下町に佇む白壁が印象的な伊レストランは、古いビルの工事で苦労もあった
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店舗を持たれるのは初めてでしたか?
初めての店舗です。私は関西で学校を卒業し、初めて仕事をしたのが飲食の世界で、しばらくして上京しレストランで働きました。その後イタリアへ渡り、各地を移動しながら3年にわたって修業。帰国後は独立したいと思っていましたが、諸事情により叶わず、一般企業に7年勤務しました。
40歳を前に、やはり自分の夢を実現させたいと思うようになりました。住み慣れた上野・浅草界隈で物件を探し、独立開業しました。
店名の由来は?
『アクアリオ』はイタリア語で水族館などの意味のほかに、「みずがめ座」の意味があります。私も一緒に店をやってくれる妻もみずがめ座なので、この名前にしました。店のドアにもみずがめのデザインをあしらっています。
どのような経緯で「アーキクラウド」にたどり着きましたか?
アーキクラウドさんを利用する前に紆余曲折がありました。条件に見合う物件を見つけたのが3月で、4月1日からの契約に。知り合いに紹介を受けた内装業者にひとまず相談をしました。
しかし、私の提示した予算ではどうしても難しいといわれ、話が流れてしまっていました。他の知り合いの業者をあたることも考えましたが、しがらみのないところで自分で会社を探したいと思いました。
そこで仕事の合間にネットで検索して、これはと思う内装業者に自分で連絡をとってみましたが、いいなと思う会社は人気があり「今手一杯なので5月以降なら」と言われたりしました。
そのころまだ私は会社員だったので、時間も少ない中で試行錯誤を重ね、内装業者が決まらないうちに契約の日は迫ってきてしまい、それでマッチングサイトを試してみることにしました。アーキクラウドさんはいろいろな検索をしていたらたまたま見つけました。
業者を決めるに当たってどんな点を重要視されましたか?
予算内で私がイメージする店を作ってくれること。それと浅草三社祭前までに間に合わせたい、この2つの条件で探しました。
工事会社への依頼に至った理由を教えてください
登録後、アーキクラウドさんからはすぐに電話がかかってきました。こちらの希望をきいて、すぐに3社を紹介してくれました。最も早く回答をしてくれたのが最終的に決めた会社でした。
また、予算と納期を必ず守って欲しいと話したところ、大丈夫との回答だったので、決めました。他の2社も丁寧な対応でしたが、やはり最初の会社の迅速な対応が決め手でした。
アーキクラウドに依頼する際に不安はありましたか?
実は会社員時代に営業の仕事をしていて、ポータルサイトで集客することも多かったので、インターネットを介して会社を探すことに関しては抵抗がありませんでした。
工事会社の対応はいかがでしたか?
最もよかった点は、5坪ほどの狭い店なので「天井を高く、壁を白くして、明るい感じに」とお願いしたのですが、ほぼイメージ通りにできあがったことです。
限られたスペースでしたが、厨房器具などは最もコンパクトなものを入れることにより、壁際にきっちりと納めることができました。収納を補うための吊戸棚もインテリアに違和感なくなじみ、機能的にできあがったと思います。
もうひとつよかった点は、納期が遅れることなく予定通り開店できたことです。しかし工事中はなかなか大変でした。古いビルなので、過去の古い配管が残されていたり、水漏れが起きたり。それにも関わらず納期を守ってくれたことにはとても感謝をしています。
余談ですが、ここは居抜物件だったのですが、以前は地元の人向けのスナックだったということで水回りも簡単な設備しかなかったので、カウンターの一部を以外はすべて入れ替えることになりました。ですから、スケルトン物件よりもむしろ費用も手間もかかってしまったかもしれません。
実際にアーキクラウドに依頼してみていかがでしたか?今の気持ちをお聞かせください。
アーキクラウドさんのサービスは、とにかく急いで内装会社を探さなくては、というときに、効率よく業者を探せるという便利さがあると感じました。
完成写真
インタビュアーズ・ノート
賑やかな浅草・国際通りから2筋ほど入った西浅草、小さいながらもこだわりのありそうな、洒落たレストランが住宅街のなかに点在するエリアに、『アクアリオ』はある。下町風情あふれる街並みのなかで真っ白な壁にブルーの屋根の外観が不思議としっくり馴染んでいる。
わずか5坪の店の小さな厨房で、吉良シェフはイタリア各地の星付きレストランで修業した本場仕込みのイタリア料理を紡ぎ出し、「下町価格」で提供。近隣では早くも注目を集めているようで、今後は浅草を訪れる人たちのあいだでも評判を呼びそうだ。