カフェのレイアウトは重要!回転率が上がるレイアウトにするには
カフェのレイアウトは、カフェの雰囲気を良く見せるためはとても重要になります。しかし、実際どのような点に気をつけてレイアウトを作成すればいいのかわからない方もいるかもしれません。
カフェのレイアウトは飲食店とは厨房の広さや、内装が違います。今回のコラムでは、カフェのレイアウトを決める際の手順と注意点を紹介します。これを読むとカフェレイアウトのヒントが見つかるかもしれません。
目次
まずはカフェレイアウトのコンセプトを決定しよう
コンセプトとは、全体のイメージテーマのことです。たとえば、カフェのコンセプトが「お菓子の国」ならば、レイアウトコンセプトは、「お菓子の家」をイメージした内装にします。このように、カフェのコンセプトからカフェのレイアウトコンセプトをよって、カフェのレイアウトが決めやすくなるため、カフェレイアウトのテーマを決める必要があります。
なぜコンセプトを決める必要があるかというと、自分のお店にしかない良さを作るためです。お店のコンセプトを決めて独自の良さを出すことで、それぞれ違ったコンセプトがあるからこそ、独自の良さがでます。そのため、他のお店にはない自分のお店ならではの良さを作ることができ、自分のカフェの雰囲気を求めてお客さんが来店されやすくなるのです。
また、カフェのコンセプトと内装レイアウトコンセプトに統一感を出すこともできます。どんな人が利用するお店なのか、お客さんが自分のお店にくる理由を考えます。
お店のコンセプトからカフェのレイアウトコンセプトを決めることで、店舗に統一性が生まれ、お客さんが来店させる理由を満たすことができます。
お客さんが入店しやすいカフェレイアウトを考えよう
カフェの雰囲気はレイアウトによって変わります。どこにテーブルなどを配置するかで、内装の雰囲気を変えることができるのです。カフェレイアウト(配置)を工夫して入りやすいカフェを作りましょう。実際、お客さんが入りやすいカフェのレイアウトとはどのようなものなのでしょうか。
カフェのレイアウトを考える際、外からお客さんが店内を見たときのイメージを考えることがポイントです。外から店内の雰囲気が見える内装にします。そうするとお店の内装や雰囲気を外から見ることができます。そのため、客席が見えるように窓にそって客席を設置するなど外から店内を見た印象が良くなるような配置にしましょう。
また、入ってからも居心地のいい内装レイアウトが必要です。居心地の良さはソファーなどのクッションによっても変わりますが、内装レイアウトで大きく変わります。
広さに対する最適な客席数などを把握しよう
カフェのレイアウトを良く見せるには、店内の客席数も広さの適した数にする必要があります。1坪あたりの客席を見てみましょう。
カフェの場合、1坪当たり2席といわれています。つまり「(お店の坪)×2=客席数」という具合で、自分の店舗にあった客席数を出すことができるのです。この計算で求められる各席数はあくまで目安の数値になります。お店によってゆとりを持たせたいなら、客数を減らす分には全く問題がありません。
カフェは客席が多い方がその分お客さんを入れることができます。そのため、席を多めに設置しがちです。席が多く狭さを感じてしまわないように店舗を広く見せるための目安の数値にしてください。
また、席を何人掛けにするかもこだわりましょう。店舗によっていらっしゃるお客さんが違います。ランチを求めた1人のお客さんが多いなら2席を多くしましょう。4人ほどのお客さんが多く来店されるお店なら4人席を多めに設置すると効果的です。
客席を多く設けても働くスタッフの人数が少なくてはサービスがいきとどきません。10席に1人のスタッフがつくようにスタッフの人数も調節しましょう。
「動線」を整えて店内を動きやすくしよう
お客さんにスムーズにメニューを提供できるように、カフェのレイアウトには客席側の「動線」を意識することも大切です。「動線」には二つの種類があります。
お客さんが使う「導線」と働く側が使う「動線」です。両方の「動線」が混雑せずスムーズに通れるようにする必要があります。
働く側の客席側の「動線」は、大体120cm必要です。トレーや飲み物を運ぶ際に、スタッフ同士がすれ違っても問題がない幅の目安になっています。また、動線が交わらないようにすることも大切です。客席側の動線はお客さんの導線でもあります。トレーや飲み物などを運んでいるスタッフとお客さんが接触しないためにも、導線はポイントになります。
お客さんから見た「導線」は、お手洗いや会計への移動がスムーズにできるような導線を意識する必要があります。お手洗いは、どこの席からも遠すぎない位置に分かりやすく設置しましょう。そうすることで、どこの席のお客さんも見つけやすく利用しやすくなります。
客席側の「動線」は、働く側とお客さん側の両方の視点から設置する必要があるのです。働く側にとってもお客さんにとってもいいレイアウトを心がけましょう。
カフェ厨房のレイアウトにもこだわろう
カフェの厨房の広さは、店舗に広さによって変わります。店舗を100%と考えて、客席80%厨房20%といわれています。
カフェの厨房は、比較的狭く設定されています。カフェは、飲食店に比べてご飯もののメニューが少ないです。狭い厨房で働くには厨房の「動線」が重要になってきます。厨房の「動線」を意識したカフェの厨房レイアウトにするには、以下のことに気をつける必要があります。
厨房内の流れ作業は、作業効率が良くスピーディーに調理することができます。そのため、流れ作業がしやすいようにすることが必要です。数人での作業になる場合、目安として1人60cmほどの作業スペースを確保できるレイアウトにしましょう。
厨房が狭いと1人60㎝の幅を取ることは難しいかもしれません。この数値は目安であるため、60㎝確保することが難しい場合は、できる限り広めの作業スペースを確保しましょう。1人当たりの作業スペースを十分に確保することで、厨房内の混乱を防ぎます。作業しやすい動線にすることで、スタッフのストレスも軽減されやすくなるのです。
まとめ
カフェのレイアウトを決めるにはまず、レイアウトコンセプトを設定する必要があります。レイアウトコンセプトは、「お店のコンセプトから自分の店舗に何を求めてお客さんは来店されるのか?」を考えると決めやすくなるかもしれません。
レイアウトコンセプトが決まったら、レイアウトコンセプトにあわせてカフェのレイアウトを決めていきます。どのようなお店になら入りやすいのかお客さんの目線になることが大切です。
また、客席数にもこだわりましょう。1人で来店するお客さんが多いのか、数人で来店されるお客さんが多いのかで、2席と4人席の数を調節することが必要になります。お客さんの導線を考えた動きやすい客席の配置を心がけましょう。
スタッフの動線は、客席側と厨房側で異なります。客席側は、お客さんの導線を考えて大体120cmの余裕を持たせましょう。カフェの厨房は、比較的狭く設置されていることが多いです。そのため、1人の作業スペースをしっかり確保することが必要です。
働く側にとってもお客さんにとっても居心地の良いカフェレイアウトにして誰からも愛される店舗を作りましょう。