おしゃれなカフェの店舗デザイン5つの秘密とは?
近年カフェの店舗数の上昇と共に、その店舗デザインのレベルも急激に上昇してきた。昔のような「白い内装にしとけばなんとかなるでしょ!」といった安っぽいデザインでは無く、お店のコンセプトに忠実なお客さまの心に響くデザインを施している事例が多い。
そして、人気のあるカフェに共通している点が「おしゃれ感」だ。その場所にいるだけでなんだか時代の最先端のを体感しているかのような優越的な感覚。それが「おしゃれ感」。そんなカフェの店舗デザインの秘密をを公開する。
目次
おしゃれなカフェの店舗デザイン事例
世の中の人気のあるカフェにはどのような店舗デザインが施されて、どのような「おしゃれ感」を醸し出しているのだろうか?人気と言われるカフェに実際に潜入してみた。そこは流行りに敏感な女子たちで溢れていた。
古民家風かつ純喫茶風カフェの店舗デザイン。この手のカフェはノスタルジックな装いが重視される。そのための手法として内装に木が多く用いられる。もちろん色はダークブラウンで高級感を演出。天井は決して貼っていけない。空調効率など無視して、軸組丸出しが基本だ。雰囲気作りを重視したおしゃれ感が最優先されるのだ。
清潔感、おしゃれ感、あたたかさ。この三拍子が揃えば文句ない。例えコーヒーが美味しくなくとも女子達は集まってくれる。客の回転は悪いかもしれないが。。
ハワイ風カフェ店舗デザイン。ブルー、木、シーリングファン、アロハを着た店員が揃えば瞬時におしゃれなハワイへトリップすることができる。
大規模なショッピングセンターや、大きな駅の中には気軽にコーヒーが飲めるカフェが多く存在する。それらが醸し出すのが、適度なおしゃれ感だ。決して頑張り過ぎずに、かと言ってダサくもない。程よい状態に保たれている。超越した優越感に浸ることはできないが、気軽に入れるという点で利用者は多い。資本主義社会が生み出した簡易版おしゃれカフェ。
秘密1.カフェのカウンター席
カフェといえばテーブル席やソファ席がメイン席である。それは当然。カフェの主役は女子たちだからだ。数人でワイワイと長時間お話するにはテーブル席やソファ席でなければならない。にも関わらず、近年のカフェにはカウンター席を用意している事例が多い。というのも1人で来店するダンディなおやじも多いからだ。まるでバーのように孤独にコーヒーを嗜むその姿は絵になる。
キッチンと目の前にしたカウンター。コーヒーを作るバリスタをよそに優雅に新聞を読む紳士が妙に粋にみえるのは気のせいか。
カウンターは通常、壁沿いかキッチン沿いにあるものだがこのカウンターは通路沿いにある。非常に珍しいタイプ。
まるで骨董品のコレクションのように、綺麗に並べられたコーヒカップの棚を正面にしたカウンター。高級感が感じられる。
秘密2.カフェのご飯とコーヒーのおしゃれ感
女子たちを呼びこむためにはコーヒーを中心としたドリンクとご飯に「おしゃれ感」がなければならない。味は二の次でよい。まずはオシャレ感があればそこそこ女子達は集まってくれるだろう。味はそれができてからだ。
秘密3.テラスこそカフェおしゃれ感の生命線
テラス席。。外部でコーヒーを楽しむことは、一般庶民にとってはこの上ない優越感に浸ることができる唯一の時間だ。ましてや天気が良い日などは尚更だ。如何にテラス席を確保するかに、カフェの生命線がかかっていると言っても過言では無い。都心のどれだけ不利な環境でもテラスを作ることでそのカフェのステータスはグッと上がる。
秘密4.スケルトンのカフェがおしゃれになる理由とは?
スケルトン(柱や梁やスラブのコンクリートや鉄骨がむき出しのまま)デザインは現在流行りの内装手法だ。カフェに関しても同様で、スケルトンのものが多く存在する。しかし、ただ単にスケルトンにしただけではオシャレ感は無い。そこには女子たちを惹きつけるための様々な工夫がされている。
某有名カフェの天井スケルトン内装だ。ここでは空調機や換気用ダクト、その他消防設備でぐちゃぐちゃになってしまう天井を黒一色で塗りつぶすことで、一体感を持たせている。そうすることで見事におしゃれな空間が完成してしまう。
こちらは逆に天井を真っ白にしている。全体が白っぽい清潔感のある内装であればこれもありだ。
こちらは何も工夫をいてない天井スケルトンだ。やはりどこかの工場の様でおしゃれ感を感じることはできない。
秘密5.おしゃれカフェにはノマドワーカーが急増中
一昔前までは、フリーランスと言えばSOHOが一般的であったが、彼らの主な仕事場はカフェに変わりつつある。いわゆるノマドワーカーの増加だ。平日の昼間の電源付きテーブルは常にmac book airで占領されている。コーヒー一杯で何時間も粘る彼らの客単価は総じて低いが、毎日利用となれば継続課金のように毎月の売上に貢献してくれる。電源の確保はこれからの時代のテーマになるのでは。
最後にまとめ
今回はの調査でわかったことは、人気があるカフェほど女子の数が多いということだ。年齢は20代〜30代の学生から小さな子供がいる主婦層となる。彼女たちが今日のカフェブームの基礎を支えているといっても過言では無いだろう。
また、新たな時代に向けてノマドワーカーに向けたサービスも今後はもっと重要視される。このような視点でカフェの店舗デザインを検討すれば自ずと売上もついてくるのではないだろうか。。。