店舗をリノベーション!以前よりもずっといい店舗と設備で売上UP!
経営している店舗の外装、内装が古くなってきて、通行する人に対してのアピール力が落ちてきたと感じることはありませんか?また、店舗の設備を新しくして今より生産効率を上げたいと感じるならリノベーションをしてみてはいかがでしょうか。
リノベーションには店舗の見た目を一新して通行する人に目新しさを感じさせるなどといった、大きなメリットがあるため、ぜひともおすすめしたい手段なのです。
今回のコラムではリノベーションをするうえでかかる費用と、その工事費をなるべく安く済ませるために知っておきたいことや、注意しなければならないことを解説しています。
店舗のリノベーションをお考えの方は、一度これらを参考にしてみてはいかがでしょうか。
目次
「リフォーム」は改修、「リノベーション」は改善
リフォームとリノベーションの違いはご存知でしょうか。リノベーションの説明の前に2つの違いを解説します。
リフォームは改修を意味します。古くなった建物の外装や内装、設備などを新築同様の状態に戻すことを目的としています。たとえば厨房のフローリングが剥がれてきたときに、工事して剥がれる前の状態に戻すといったようなものです。
リノベーションは改善を意味します。外装や内装、設備などに手を加えて、利便性や快適性を以前の状態よりもよくすることを目的としています。こちらは、厨房のフローリングが剥がれてきたら、床の素材を防水素材に変えて清掃をしやすくする、といったようなものです。
建物をリノベーションすることで、リフォームのように古い建物を一新してキレイにできるうえに、以前の建物で感じていた不満点などを改善できます。。ほかにも通行する人々の目に飛び込みやすく、店舗の存在をアピールできるというメリットもあるのです。
店舗のリノベーションは売上を今まで以上に向上させることが期待できます。
「居抜き物件」と「スケルトン物件」で異なる費用
では店舗をリノベーションするにあたって、かかる工事費はどのくらいなのでしょうか。これは建物が「居抜き物件」か「スケルトン物件」かによって大きく異なってくるのです。そしてこれらの物件の種類によって、どちらの方が良いといったことはないので、店舗の状況によって最適な物件を選ぶことをおすすめします。
●居抜き物件
居抜き物件は、以前営業していた店舗の内装や設備が残っている状態の物件のことをいいます。内装や設備が残っていると、それをそのままリノベーションで使いまわすことができるため、工事費を安くおさえることができるというメリットがあります。
たとえば壁や床、天井といった内装が残っていて、設備もそのまま使いまわすとなると、初期費用もその分安くなります。その場合だと、300万円程の費用をおさえることができるでしょう。
●スケルトン物件
居抜き物件と違い、壁や床、天井の内装がなくて、コンクリートが打ちっぱなしの状態である物件のことをいいます。居抜き物件の反対だという認識で間違いないでしょう。これらは内装工事が全く施されていないため、リノベーションを行う際、明確なコンセプトがある場合などに好きにデザインができるというメリットがあります。
しかし、1からの内装となるためその分内装工事費はかかります。また居抜き物件と比べると工事期間が長くなってしまうことにも注意しておきましょう。
業種によっても費用は異なる
店舗のリノベーションは選ぶ物件の種類によって費用が変わることは説明しましたが、業種によっても変わってきます。業種によってそれぞれ必要となる設備や、内装デザインも異なってくることが大きな理由といえるでしょう。
業種別にいくつか例を上げていきますので、店舗のリノベーションを考えている方は参考にしてみてください。
・飲食系(坪単価40万円程)
飲食店でかなめとなるのは厨房設備ですよね。そうなると必要になってくるのは水回りの工事や、火を扱うためのガス工事でしょう。場合によっては電気関係の工事も考えなくていけません。
・販売系(坪単価20万円程)
雑貨屋やアパレル関係などの店舗では、これといって必要な設備がないため、その分の費用を内装デザインや、インテリアにまわすといいかもしれません。
・美容系(坪単価30万円程)
美容室やエステでは水回りの設備が必要となってきます。また鏡や専用器具などにも費用が必要なことを忘れてはいけません。
このように業種によって特色があり、必然的に費用も変わってくるのです。自身の店舗で必要となる内装や設備をしっかり把握しておくことが大切ですね。またほとんどの店舗では、室内の明るさを確保するために照明関係の工事が必要であることも忘れてはいけません。
マーチャンダイジング戦略
店舗のリノベーションでもう一つ忘れてはいけないのが「マーチャンダイジング戦略」です。マーチャンダイジング戦略とは、「適正な商品を、適当な場所で、適当な時間に、適当な数を、適当な価格で提供する」といったことを意識してマーケティングを行う、マーケティングの基礎ともいえる考え方です。
リノベーションを行う前にこのマーチャンダイジング戦略をコンセプトに組み込むと、リノベーションの目的が明確になり、どこにどのような設備を設置するのかといったことが鮮明に見えてきます。
たとえば「立ち寄りやすく手軽にランチができ、なおかつ居心地が良い空間」といったようなものをコンセプト決めの段階で取り入れると、「駅の近くの物件、あえて高級感を感じさせない素朴な外装、壁や床の素材が木で温かみを感じる内装……」といったようにリノベーションの目的が具体的に浮かんできます。
リノベーション工事中は気を抜かない
店舗のリノベーションはおもに見積もり、施工依頼、施工、引き渡しといった手順で行われますが、途中途中にも注意が必要です。
施工中では、現場へいきチェックをすることをおすすめです。施工依頼の段階で、うまくコンセプトが伝わっていてコンセプト通りの工事が行われていれば問題ないのですが、一応足を運び自身の目で直接確認しておきましょう。
とくに、店舗のかなめとなる部分で失敗するわけにはいかないため、そのポイントは念入りにチェックしておくことが大事です。
引き渡しの段階でも設備の動作確認や、傷や破損がないかのチェックを欠かしてはいけません。これらが営業の時点で発覚しても、どちらの過失かわからず業者とトラブルになってしまうというケースがあるからです。
まとめ
リノベーションは、リフォームとは違って以前の状態よりも利便性や快適性を高めることを目的としています。そのため店舗を一新できるだけではなく必要に応じて設備などを増設して、売上を向上させることができるのです。
しかし、物件や業種によって必要な費用が大きく異なる点には注意しましょう。自身の店舗で必要な設備や内装をきちんと把握しておけば、店舗のリノベーションの見積もりもしやすいはずです。
また、依頼が終わったからといって気を抜いてはいけません。施工中でも自身の目で施工状況を確認しておきましょう。引き渡しの際もすみずみまでチェックし、トラブルの予防につとめる必要があります。