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内装工事の期間と進め方の流れについて

これから新たに飲食店やサービス店舗、物販店舗をオープンしようとするあなたにとって内装工事は未知の分野ではないだろうか?どのように計画を進めていけば良いのか?どれくらいの期間がかかるのか?検討も付かないのでは無いだろうか?

デザインや内装工事費用、開業資金など。。気になることは多々あると思うが、まずは全体の流れ把握しよう。「木を見て森を見ず」ということわざの通り、まずは何よりも、全体を把握することが重要だ。今回は内装工事の期間と流れについて解説していく。

全体スケジュールを把握しよう

まずは全体のスケジュールを把握しなければならない。内装工事を大きく2つに分類すると「計画」と「工事」に分けることができる。

「計画」は物件選定から設計までの期間だ。一般的な規模(約20坪程度)の物件であれば計画で2ヶ月程度。もちろん規模が大きければ長くなる。

「工事」に関しては1ヶ月〜2ヶ月程度はかかるだろう。よって物件選定から始めて最低でも3ヶ月以上は必要となる。オープンしたい日が決まっているのであれば、3ヶ月以上前もって物件探しやコンセプト設定などの準備を進めていかなければならない。

 

ステップ1.立地、物件選定

物件選定は内装工事における最初のステップとなる。どれだけカッコ良い内装デザインをしたとしても、立地や物件が悪ければ、あなたのお店の価値は半減してしまう。

立地や物件が大事ということは経営者であれば当たり前のことだが、実際にどのような立地が好立地で、どのような物件が好立地なのか知らない人が多いのも事実だ。

しかし、オープンが予め決まっている場合はゆっくりと立地や物件を吟味する暇は無いだろう。最大でも2週間程度で決めることができればベストだ。下記にやってはいけないことを記載したので、それだけは守って行動しよう。

 

立地選びでやってはいけないこと

・感覚できめてしまう。
・仲介業者の意見を鵜呑みにする。
・一般常識を信じる。

 

物件選びでやってはいけないこと

・相場より安い家賃の物件を選ぶ。
・築40年以上経っている。
・共有階段でしか行けない物件。

詳細については、立地、物件選びについての下記記事を参照頂きたい。

「飲食店開業前の物件探しに絶対に失敗しないための4つ秘策について」

「美容院開業オーナーのための物件探しと契約時の3つのポイント」

 

ステップ2.内装工事業者選定

物件が決まれば、次は内装工事費を把握しよう。内装工事業者に「◯◯坪で用途は◯◯でオープンしようと思うけど工事費はどれくらいかかる?」といった質問をするのはナンセンスだ。物件の状況やターゲット層、内装のイメージによって工事費用は大きく異なるからだ。

正確な工事費用を知りたければ必ず、内装工事業者に物件の現地調査をしてもらい、内装のグレード感に関するイメージを共有してもらうようにしよう。その後、内装工事会社から提案と見積書を受け取り費用を把握しよう。

予算からあまりにも逸脱している場合は、あなたの相場観が間違っているか、内装工事会社の上乗せが大きすぎかのどちらかだ。当サイトの用途別の内装工事費を参考に工事項目と金額が適切かチェックしよう。

もし、原因が内装工事会社にあることがわかれば、遠慮せずに厳しく説明を求めよう。そうすれば相手はあなたを内装の知識がある人と認識し、 誠意をもって対応してくれるだろう。内装工事業者選定は長くても1ヶ月以内には終えたい。

 

デザイナー(設計会社)と工事会社は分けた方が良いか?

内装工事においては設計と工事を同じ会社にする場合と別々にする場合の2種類の選択肢がある。もしあなたのお店を、斬新なデザインで雑誌に載るような、最先端のトレンドを取り入れた内装にしたいのであればデザイナーに頼むのが良いだろう。

しかし、その場合は設計が完了後、別途工事会社を選定する必要があるため、余分な時間がかかってしまう。またデザイン料も別途費用となるので費用も高くなるだろう。

できるだけ早く、コストを抑えたいのであれば設計と工事は同じ会社に頼むのが良いということなる。「内装工事会社にかっこいデザインはできるか?」と思われるかもしれないが、多くの内装工事会社では自社にデザイナーを抱えているし、過去の実績等を見ればその会社の実力を判断することができるので心配する必要は無い。

 

内装工事会社はどのように選定すれば良いか?

内装工事会社を選定する方法は全部で3つある。


1.自分で探す。
2.過去にお願いしたことのある業者に頼む。
3.誰かに紹介してもらう。

1については、もしあなたが過去において内装業や建築業に携わったことがあり、工事業者を見極める目を持っているのであれば問題ない。ご自身で優良な業者を見つけ出すことは難しくないだろう。

2については、過去にあなたが発注したことのある業者で、その仕事が満足のいく内容であったならば問題ない。リピートでお願いしよう。きっと今回も納得のいく工事をしてくれるに違いない。

1、2のどちらにも当てはまらない場合は、 3を採用しよう。信頼のできる人からの紹介された業者であれば安心して工事を任せられるだろう。

 

内装工事請負契約を結ぶ前に

内装工事会社が決まり、基本的な計画内容が定まれば、次はいよいよ契約となる。契約後にプランの大幅な変更や、グレード感を大きく変更をしてしまうと、当初の見積り額がブレてしまうだけでなく、工事完了までの期間にも、多きなブレが生じてしまう可能性が高いの注意しよう。

そうならないために契約前に計画内容をしっかりと把握しておく必要がある。可能であれば模型やパースなどの三次元媒体を作ってもらい、重要な箇所の素材については、サンプルを取り寄せてもらい、質感や色味を実際の目で確認して確かめよう。

お互いのイメージの共有が後々のトラブルを避けるため最も重要となる。

 

契約書の注意点とは?

契約書には決まった書式は無く、大抵の場合は内装工事会社が用意した書式を使うことになる。当たり前のことだが、当然のことながら中身のチェックは必須だ。特に重要なのは工事費用支払日についてとなる 。

500万円以下程度の工事の場合、契約時に半金、工事完了後に半金を支払うのが一般的となる。500万円を超えるような工事の場合は、工事の中間期に支払日を加えて、合計3回に分けて支払うのが無難だろう。

また、工事が遅れた時のことも考慮して対策をしておきたい。工事が遅れるということは、店舗であればその分、オープン日が遅れることに繋がる。売上機会が損失するということなので、例えば、「工事が遅れた日数につき1日10万円(一日の売上)を支払うこと。」といった文言を契約書に加えてもらい、もしもの時のセーフティーネットを敷いておこう。

 

ステップ3.内装工事

契約が完了すれば、いよいよ内装工事だ。内装工事期間は規模や用途、物件の状況によっても様々だ。ただ、20坪程度の規模でスケルトン状態からの工事であれば大抵の場合は1ヶ月もあれば工事は終了するだろう。

但し、造作や建具などで特注品などを発注している場合は、製作期間が長くかかるので、それに引きずられる形で工事期間も伸びる可能性があるので注意したい。

 

工事期間中の心がけとしては、全てを業者任せにしないという点だ。「工事に入ったら、はい後は業者にお任せ。」この様な態度は良くない。

こまめに現場に足を運ぶことで、進捗状況も理解でき、ちょっとした疑問点やイメージとの違いにも気付きやすい。大きな変更はもちろできないが、例えば、コンセントやスイッチ、照明の位置などのちょっとした変更は初期段階であれば対応してくれるだろう。

また、内装材の色については、必ず現場で決定する様にしよう。光の条件で同じ色でも見え方は大きくことなる。事務所の打ち合わせ室で決めた色が工事完了後、実際の店舗で見てみると、全く異なっていたということはよくあることだ。

少し面倒だと思うが、内装工事は、発注者であるあなたと業者が協力してこそ良いものが生まれることは頭に入れておこう。

 

内装工事完了後にやるべきことは?

内装工事が完了したら、完了検査を行おう。この時必ず内装工事業者に同行してもうことを忘れてはならない。もちろん大きな変更や修正はできないが、塗装の剥がれやクロスの浮き、汚れなどがあればその場にいる業者にすぐに伝えて修正をしてもらおう。修正後問題がなければ晴れて引き渡しとなる。内装工事費の残り半金を支払えば工事は無事終了だ。。

 

最後に

店舗オーナーにとって内装工事は避けては通れない道だ。であるが故に失敗は決して許されない。今回、内装工事を行う上での大まかな流れについて説明させて頂いたが、まずは何よりも経験することが重要だ。何度も経験を重ねることで、内装工事業者に上手く動いてもらうコツや工事費を下げるポイントがわかるようになる。もし不明点があればどの様な質問でも構わないので連絡頂きたい。アーキクラウドの専門スタッフが回答させて頂く。

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