インテリアデザイナーに依頼をする前に知っておきたい3つの真実とは?
インテリアデザイナーとは、内装のデザインつまり設計を専門に行う人たちのことを言う。もしあなたがこれから、店舗を構え、お店をオープンさせるとした場合、お店のデザインは誰にお願いするだろうか?
まず最初に思い付くのが、インテリアのデザインを専門に行うインテリアデザイナーにお願いすることだろう。
世の中には多くのインテリアデザイナーがいるので、あなたの依頼を請けてくれるデザイナーはたくさんいるはずだ。しかし、実際に依頼をする前に注意して頂きたい真実がある。
もしこれを知らなければ、とんでもない損失を被ってしまうことも考えられる。そうならないためにも、今回の記事でその内容をしっかりと把握しておいて欲しい。
インテリアデザイナーとはどのような職種か?
まずは内装工事の分類について理解しよう。内装工事にはデザイン(設計)と工事に分類することができる。デザインとは内装のプランを決めたり、素材を決めたりして設計図を作成する作業となる。
あなたの思い描くイメージを図として落としこむ作業がデザインだ。この作業を行うのがインテリアデザイナーとなる。
そして、その設計図を基に現場で工事を行い、現実世界に具現化させるのが工事会社の役割となる。設計を行うのがインテリアデザイナー、工事を行うのが工事会社という違いを覚えておこう。
1.デザイン料に要注意
インテリアデザイナーに設計を依頼する場合、当然のことながらデザイン料というものが発生する。建物の設計と違い、内装の設計に関する報酬には明確な指針はない。(建築設計の場合は国土交通省から指針が告示されている。)とうことで、デザイナーによって料金は様々だ。
当然のことながら売れっ子のデザイナーであれば高額となる。ただ、基本的には工事の規模によって変わってくるもので、工事費のおおよそ10%程度が標準的なところとなるだろう。つまり500万円の工事の場合、50万円程度がデザイン料となるのだ。
では工事会社にデザインから工事までのお願いした場合はどうなるだろうか?その場合、デザイン料は工事費の3〜5%に収まることが多い。
つまり、20万円程度で済むということだ。もちろんデザイナーが設計するという付加価値が付くので、それはそれで納得ができるのだが、実は工事会社にも優秀なデザイナーが在籍するケースも多々ある。
そうなった場合、どうだろうか?インテリアデザイナーに依頼をするメリットは少なくなってしまうだろう。
以上の理由より、インテリアデザイナーに依頼する場合は、そのデザイナーでなければ、本当に自分の描くイメージをデザインできないのか?工事会社ではできないか?この辺りを確認しなければならない。
2.デザイナーとイメージを共有を
デザイナーに設計を依頼する場合に重要な点は、自分のイメージを明確にして、それを正確に伝えることだ。こちらのイメージが明確でない場合、デザイナーは自分の想像力を発揮して提案を出してくる。彼らは専門家であるから、自分の案が最も良いものだと思って提案をしてくる。
但し、そういった提案は、施主であるあなたにとって、必ずしも良いものでないことがある。提案をさせる場合は、必ず条件を決めておいた方が良い。
真っ白なキャンパスに、自由に絵を描いてもらうのではなく、風景画なのか、人物画なのか、動物なのか。。どのような絵を描いてもらうのか明確にする必要がある。
では、イメージを伝えるにはどうすればよいのだろうか?最も良いのは、実物を一緒に見に行くことだ。街中を歩いて気になったお店や、実際に行ってみて、いいな〜と思うお店のデザインは誰でもあるはずだ。
そうったものから、今回あなたが新たにオープンするお店のイメージと一致する店舗を選択して、その店舗をデザイナーと一緒に訪れてみよう。実物を見ることほど、イメージを共有しやすい方法は他には無い。
どのようなプランニングにするのか、色彩構成はどうするのか、使用する素材はどのようなものにするか、照明はどのようなものにするのか、実際に実物を見て、指示することで、デザイナーのイメージも膨らみ、あなたが望む通りの提案を出してくれるだろう。
3.工事会社を決める際の注意点
デザイナーからの提案がまとまり、図面が固まってくると、次はの作業は工事会社の選定だ。
上述したようにデザイナーに設計を依頼した場合は、高額な設計料が必要となるので、工事会社選びには慎重にならなければならない。何としてでも工事金額は安く抑えなければならないからだ。
その際注意したいのが、デザイナー経由で工事会社を選定することだ。デザイナーとしては、何度も一緒に仕事をしている工事会社に工事をお願いしたいと思うところだろう。
そういった場合、デザイナーと工事会社の関係はズブズブであることが多い。ズブズブとは、施主の知らないところで、金額や内装のグレード感を色々と調整してしまうようなことや、その他もっと醜いことも。。
いずれにしても、このような関係が建築内装業界に珍しくなく、施主の利益を損ねてしまうことになってしまう。そうならないためにも、工事会社は施主自らが探し出すことが重要なのだ。
また、単に自ら選ぶだけで無く、複数社を比較することを忘れないで欲しい。競争原理を働かせることで、価格はさらに下げることが可能だ。
事業を左右するほどの金額を要する内装工事であるので、誰かに委ねるのでは無く、施主自らが主体的になって行動することが何事においても重要である。
最後に
今回はデザイナーに内装工事を依頼する場合の注意点をまとめさせて頂いた。整理すると、デザイナーに設計する場合は、設計料が高くつくので、デザインと工事ができる工事会社に設計と施工を同時に依頼するのが良いという点と、どうしてもデザイナーに依頼したいという場合は、工事会社は自分で選んで、複数社を比較できるようにしよう。
その際は是非アーキクラウドをご利用頂きたい。優秀なデザイナーを社内に抱えた工事会社から無料で提案&見積りを提出させて頂く。もちろん、既にデザイナーに設計依頼済みで図面が出来上がっている場合でも問題なく対応可能だ。