自宅でネイルサロンを開業!内装の工夫の仕方マニュアル
自分ならではのお店を持つことができると、憧れる人も多い「自宅ネイルサロン」。自宅でネイルサロンを開業して経営を成功させるには、内装を工夫することが重要だとされています。それでは、どのような内装にすれば、お客様の心をつかむことができるのでしょうか。ここでは、自宅でネイルサロンを開業する人に向けて、内装の工夫の仕方について解説します。
目次
自宅でネイルサロンを開くメリット
自宅でネイルサロンを開くと、さまざまなメリットを得られます。なかでも、大きなメリットだと考えられるのが「通勤の必要がない」という点です。自宅で働くのであれば、職場まで通勤をする必要がありません。そのため、通勤時間がかからず、時間を有効活用できます。さらに、通勤ラッシュに巻き込まれることもないため、ストレスを感じずに済むこともポイントです。
また、空いた時間に「家事や育児ができる」ことも大きな魅力です。お客様がいないスキマ時間を有効に使って、家事や育児を効率的に進めることができます。特に、子どもがいる場合は自分の目の届く範囲内で仕事を行えるため、安心して仕事に取り組みやすくなります。
それに加えて、「休みを自由に決めやすい」こともメリットです。たとえば、家族が仕事で外出している平日のみサロンを開いたり、週末の空いた時間を活用して働いたりと、自分の都合に合わせて営業日を決めることが可能です。
それから、「リピーターを獲得しやすい」ことも良い点として挙げられます。自宅ネイルサロンはお客様との距離が近く、関係を深めやすい傾向にあると言われています。それに、メニューや料金設定も自分で決められるため、リピーター向けの特別メニューを用意することも可能です。リピーターの獲得に向けて自由に工夫ができることも、魅力の一つといえるでしょう。
また、「開業費用が安く済む」こともうれしいメリットです。自宅のスペースをネイルサロンとして使用するため、新しく物件を借りるための費用を抑えることができます。物件を借りた場合は改装が必要になることがあるため、改装費や工事費の節約にもつながります。
自宅でネイルサロンを開くデメリットは?
物事には良い面があれば、悪い面もあります。自宅でネイルサロンを開くことは多くのメリットを得られますが、一方で注意しておきたいデメリットも存在します。きちんとメリット・デメリットの双方を把握したうえで、開業に臨みましょう。
まず、デメリットとして挙げられるのが「仕事のオン・オフがしにくい」という点です。自宅で仕事をしていると、人によっては仕事とプライベートの切り替えがうまくいかない場合があります。そのため、仕事の時間なのに気が緩んでしまったり、プライベートタイムなのにダラダラと仕事をしてしまったりする可能性があるのです。
また、「家族に気をつけてもらう必要がある」ということも、自宅ネイルサロンのデメリットです。家族が在宅中にお客様が来た場合は、テレビの音や話し声のボリュームに注意してもらう必要があります。ネイルサロンは癒しの空間だと考えているお客様も多いため、日常生活音はできる限り耳に入れないことが大切なのです。
それから、スケルトン物件のように「内装工事ができない」という問題点もあります。スケルトン物件であれば自分好みに内装を決められますが、自宅の場合は生活空間の一部をネイルサロンにするため、大掛かりな内装工事ができないケースが多いのです。そのため、自宅のもともとの間取りや内装を活かして、ネイルサロンの雰囲気をつくり上げることが重要です。お客様に心から満足してもらえる空間を目指すためにも、自宅ネイルサロンならではの内装の工夫方法について押さえておく必要があります。
自宅ネイルサロンの内装へのこだわり方
内装は、自宅ネイルサロンの印象を決める大切な役割を持ちます。お客様にすてきなネイルサロンだと感じてもらえるように、内装でこだわるべきポイントをしっかりと押さえておきましょう。
まず、自宅ネイルサロンの内装として最も重要だといわれているのが、「生活感をなくす」ということです。ネイルサロンのように自分を美しく磨くための空間には、特別なひとときを求めるお客様が多く訪れます。そんな空間に、洗濯物が干してあったり料理のにおいが残っていたりしたら、お客様をがっかりさせてしまう原因につながります。お客様の目に触れる場所は、徹底的に生活感を排除するように心がけましょう。
たとえば、洗濯物は別の部屋にまとめて隠しておいたり、部屋のにおいを消すためにルームフレグランスを活用したりすると良いでしょう。特に、香りは人の印象に強く残りやすいとされています。優雅な香りのルームフレグランスを置くことで、洗練された空間を演出しやすくなります。
さらに、「サロンらしい小物や備品を揃える」こともポイントです。ネイルサロンのコンセプトをきちんと考えたうえで、そのコンセプトに合う小物をインテリアに取り入れましょう。ネイルサロンらしさを感じてもらうためには、ネイルに関する備品を豊富に揃えておくことも重要です。ジェルやポリッシュなど、ネイルアートに必要なものはきちんと準備しておきましょう。ネイルチップにオリジナルデザインを施して、見本を用意することも良い方法です。お客様が安心して施術を任せられるように、小物や備品をしっかり揃えておきましょう。
それから、お客様が玄関から部屋に移動する際に、「ほかの部屋が見えないようにする」ことも忘れてはいけない要素です。どんなに施術スペースを凝った内装にしたとしても、生活感に溢れたほかの部屋が見えてしまっては、雰囲気が台無しです。非日常的な空間を演出するためにも、家庭の雰囲気を感じさせてしまうような部屋は、ドアを閉めたりついたてを置いたりして、お客様の目に触れない工夫を行いましょう。
内装をサロンらしくするアイテム
ネイルサロンらしさを演出するには、家具や小物などのアイテムの活用が欠かせません。おしゃれな家具や小物などのアイテムを効果的に取り入れることで、ネイルサロンに求められる非日常的な雰囲気を演出できます。
まず、内装の雰囲気を決めるうえで重要になるのが「カーテン」です。カーテンは部屋の広い面積を占めるアイテムであり、お客様の視界に入りやすいです。内装のコンセプトに合わせてカーテンの色や柄を選択することで、インテリアの統一感をぐっと高められます。空間を広く見せたいのであれば、壁紙と同系色のカーテンを選ぶのも一つの手です。壁紙と似た色のカーテンを選ぶことで、一体感が生まれて空間に開放感を与えられます。
さらに、「ソファや椅子」もこだわりを持って選ぶべきアイテムです。ネイルの施術は、長時間にわたることが多く見られます。したがって、お客様が長時間座っていても、疲れや負担を感じにくいものを選ぶことが大切なのです。実際に自分で座り心地を試してみると失敗が少ないでしょう。体に負担のかかりにくいソファや椅子を用意することで、お客様に心地のよい時間を提供できます。内装をおしゃれに見せるには、統一感を意識することが重要です。ソファや椅子をすべて同じデザインやブランドで揃えると、統一感が出てこだわりを感じさせる空間になります。
また、「照明」も空間づくりのポイントです。ルームライトやスタンドライトなどを置いて、ネイルサロンらしい華やかな雰囲気を盛り上げましょう。特に、玄関は真っ先にお客様の目に入る場所であるため、照明を使って明るさをプラスすることが欠かせません。間接照明であればやわらかい光で癒しの空間に、蛍光灯であれば明るい光で清潔感のある空間に近づけます。
加えて、「観葉植物や花」などを飾ることも良い手です。観葉植物や花は空間を華やかに彩るだけではなく、見る人の心をほっと和ませてくれます。観葉植物には中型や大型などさまざまなタイプがあるため、配置する場所とのバランスを考えながら選ぶことがポイントです。花は家具の色や季節に合うものを選ぶと、おしゃれな印象が強まります。
また、「コンセプトに合った置物やインテリア小物」を意識的に取り入れることも一つの方法です。たとえば、ハワイアンのような雰囲気がコンセプトであれば、美しい海を連想させる亀やヒトデなどの置物を取り入れると、オリジナリティの高い空間が作れます。
トイレにもこだわるのがポイント
自宅ネイルサロンは施術の部屋だけではなく、お客様が使用する可能性のある「トイレ」にも非日常空間を演出することが大切です。トイレは生活感が出やすく、手入れを怠ると特別な空間から遠のいた印象を与えてしまうおそれがあります。トイレはきちんと清掃をしておくだけではなく、家具や小物にもこだわるようにしましょう。
非日常的な空間を目指すには、おしゃれなデザインのマットやスリッパを用意することも良い方法です。それから、トイレはどうしてもにおいがこもりやすい場所なので、においケアを徹底することが重要といえます。良い香りのする芳香剤を置くと、清潔感のある印象が強まります。トイレに鏡がある場合は、指紋や汚れをきちんと落としておく心配りも大切です。トイレにまでこだわった空間づくりを行うことで、お客様の心をつかみやすくなることが期待できます。
自宅でできる演出を最大限に施そう
自宅ネイルサロンの経営を成功させるためには、コンセプトをしっかりと固めて、内装に反映させることが重要です。部屋をおしゃれに見せるポイントや注意点を押さえて内装を工夫することで、自宅であっても充分ネイルサロンらしい空間を演出できます。
なかでも、生活感を徹底的に排除したり、小物や備品をきちんと揃えたりすることが大切です。また、ネイルサロンらしさを感じさせるアイテムを多く取り入れることも、非日常的な空間を演出するうえで重要になるでしょう。
それに加えて、トイレの清掃や内装にまでこだわることも、空間演出に欠かせない要素です。大切なお客様に快適で居心地の良い時間を提供するためにも、最大限の努力をして、すてきな空間づくりに取り組みましょう。