させることができるのです。
カフェのインテリアで最も重要なのが、内装デザインです。どのようなイメージのお店なのかコンセプトを元に、インテリアを選ぶ必要があります。
たとえば、森にあるカフェがお店のコンセプトだとします。そうするとお店の内装も森をイメージして、木を基調としたインテリアにします。また、照明もぬくもりあるオレンジを選ぶことで、森のなかにあるぬくもりを感じることができるのです。
このようにコンセプトにあった内装でカフェの雰囲気を出す必要があります。カフェの仕事は競争力の激しいお仕事です。そのためコンセプトは、自分のテンポにしかない内装デザインにするための強い武器になります。
居抜き物件や中古品、リース品を使えば費用削減もできる
カフェの内装を変えるには、かなりの費用がかかってきます。店舗改装には改装費用の他に、設備費用や、雑費がかさんでくるのです。そのため、出費を抑えるための知恵を絞る必要があります。
まず、物件を選ぶ際の費用を抑えるために、「居抜き物件」を利用することが大切です。物件には「居抜き物件」と「スケルトン物件」があり、それぞれ物件のスタイルが異なります。
「居抜き物件」とは、前の店舗の内装レイアウトがそのまま残っている物件のことです。物件レイアウトが全くされていない「スケルトン物件」とかかる費用を比べた時、ある程度レイアウトがされている「居抜き物件」の方が安く済みます。
居抜き物件を探す際は、物件のレイアウトがイメージする店舗のレイアウトにあっているのかを事前に確認するのもカフェの厨房・店舗レイアウトを成功させるには重要です。
また、必要な設備もすべて新品のものではなく中古品やリース品を利用することもおすすめです。リース品とは設備を持っている会社から、必要な設備を借りて使うシステムのことをいいます。一定期間の契約で必要なくなると、会社に返すこともできるため、必要なくなった機材は簡単に処分することができるのです。
まとめ
カフェの厨房にはシンクや作業台など必要なものがたくさんあります。その設備を配置するさいは、動線に気をつける必要があるのです。働く側が作業しやすい動線づくりは、作業効率の向上が図れます。作業効率が上がると、必然的にお店の回転率をあげることができるのです。
また、カフェの内装にはテーブルや事務用品なども必要になります。事前に必要なものを箇条書きにせて置くことで費用設定がしやすくなるのです。
費用を抑えるための工夫は他にもあります。前の店舗のレイアウトが残っている「居抜き物件」を利用することで、いちからレイアウト作成する必要がないため費用を抑えることができます。
カフェ経営で必要な設備を、中古品を利用することでそろえることも可能です。他にも、リース品と言って一定期間の契約を結んで設備を借りることも設備費用を抑えるコツになります。
厨房レイアウトを成功させて多くの人に好まれるお店を作りましょう。