時代に合わせることも大事!ライブハウス経営で意識すべきことを解説
みなさんはライブハウスに行ったことがありますか?ライブハウスでは、ドリンクを飲みながらさまざまな音楽に触れることができます。音楽好きの方なら、一度はライブハウスを経営してみたいと思ったことがあるのではないでしょうか?
今回のコラムでは、ライブハウスを経営するときに使われているシステム、「チケットノルマ」についてや、さまざまな経営に関する注意点を紹介しています。大好きな音楽に囲まれて、ライブハウスを経営するときの参考にしてみてください。
ライブハウスを作るときは目的をはっきりさせよう
ライブハウスと一言でいっても、営業形態にはさまざまなものがあります。ドリンクだけを販売してスタンディングで歌や演奏を聴くタイプのライブハウスもあれば、音楽をゆったりと聴きながら食事やお酒を楽しむタイプのライブハウスもあります。
まずはどんなお客さんに、どんなジャンルの音楽を楽しんでもらう空間を作るのかを考えてライブハウスを作りましょう。お客になって欲しいターゲット層が望んでいるものとは違う音楽を提供しても、集客にはつながりにくくなってしまいます。
雰囲気がよく、ライブハウス自体にファンが付いていると、演者が率先して使いたがります。質のいい、客が呼べる演者が利用したがるライブハウスを作れば、さらに集客が見込めるのです。
まずはお客になるターゲット層を明確にして、お客さんが呼べるライブハウスの経営を始めてみてはいかがでしょうか。評判が人を呼び、人気のあるライブハウス経営者になることができるかもしれませんよ。
ライブハウスを開業するためにかかる費用
経営するライブハウスの方向性を決めたら、実際にライブハウスを開業するために動き出しましょう。
ライブハウスを始める場合、防音性の高い建物が必要になります。大音量で音楽を流したり演奏したりするので、しっかりとした防音が施されていなければ音が外へと漏れ出してしまう可能性があるからです。
周りに何もないところにライブハウスを建てるのなら、そこまで音漏れを気にする必要がないかもしれません。それでも集客のことを考えると、交通の便のいい場所にライブハウスを建てたいと思うのではないでしょうか。
しかも、ライブハウスは法律上「飲食店」に分類されます。ライブハウスのなかではお酒を飲むことも考えられるでしょう。お酒を飲むと車は運転できないので、その点においても公共交通機関の近くに店を構えた方がよいのです。
先ほどお話しした通りライブハウスは「飲食店」のため、ドリンクを用意するための設備を導入する必要があります。最低でもドリンクを提供できる状態でないライブハウスは経営できないので、飲食設備を導入する資金や防音性の高い物件を借りるための資金を開業するときに用意しておきましょう。
ライブハウス経営で注意するべきこと
ライブハウスは「飲食店」のため、ライブハウスのなかで提供する飲食物の代金が売り上げになります。ただし、ライブハウスの売上はこれだけではありません。出演者に支払ってもらうライブハウスの利用料があるのです。
出演者に請求するライブハウスの利用料は、「チケットノルマ」と呼ばれています。ライブハウスの利用料は、利用する時間帯で金額が変わっています。大体午前中、午後、終日の3通りあるのですが、この決められた利用料を出演する演者の人数で割ってチケットノルマを決めているのです。
チケットノルマはライブハウスでおこなわれるライブの規模や演者の持つ集客力によって変わりますが、大体チケット1枚3,000~6,000円ほどに設定されることが多くなっています。そして「一定枚数を必ず売ってくださいね」というシステムを取っていますよ。
「チケットノルマ」のシステムは、ライブハウスの経営を成り立たせるために必要なものです。しかしあまりにも高い金額でチケットノルマを設定してしまうと、演者が出演をしぶるようになってしまいます。
チケットノルマは、ライブをする演者の集客力、パフォーマンス、音楽性などを見極めて設定するようにしましょう。適正なチケット価格が質のいい演者の出演につながり、多くの集客率につながっていきます。
ライブハウスを長く続けていくためのポイント
音楽を楽しめるライブハウスの空間は、音楽好きにとってはとてもありがたい場所です。しかし、時代の移り変わりは激しくなっています。時代に沿ったお店の雰囲気や外装、内装を用意することで、より集客につなげやすくなりますよ。
ただし、昔懐かしい雰囲気のなかで、演歌や懐メロを提供するようなライブハウスの場合は別です。
ライブハウスでかかっている音楽は昔のものなのに、お店の外観や内装がモダンで最先端の様式だとどうしてもお客さんにちぐはぐな印象を与えてしまいます。つまり、お客に愛されるライブハウスにするためには、ライブハウスの経営を始めるときに決めたコンセプトをしっかり活かすことが重要になるのです。
来てくれるお客さんの要望や好みを第一に、コンセプトを大事にしたライブハウスを経営していくことが、長く続けていくコツなのです。
まとめ
ライブハウスは、多くの仲間と好きなアーティストと同じ時間を過ごせるとても楽しい場所です。多種多様な音楽をお客になるターゲット層を見極めながら提供していけば、ライブハウスの経営を長く続けていくことができます。
ライブハウスの売上の作り方は独特です。チケットノルマの相場を見極められれば、お客の呼べる演者がたくさん出演してくれるかもしれません。ライブハウスを利用するお客さんと演者、両方が満足するライブハウスを経営していってくださいね!