塾の内装工事費を安くするために知っておくべき大切なこととは?
これから塾を開校しようとする経営者にとって、内装工事は避けては通れない重要な要素となる。なぜなら塾の開校における開業資金の内、内装工事費用が占める割合は半分以上となることが多いからだ。
よって、出来る限り工事費用を安くし、イニシャルコストを抑えることが、今後の塾経営を左右すると言っても過言では無い。
しかし、いくら安くても、それが塾としての機能を成さない内装であっては意味がない。よって今回は塾としての内装のクオリティを確保しつつも、内装工事費用を下げる方法を解説する。
塾の内装工事の相場はどの程度か?
ではまず、塾の内装工事費用はどの程度必要となるのだろうか?塾の内装はいたってシンプルだ。通常の事務所仕様と考えて貰えば問題ないだろう。事務所の内装工事費用は、スケルトン物件の場合、おおよそ20万円/坪〜が相場となる。
しかし、注意したいのはスケールメリットと言って工事の規模が大きくなればなるほど、同じグレードであっても坪単価は低くなる。材料や職人の手配、仮設費などの無駄が無くなることにより効率的に工事をすることができるからだ。
おおよそ30坪(100㎡)以上の物件の場合は坪単価はもう少し下がり、17万円/坪程度になるだろう。
また、工事費用というものは、その時の為替の状況や職人の賃金、場所によっても大きく変化する。よって上記数字はあくまでも参考までに留めておいてもらいたい。
1.VE案で安くする
VE案(Value Engineering)とは、そのもの価値を下げることなく知恵や技術的な工夫でコストを下げる方法のことを言う。長く活動している優良な内装工事会社にはこのような独自の手法をもっている。提出された見積書が予算に合わない場合は、VE案を提出してもらうのがコストを抑える上で効果的だ。
また簡単なところでは仕上げ材を変更するだけでもコストは安くなる。天井であれば「岩綿吸音板」→「化粧石膏ボード」、照明は「埋め込み型」→「露出型」にするだけでもコストを下げることはできる。素人目であればそれほど違いはわからない。しかし、広い空間で岩綿吸音板から化粧石膏ボードに変更する場合は吸音性が劣るため声が響いてしまうことには注意したい。
またOAフロアにするための2重床についても、既成品は高価なものが多いので、木軸組で床を上げる方法を選択することで工事費を抑えることができる。
2.居抜物件を活用する
居抜き物件は工事費を大きく下げるには非常に有効だ。特に塾の場合は内装に差異は無い。つまり、事務所仕様であればどんな物件でも活用できるので物件探しに苦労することは少ないだろう。実際の見積書をベースに解説してみよう。
例えば、設備関係が残置物としてそのまま使用でき、その他仕上げ関係を全て改装した場合を想定してみよう。電気工事(1,209,100)給排水設備工事(1,486,000)空調換気設備工事(1,920,000)合計4,615,100円を節約することができる。
逆に内装仕上げはそのままで設備関連のみ取替えの場合は、6,764,900円を削減することができる計算になる。もちろん補修等の費用が必要となるので、削減金額は下がるが、全て改装する場合に比べて半額以上安くすることは可能だ。
3.見積りを比較する
内装工事を進める上で最もご注意頂きたいのが、決して1社のみで工事見積りを行ってはいけないということだ。たった1社に見積りを依頼するということは、「工事費用はいくらでも良いですよ」と言っているも同然のことだ。
定価の無い内装工事は、複数の内装工事会社の見積りを比較して競争原理を働かせることで、適正な価格となる。また、比較をすることで自分のイメージに合った案を選ぶこともでき、より高い確率で、納得のいく内装を実現することができる。
アーキクラウドでは複数の優良内装工事会社を無料でご紹介するサービスを実施している。業者選びにお悩みで、より安く、より良い内装を実現したという場合は是非当サービスをご利用頂きたい。
最後に
塾の内装工事は飲食店等の内装に比べてシンプルでそれほど難易度も高くない。これは逆に他との差別化を図るのが難しいということだとも言える。内装のデザイン自体が塾の経営に当たる影響はそれほど大きくないかもしれないが、看板のデザイン、設置方法などは集客に大きく影響する。
今回は工事費を中心に塾の内装について解説させて頂いた。もし疑問点、不明点等があればアーキクラウド専属スタッフが対応させて頂く。下記よりご連絡頂きたい。