読書好きの夢!本屋開業のポイントや流行のブックカフェについて解説
「本に囲まれたお店で働いてみたい!」
本が好きな人なら一度は考えたことがありませんか?しかし、本屋を開業するにしてもどんな資格や許可が必要かわかりませんよね。
じつは本屋の開業はそれほど難しいものではなく、いくつかの手続きを行えば開業できます。しかし、開業したとしても客足が伸びなければ早期閉店なんてことも。そうならないために、事前に把握しておきたいいくつかのポイントを解説します。
本屋の開業を考えている方は参考にしていただけると幸いです。
本屋を開業するときに必要な資格や手続き
本屋の開業は、必要な設備もそれほど多くはないため、比較的簡単だといわれています。
本屋を開業するにあたって知っておきたい点は、まず必要になる資格や手続きではないでしょうか。本屋の場合は扱う本によって、必要になってくる許可が異なるのです。本屋の開業に必要になる資格や許可をまとめので、本屋の開業を考えている方は参考にしてみてください
・個人事業の開業届・廃業届
こちらは本屋に限らず、新しく事業を始めたら提出しなくてはならない書類です。開業したら、1カ月以内に管轄の税務署に提出するようにしましょう。
・古物商許可証
自分の本屋で古本を扱う場合に必要になります。古本に限らず、中古の品物を扱うお店は必ず取得している許可です。なぜ中古商品の扱いに許可がいるのかというと、中古商品を売買するお店は盗品の窓口となってしまうことがあるためです。
管轄の警察署防犯課か、生活安全課に申請することによって取得できます。また、インターネット古書店を経営する場合にも必要な許可証なので、注意しましょう。
本屋の開業にかかる費用
本屋の開業に必要な許可が把握できたら、次はかかる費用もちゃんとおさえておきましょう。本屋の規模によっても変わってくるのでおおまかな目安ですが、坪あたり80~100万円といったところでしょうか。開業する前に本屋で必要な備品などをおさらいしておいて、かかる費用の計算にいれておきましょう。
・書棚
本屋ですと、これがなければ始まりませんよね。書棚といっても、並べる本によって棚の奥行きや高さが変わってくるので、それらを調節可能なものを選ぶといいかもしれません。
・レジ、電話、机、椅子
販売店ですからこれらも忘れてはいけません。レジは当然として、取り寄せや取り置きサービスをする場合にも電話は大事になります。これらも必須といえるでしょう。また本屋を試し読みOKとするならば、机や椅子を置けば、お客さんへのメッセージとなるでしょう。
・空調設備
お客さんが本を探している間、快適な空間を提供してあげれば喜ばれるはずです。立ち読みなどがしたいお客さんにとってもありがたいですよね。
・その他
事務用品、ブックカバー、袋なども忘れてはいけません。ブックカバーや袋にひと工夫して他店と差をつけるのもいいかもしれませんね。
ほかには内装などの工事費がかかります。内装の面では本屋は飲食店などと比べて、水回り関係の設備も必要ありませんし、安く済む場合がほとんどです。よほどこだわった内装でない限りは坪あたり15万円程でしょう。
開業してからも、もちろんお金はかかります。仕入れ費用や、広告費、バイトを雇うなら人件費もかかりますね。開業後の費用も事前に頭にいれておきましょう。
本屋を開業するときは集客方法を工夫しよう
せっかく本屋を開業したのならば、お客さんにはたくさん足を運んでもらいたいですよね。人気の本屋にしたいのならば集客方法には、つねに気を配ることが大事です。ちょっとしたことを工夫するだけでも、集客につながっていくかもしれませんよ。
今回はお客さんの数をのばすためにおさえておきたいことを、いくつかご紹介します。
・立地選び
本屋を開業する場所によって、立ち寄るお客さんの層は大体把握できます。たとえば住宅街の近くですと、お子さんや主婦の方が多く立ち寄ることが予想できるでしょう。オフィス街の近くならサラリーマンですね。学校の近くなら、中高生が立ち寄りやすいです。こう考えると優先的に揃えたい本の種類や、どこのサービスに力をいれればいいかおのずと理解できるはずです。サラリーマンの多い地域にはビジネス書を、学生の多い場所には参考書や10代向けの小説などを置いてみると、売上を伸ばすことにつながるでしょう。
・宣伝
看板で存在をアピールするだけでも、近くを歩く人の印象に大きく残るはずです。また、チラシを用意して配るのもいいかもしれません。のちほど触れますが本屋でイベントをひらくときや、新刊の告知をチラシでお知らせするのがおすすめです。
・クレジットカード対応
クレジットカード決済に対応しているお店は、本屋に関わらず好印象です。何よりレジでの清算の手間が大きく省けますし、ポイントが貯まるタイプのクレジットカードもあるので、お客さんとしてもありがたいはずです。
・イベント
イベントを開催している本屋はたくさんありますよね。有名な作家さんのサイン会やトーク会を開く場合もあります。ほかにも有名キャラクターとのコラボレーションイベントを開催して、そのキャラクターの特設の棚を設けて、関連した書籍を取り揃えるといったものもいいかもしれません。いずれにせよ、お客さんにしっかりと認知してもらうためにチラシなどでのアピールを欠かさないようにしましょう。
新しい本屋のスタイル「ブックカフェ」
本屋によく足を運ぶ方なら一度は聞いたことあるかもしれません。ブックカフェは、本屋とカフェが一体になった店舗で、本を買ったお客さんがそのまま店内のカフェスペースで、読書を楽しみながらコーヒーを味わえるといったものです。
カフェと一体にすることで、本の収益にプラスしてドリンクの収益も得られます。本屋の開業を考えている方は、このブックカフェのことも視野にいれておくといいかもしれません。しかし、ブックカフェだとカフェスペースの雰囲気づくりが大事になってきます。
おしゃれなカフェスペースにしたいのであれば、内装に強いデザイナーに相談してみるというのもひとつの手かもしれません。また、先ほども触れたイベントの開催場所をカフェスペースに作るというのもありですね。
まとめ
本屋の開業は必要な許可も多くはありませんし、設備もそれほど必要がないため低資金で開業しやすいのが特徴です。しかし、立地選びの段階で客層を想定してラインナップを考えたり、イベントを開催して集客率をあげたりと、ある程度の工夫は必要になってきます。
たとえば本屋の中にくつろげるカフェを設置したブックカフェなど、ただの本屋ではなく、なにか他の要素を盛り込めば客足も増えるかもしれません。本が欲しいだけなら、わざわざお店に足を運ばなくてもインターネットの通販などで買えば手に入りますよね。わざわざ足を運びたくなる本屋にするために、工夫を加えましょう。
本屋の開業をするのならば、そういったことを事前に意識しておけば、いい本屋を開業できるかもしれません。