リゾートホテルの内装は徹底的に雰囲気にこだわるべし!
ホテルにとって内装とはお客様の満足度に直結する非常に重要な要素の一つである。
とりわけ、都会の喧騒を忘れ安らぎのひと時を提供するゾゾートホテルにとっては、内装のクオリティが全てと言っても過言ではない。
それは裏を返せば、内装のこだわり方次第で競合との差別化や、集客効果、顧客満足度などホテルに求められるものを底上げする効果があるということだ。
今回はそんなリゾートホテルの内装を考える際に大切にしたいポイントや内装にかかる平均的費用、内装リフォームを依頼する業者の選び方に至るまで網羅的に解説する。
リゾートホテルの事業戦略で悩んでいる方や、内装工事を検討している方は是非、参考にご覧いただきたい。
目次
リゾートホテルの評価は内装で全てが決まる?
リゾートホテルにおいてお客様からの評価は内装でほとんど全てが決まると言っても良い。
一口にホテルと言っても出張中のサラリーマンや宿泊施設費用を抑えたいバックパッカーなどが利用するカプセルホテルやビジネスホテル、ハイエンド向けホテルなど様々な形態が存在する。
同じ旅館業ではあるが、これらのホテルはそもそもターゲットが違い、同時にお客様が求めるものも変わってくる。
そして、ホテルの業態にあったサービスを提供し利用者のニーズを満たすようなサービスを提供することが求められている。
ではリゾートホテルのターゲットは何を求めてホテルを訪れるのだろうか?
一口にリゾートホテルと言っても、そのコンセプトは様々であり、断定的に言えるものではないが、多くの場合「特別感」や「非日常感」を求めており、せわしない都会の喧騒を離れられるような場所で、気分をリフレッシュしたいという思いを持ちリゾートホテルに訪れるはずだ。
利用者が求める「特別感」や「非日常感」を充足するためにはホテルのサービス、スタッフの質などはもちろんの事、ホテルに入った瞬間にこれらを感じられる魅力的な空間、プライベートな時間を過ごす客室などの内装が非常に重要となるわけだ。
反対にいえば、提供される料理が非常に美味で、ホテルスタッフのホスピタリティが最高でも、内装がビジネスホテルの様なシンプルなものであればリゾートホテルと呼ぶことはできないと言う事である。
すでにホテルを経営されている方なら頻繁にチェックしているかもしれないが、昨今、増加しているホテル予約サービスなどの口コミをみるとこれらが事実であるとわかっていただけると思う。
口コミの多くは、スタッフのサービスとホテルの設備、そして、内装について言及するものが大半を占めている。
つまり、顧客を満足する内装を作る事は顧客満足度を高め、ひいては集客にまで影響すると言う事だ。
この様な事から、リゾートホテルの内装デザインはホテルの評価に直結する、もっとも重要視しなければいけないファクターであると考えるべきである。
利用者がリゾートホテルに求めるもの
先ほども紹介した通り、ホテルの利用者がリゾートホテルに求めるものとして「非日常感」や「特別感」がある。
では、さらに具体的に利用者はホテルに何を求めているのか確認していく。
これらはどこの口コミサイトでもよくみる様な口コミの一例である。
・部屋は二階建てで、一階はジャクジー付きのお風呂くつろげました!ホテル周辺はとても静かで大変ゆっくり出来ました。
・部屋にある露天風呂はマッサージ機能付きでとても快適でした。また二階の窓からは朝陽が綺麗に昇っていくのを見られました。幻想的でとても良かったです。
・エントランス入ってすぐの高い吹き抜けが圧巻でした。また、室内にも南国風の観葉植物は置かれており雰囲気抜群!スタッフの方も笑顔で対応してくれとてもよかったです!
どれもよくある内容だが、やはり内容については「内装」について言及されていることが見て取れる。
その他は食事の内容について触れられたり、ホテルスタッフからのちょっとしたサプライズや気遣いなどのホスピタリティについて触れると言った口コミがあった。
そのほかにも客室からの眺望やアメニティ、最寄り駅からホテルまでのアクセスのしやすさに関する口コミも数多く寄せられていた。
ただ、やはり口コミの大半を占めるのはホテルの内装に関するものであり、バルコニー、ベッドや浴室(客室露天風呂など)、その他ホテル内の共用部分全般についての感想が散見された。
この口コミから推察するに、利用者の大半はまず内装からリゾートホテルの良し悪しを判断しているようだ。
また、内装に関する口コミには大きく二つのものがあった。
一つ目は、どこのホテルにも一様に設置されているものが他と比較してどうなのかと言う点である。そして、二つ目はは、他には無く「非日常感」、「特別感」を感じる独自性のある設備などについての内容である。
一つ目の、他と比較して質が高いと言う事は当たり前の事として、二つ目の独自性のある設備が実は非常に重要なポイントとなる。
続いて、この重要なポイントについて紹介する。
SNSを意識してシェアポイントを作ろう!
先ほど、ホテル予約サイトに投稿された口コミを参考に利用者がリゾートホテルに求めているものについて紹介し、独自性のある設備が重要である点について触れた。
独自性のある設備とは簡単にいえば、SNSでシェアでされる様な内装、設備の事だ。
宿泊者はリゾートホテルの利用中もしくは利用後、高い確率でSNS上でもシェアをする。
せっかくリゾートホテルに来たのであれば、それを友人や知人にシェアしたいと言う気持ちはおそらく共感できる事では無いだろうか。
また、シェアしたくなると言う事は、非日常感、特別感を求めてホテルを訪れた方を満足させる事ができていると言う事でもある。
したがって、内装デザインにおいては、シェアされやすい様な内装を心がける事が重要だと言える。
シェアされやすい内装デザインの例としては、プライベートコテージを彷彿とさせるような客室、映画に出てきそうな天蓋付きベッド、幻想的にライトアップされた露天風呂、美しい海を望むテラスやバルコニーなどだ。
少しイメージしていただけるとすぐにお判りいただけるのでは無いだろうか。
これらに共通するのは、カメラで切り取りやすい事と同時に、利用者に対して一目でわかりやすく訴求できるものであると言う点がある。
そして、利用者が感じたホテルの魅力を確実にシェアさせる事によって、ひいては口コミとなり、集客にも役立つと言うわけだ。
ただし、見栄えだけがよかったり、その他の部分と整合性の無いものでは意味が無い。
コンセプトを明確にさせ、その上で、利用者に満足していただける様なものを作るべきなのだ。
この様にシェアポイントを設けることで利用者の満足度は高まり、ひいてはSNSにシェアされ、結果として集客にも役立つと言う一連の流れを意識することが独自性があり、満足度の高い内装作りのコツと言える。
成功しているリゾートホテルの内装アイデア
利用者を満足させる様なシェアポイントが重要であるはご理解いただけたと思うが、具体的にアイデアが浮かばないと言う方もいるのでは無いだろうか。
ここではシェアポイントをうまく利用し、成功しているリゾートホテルの内装参考に少しアイデアを紹介していく。
居心地の良さと、非日常感を演出するエスニックデザイン
エスニックデザインといえば、まるでバリのリゾートを彷彿とさせるようなエキゾチックで非日常感溢れる雰囲気が特徴だ。
基本的には間接照明を中心に空間に広がりと奥行きをもたせ、アジアンテイストなパーテーション、随所に南国のグリーンをあしらうなど、オリエンタルな要素を詰め込むことで、思わずうっとりしてしまうような癒しの空間を作り出すことができるのが大きなメリット。
特別感を演出するシックな高級リゾートデザイン
高級リゾートホテルと一口に言っても、その種類は多種多様だ。
しかし、全てに共通点している事として「特別感」がある。
エントランスから廊下、客室に至るまでシックで落ち着いたデザイン、浴室やお手洗いには充実した高級感あふれるホテルアメニティ、客室には天蓋付きベッドなどをしつらえるなど細部にわたって研ぎ澄ますことが重要だ。
ただし、高級感を重視しすぎて、使いづらかったり、落ち着かない状態になってしまっては本末転倒なので、適度に特別感を与えつつもストレスを感じさせないデザインを意識すると良いだろう。
女性心をくすぐるゴシックデザイン
アンティークでどこか可愛らしい雰囲気が特徴のゴシックデザイン。
女性なら幼い時に誰もが憧れた世界感である。
おとぎ話に出てきそうな家具の数々が女性心をくすぐり、SNSを使った集客には非常に効果的なテーマである。
また、海や山と行ったリゾート要素が少ないエリアでも、部屋自体が付加価値となる為、他のスタイルのホテルから方向転換すると行った場合にもおすすめのスタイルだ。
しかし、あまりにゴシックデザインを意識しすぎると、不自然さや、クドさを感じてしまう方も中にはいるので、程よい可愛らしさを意識して内装を設計したいところである。
独創性で勝負するモダンリゾート
シンプルかつ独創的なモダンリゾートなら他のリゾートホテルとの差別化がしやすい。
イメージとしてはデザイナーズホテルのように、家具一つ一つのチョイスにこだわりつつ、リゾートホテルならではの開放感やリラックス感を意識した内装が特徴だ。
洗練された都会的印象を与えやすい反面、独創性とリゾート感のバランスが非常に重要になるスタイルである。
この様に、一口にリゾートホテルと行っても様々なスタイルがある。
どうしても、南国リゾートをイメージしてしまいがちであるが、滞在を楽しんでいただくと言う点においては様々な角度からアプローチできると言う事がお判りいただけたのでは無いだろうか。
内装リフォームを依頼する業者の選び方
ここまでで、リゾートホテルの内装をどの様に捉えて、実現して行くかについて解説をして来た。
最後に、具体的に内装工事を検討している方に内装業者の選び方について紹介する。
ホテルの内装リフォームにかかる費用は、工事内容によって異なるため一概に言うことは難しいが、相場としては部分的なリフォームで500万円〜1000万円位、全面リフォームとなれば5000万円〜1億円以上となる高額な工事になる。
また、営業休止期間も発生してしまう為、失敗は大きな損失となってしまう。
したがって、慎重に内装業者を見極め選ぶ必要があるのだ。
ではホテルの内装リフォームを依頼する業者はどのように選んだら良いのだろうか?
着眼点は大きく分けて4つある。
一つ目は詳細な見積もりを依頼した際に、快く見積もりを作成してくれるかどうかだ。
できれば金額などでブラックボックスな部分をなるべく少なくできるように、項目別で見積もりを出してもらうことをお勧めする。
2つ目に過去の施工実績の資料を見せてもらい、且つその施工実績が信頼に値するかの判断だ。自分の考えるデザインの方向性と同様の内装リフォーム実績のある業者の方が、相性が良いことは言うまでもない。
3つ目に重要なのが、他社デザインでの施工も可能かどうかだ。ホテルの内装リフォーム業者においては、必ずしも「腕の良い内装業者」=「腕の良いデザイン設計会社」とは限らない。もし他に質の高いデザイン設計をしてくれる会社がいて、なおかつ依頼を行う内装業者が「他社デザインでの施工可能」の場合にはぜひ検討しよう。
4つ目は、法律的な問題について丁寧に説明してくれる業者かどうかだ。セキュリティや消防法など多くの法律的な問題が絡んでくる。
これらの項目について丁寧に説明してくれる業者を選ぶようにしよう。
また、コストについてもどうしても気になるかもしれないが、長期的な投資の観点で考えた際にイニシャルコストよりも提案力や実績、そして信頼性で選ぶ方が、メリットが大きい。なるべく費用を安くしたい気持ちも理解できるが、コストにとらわれるあまり短絡的な判断をしないように気をつけよう。
ポイントを抑えて魅力溢れるリゾートホテルを目指そう!
今回はリゾートホテルの内装を考える際に大切にしたいポイントや内装にかかる平均的費用、内装リフォームを依頼する業者の選び方などについて紹介してきた。
リゾートホテルにとって内装は要であり、内装に力を入れることで、顧客満足度の工場や集客アップも期待できる。
都会の喧騒を忘れられるようなリゾートホテルは、普段せわしなく働く日本人の憧れだ。
期待を裏切らないような洗練された内装で宿泊者を心からもてなすことで、魅力溢れるリゾートホテル作りを目指していただきたい。
当サイトではリゾートホテルなどの施工実績がある様々な内装業者と提携しており、適切な内装業者選びのサポートも行っている。
その為、内装業者選び、内装工事に不安のある方は気軽に相談していただきたい。