ダイニングバー内装/シックで洗練されたセンスあふれる空間
目次
店舗を持たれるのは初めてでしたか?
初めてです。ずっと銀座のバーラウンジで働いていて、一昨年に自分でやろうと思って、物件探しから始めました。物件が見つかりそうになったところで、オープンの決断に至りました。
やっぱり、飲食の仕事をしていたら、最終的には自分でお店を持ち、独立する…というのが目標だと思うので、自分自身も、そのためにずっと仕事をしてきたという感じです。
どのような経緯で「アーキクラウド」にたどり着きましたか?
インターネットで、オープンのための様々な検索をしていて、上のほうに出てきました。物件を探したり何かを探したりしていて、たまたま出てきて気付いたという感じだったかと思います。
物件探しから、店舗・内装・費用…と検索していくうちにたどり着いたのだと思います。
依頼に至った理由を教えてください。
知り合いに頼むと、やっぱり「そこで頼まなければいけないかな」と思ってしまいますし、いろいろなしがらみのことなども考えてしまいます。そのため、「気を使うくらいだったら、何も関係ないところに頼みたいな」という気持ちがありました。
「知り合いだから安く」と言ってくれる人もいると思うんですけど、私の場合は「知り合いだからこそ、安くやってもらうのは嫌だな」と感じるんです。相見積もりも取っていただけるということだったので、依頼を決めました。
工事会社を選択するに当たっての決め手は何でしたか?
まずは「仕事としてちゃんとやってくれるかどうか」が最初にありました。このような形で依頼するのが初めてなので、そこが1番気になったところですね。費用が変にたくさんかかりすぎてしまったり、雑な作りになってしまっても困りますし。
費用というものは、大体どこの会社の方も「どのぐらいの予算ですか?」と聞いてくださり、それに合わせて見積りをするものだと思うんですね。なので、あまり信用はしていませんでした(笑)。ただ、その中でこちらが言った内容をどれだけ含んでくれるのかということ。
また、何かトラブルがあって「追加工事が発生しました」というような時でも、現地確認をきちんとしてくれて、追加費用が出ないようにしていただけるかどうか。このようなことも、全て請負でやっていただけるというところを選びました。デザインを依頼させていただいたのですが、1つはとても大きい会社、もう1つは独立したばかりという会社でした。独立したばかりの方の方が、話も細かく聞いていただけたり、小回りも利きやすいかなと思い、最終的にはそちらを選びました。
工事会社の対応はいかがでしたか?
「実際にどうできあがってくるのかな?」という不安はありましたが、しっかりとCADなどで見せていただけました。それでも、「その通りできあがってくるのかな?」とは考えてしまいましたが(笑)。
また、細かい点ですね。仕様なども書いてあるのですが、実際にどこがどのようになるのか、という部分は、不安に感じたりはしました。デザインなどの点で「ここをこうしたい」という部分は、僕の方から提案をして、それを形にしていただいたという感じですね。
やはり、まずはコンセプトがあってのものだと思います。デザイナーさんが照明にこだわってくださっている方だったんです。白熱灯に見えるようなこの電球も、LEDでできているんですよ。
もう少しこうすればもっと良かった、という点があればお聞かせください。
それはもう、たくさんありますね。本当に細かいことなのですが、例えばもう少しクローゼットになる部分が欲しかったことや、キッチンの方でも、もっと様々なものを置ける部分が欲しかったなということ。本当に細かい部分だと思います。
お金があれば、まずクローゼットを追加したいのと、カウンターの部分に足掛けが欲しいですね。なくてもいいかなぁとも思っているんですけど、「足掛けが欲しい」とおっしゃるお客様が何名かいたんです。
それからキッチンの部分に棚を作って、いろいろ置きたいなと考えています。この照明(木製のダウンライト)は、とても気に入っています。雰囲気は、女性が気軽に来れるようなダイニングバーを目指しています。
アーキクラウドの利用を考えている皆さまへ、アドバイスをお願いいたします。
何社かの中から選ぶ形になると思うのですが、どれだけしっかり対応してくれるかというところを重視して欲しいと思います。また、自分の要望は細かいところまでしっかり伝えたほうがいいですね。
あとは、自分の依頼する業態をどのくらい手掛けたことがある会社なのかという、実績も参考になると思います。飲食を多くやってきた会社なのか、美容室をオープンするなら美容室を多く手掛けた会社が良いと思いますし、自分のやりたいお店をどれだけ実績としてやっているのかを見てみる。
特に飲食店は、導線やキッチン周りなど、難しい部分が得意な方が良いと思います。かっこよく作ろうと思ったら、いくらでもかっこよく作れるとは思いますが、それだけでは難しい。
デザイナーさんはかっこよく作って終わりということが、結構多いと思うんです。けれどそれだけではなく、お客さんのことをしっかりと考えて作っていただけることが良いのではないかと思います。
店舗概要と完成写真
店舗名 | Caris (natural dining bar Caris)様 |
所在地 | 東京都 |
用途 | バー |
工事内容 | 内装デザイン、内装工事 電気工事(照明、配線等)設備工事(空調、消防設備等) |
インタビュアーズ・ノート
独立を目指して準備を続け、念願のバーをオープンさせたオーナー。足を踏み入れた瞬間、シックで洗練された雰囲気に一気に特別感を感じられる、センスあふれる空間が誕生した。ブラックで統一された中にも、暖かみを感じるウッド・インテリアが印象的。入口には屋久杉、カウンターには樹齢200年もの鹿児島の杉が使われているという、こだわりいっぱいのデザインに仕上がっている。
「女性にも多く立ち寄っていただけるような」というオーナーの言葉通り、身体に優しい無添加、無農薬の料理がメニューに並ぶ。すぐ近くには大きなホテルもあり、東京以外からも多くの人が訪れるに違いない。忙しい毎日にホッと落ち着けるような、優しいオーナーの心遣いが行き届いた名店だ。