売れるディスプレイの仕方を解説!繁盛している店のノウハウを知ろう
売れるディスプレイの仕方にはどういった工夫があるのかご存知でしょうか。ポイントをおさえた工夫ができていないディスプレイだと、高い売上効果は期待できません。
店舗におすすめの商品があって、お客さんにそれらを買ってもらいたいと思っていても、ただ陳列されているだけでは手に取ってもらいづらいですよね。新商品や目玉商品を売りたいのであれば、それをしっかりとお客さんにアピールする必要があります。
当コラムでは売上を上げるためのディスプレイの工夫をいくつか紹介しています。「店舗の売上が思うように伸びない…」と悩んでいる方は参考にしてみてはいかがでしょうか。
目次
入店してもらわないと買い物は始まらない
せっかく、店舗内で売れるディスプレイの仕方を工夫しても、入店してもらえないと意味がありませんよね。
店舗経営はお客さんが店舗に入店してからが本番です。まずは店舗内にお客さんを導き入れるポイントをおさえておきましょう。
入店率を上げる際に気をつけたいことは、レジカウンターの配置箇所です。レジカウンターの配置箇所によっては、店舗がお客さんに「入店しづらいお店」と判断されてしまうこともあります。
たとえば店舗の入り口の真正面にレジカウンターが配置してあると、従業員とお客さんの目線が対面してしまう形になってしまい、威圧感を与えてしまうのです。そうすると、お客さんが入店をためらってしまいますよね。
入店しやすい店舗にするためにも、レジカウンターのレイアウトは店の奥、かつ隅などの入り口と対面しない箇所に配置するように心がけましょう。
「フェイス」を意識すれば売れている商品がもっと売れる
フェイスとは商品を陳列した際にできる陳列面のことです。フェイスを直訳すると「顔」という意味で、商品の顔となる部分を見つけて、その顔をいかにして陳列でアピールできるかが売れるディスプレイの仕方の鍵となります。
フェイスのアピールの仕方に「フェイスアウト」という陳列方法があります。これは横並びに陳列した商品の中からピックアップした商品の向きだけを全面に向けるといった方法です。本屋さんの新刊コーナーや、アパレルショップのディスプレイをイメージするとわかりやすいと思います。
このように店舗側がアピールしたい商品をフェイスアウトすることで、店内を歩くお客さんの目に飛び込みやすく、商品の衝動買いを誘導できるなどといったメリットがあります。
しかし、ここぞという商品を選んでフェイスアウトするようにしなければなりません。陳列する商品をいちいちフェイスアウトしていたら、アピールがくどいだけではなく、陳列する際に収まりが悪く場所をとってしまうというデメリットがあるのです。
見ていて楽しい売り場をめざそう
お客さんに店舗内を歩いていて「楽しい」と感じさせることも、売れるディスプレイの仕方といえるでしょう。
雑貨屋などが好きな人の中には、買うつもりがなくても店舗内を歩くのが楽しくてつい立ち寄ってしまう、といった人も多いのではないでしょうか。いろんな商品が陳列されているのは鮮やかで、見ているだけで楽しいものです。
こういったディスプレイのレイアウトは、そのまま店舗の雰囲気作りに一役買っているだけではなく客足を伸ばすということにもつながってくるのです。
商品を売ることだけではなく、お店のコンセプトをもとにアミューズメント施設のような観点からレイアウトを考えてみるのも面白いかもしれません。実際に有名店舗で使われているレイアウトをいくつかあげてみます。
・大量の商品の中から欲しいものを探す宝探しをさせる
・特定のコーナーを設けて独特な雰囲気を楽しませる
・実際に商品に触れてもらって体験してもらう
これらのような陳列をしている店舗を見かけたことはありませんか?店舗のレイアウトではこのような、楽しませる陳列方法も大切です。
売りたい商品にPOPをつけよう
新商品や目玉商品といった、アピールしたい商品にPOPをつけるのも、売れるディスプレイの仕方の一つといえるでしょう。
商品がたくさん陳列されていると、お客さんはどれを買ったらいいか困惑してしまうことがあります。たとえばボールペンが欲しくて立ち寄ったものの、ボールペンの種類が多すぎてどれにも手が付けられないといったケースです。
こういった場合に「迷ったらとりあえずこれ!」というようなおすすめがあれば、手に取りやすいと思いませんか?POPはこういった場合などに役立ちます。
またPOP自体にもキャッチフレーズから書き、最後に商品名と価格を書くといった工夫ができます。お客さんが一番知りたい「商品の魅力」から先に伝えることによって、ぱっと見でもすばやく印象に残せるからなのです。
「動線」を工夫してお客さんの滞在時間を伸ばそう
売れるディスプレイの仕方を考える際に、動線計画を取り入れてみてはいかがでしょうか。動線とは人の動きを線にして表したもので、これを意識的にレイアウトに取り入れることでお客さんの動きをある程度コントロールできるのです。
簡単に説明すると、店舗内にお客さんが見てまわるコースを設けるということです。お客さんのコースに見せたいディスプレイを配置すれば見てもらえますよね。
また、お客さんの動線はなるべく長く作ることを意識しましょう。そうすれば必然的にお客さんの滞在時間を伸ばせるうえに、店舗内を隅々まで見てまわれるレイアウトができるでしょう。
まとめ
売れるディスプレイの仕方は工夫が大事です。しかしその前にまずは入店してもらいやすい店舗にする必要があるため、レジカウンターの配置箇所から考えましょう。
ディスプレイの工夫には、商品の向きに着目したフェイスアウトという陳列方法や、おすすめしたい商品の情報をスマートにアピールするためのPOPを付けるなど、さまざまな方法があります。
また店舗内のレイアウトでは、動線計画を取り入れた考え方が大事です。店舗内を歩くお客さんのコースが決まっていれば、滞在時間を伸ばせるうえに、店舗内の見せたいポイントを隅々までアピールできますよね。いくらディスプレイに工夫をしても、お客さんの目に入らなければ意味がありません。
店舗をレイアウトする際にこれらのことが意識できていれば、客足も多く高い売上が見込める店舗になることが期待できるでしょう。