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店舗デザイン工事は設計と施工は同じ会社にすべきか?別々の会社にすべきか?

店舗デザインを実施する場合のスキームとしては主に2つのパターンがある。1つは設計(デザイン)と施工を1つの会社にお願いするパターン。そしてもう一つは設計(デザイン)と施工を別の会社にする方法だ。

それぞれメリットとデメリットがあるが、内装工事の場合、その規模や業種、求める内装のクオリティによってどちらを選択すべきかは異なる。正しい選択ができなかった場合、大きな損失を被る可能性も否定できない。

よって今回は店舗その他内装をこれから始める経営者、店舗オーナーのためにそれぞれのメリット、デメリットに加えて、業種別、工事別の選択方法について解説させて頂く。

設計施工のメリットとデメリットとは?

設計施工を同じ会社に依頼する場合のメリットとして、設計から工事までの流れが短縮でき、早く店舗オープンが可能という点が挙げられる。また工事会社が持つ独自のコスト削減ノウハウを設計に注入することができる。また、コストを抑えることが可能で、予算内に設計をまとめる力ににも長けていると言える。

また、設計料の削減という点でのメリットも大きい。通常内装工事の設計料は工事金額の10%以上となることが多い。しかし、設計施工で依頼した場合はおおよそ工事費の3%ぐらいが相場だろう。1割弱の内装費用を削減できるメリットは大きい。

 

逆にデメリットとしては、現場に入った段階で、設計図通りに工事が進んでいるかのチェックが客観的な立場で行われないという点がある。設計を他社にお願いした場合は、監理業務というものがあり、設計者が現場をチェックし、工事を監視することになっている。

しかし、設計施工が同じ会社の場合は自社のみでのチェックとなるので、そういった意味では管理体制が弱いと言えるだろう。

 

設計と施工を分離することのメリットとデメリットとは?

設計を単独で発注する場合は、設計事務所やデザイン事務所に依頼することになる。これらの会社は工事会社と異なり、設計のみを業務としており、独自の発想やデザインセンスで、作品と呼べるような店舗デザインを実施することが可能だ。

よって、ハイクオリティでレベルの高いデザインをお望みであれば設計は別に発注した方が良いだろう。また、上述したように監理業務によって工事が設計図通りに行われているかを第三者的視点でチェックしてもらえるというメリットもある。

一方デメリットとしては、設計料の問題に加え、工事金額のブレという問題がある。作品性の高いデザインの場合、あれこれと詰め込み過ぎて蓋を開けてみると、予算を大幅にオーバーとなってしまう事例も少なくない。

設計事務所は実際に工事見積書を提出する工事会社に比べてコスト感覚が弱い傾向にある。また設計が完了してから、工事会社を選び、設計意図を伝達する期間も必要となり、プロジェクトがスタートしてから店舗がオープンするまでの期間が長くなる傾向にある。

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設計施工に向いた店舗デザイン工事とは?

設計施工に向いているのは、オープンまでの期間が短く、工事費用をできるだけ抑えたいという店舗が適正している。例えば、既に物件を契約している場合は、賃料が発生してしまうので早く店舗をオープンさせなければならない。

また、始めての店舗オープンで、資金も無く、日本政策金融公庫等の融資で資金を賄うといった場合も該当する。チェーン展開していて店舗である程度設計の仕様が決まっている場合も、設計の難易度も高くないので設計施工で依頼した方が良いだろう。

一般的な店舗(居酒屋、レストラン、カフェ、美容院、クリニック、整骨院、サロンなど)
チェーン店の店舗
オフィス、事務所など、

 

設計と施工分離に向いた店舗デザイン工事とは?

設計と施工分離に向いているのはオープンまでに時間の余裕があり、工事の予算的に充分な余裕がある店舗が適している。例えば有名アパレルブランドの店舗デザインなどは、販売しているモノの価値を高めるためにも、店舗デザインにも作品性を持たせた方が、話題性もあり相乗効果を生む。そういった場合はデザインに費用を懸ける価値があるだろう。また規模が大きい内装(100坪以上)については、設計料率の低下や現場監理という点で分離をした方がよいケースがある。

有名ブランドの店舗、
都心一等地の店舗(サロン、クリニック、歯科院、美容院、飲食店店など)
デザイン系会社のオフィス
規模の大きな内装(100坪以上)

 

設計を単独で工事費、期間の問題をクリアしたい場合は?

当然のことながら、設計と施工を分離しつつも、工事費を抑え、オープンまでの期間を短くしたいというご要望もある。そういった場合の解決策としては、設計を担当する設計事務所、デザイン事務所と工事を担当する工事会社を1つのチームとして設計をスタートするのが良い。

現地調査や設計打ち合わせに工事会社を同行させることで、彼らの理解が深まり、見積り提出から契約、工事までの流れがスムーズに進む。また、予算が決まっていれば工事会社に減額案を提出してもらうのも良いだろう。行き過ぎた時のストップ役としても機能してくれる。

しかし、設計側としても工事側としてもこういった流れはイレギュラーであるため、適した相手を見つけるのが難しいのも事実だ。アーキクラウドでは通常の見積り比較(設計施工)に加えて設計と工事を別の会社として1つのチームとしてご紹介することも可能だ。その際は下記よりご登録頂き、その旨をご質問、ご要望欄にご記入頂きたい。

設計と施工を別の会社として1つのチームとして進めたい。

 

最後に

今回は店舗デザインを進める上での設計、施工のスキームについて解説させて頂いた。筆者は建築設計を専門としているため、設計事務所に設計を依頼するメリットは良く理解している。

しかし、建築に比べて規模の小さい内装の場合、設計を単独の会社で行うことのメリットが小さくなるのも事実だ。テナント賃料の問題でできるだけ早くオープンさせる必要がある店舗は設計施工一貫でおこなった方がメリットが大きいと感じている。

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