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パン屋は資格がなくてもできる?取っておくと有利な資格も紹介します

パンが好きな方の中には「焼き立てのパンの香ばしい匂いにつつまれて働いてみたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。味や見た目にこだわったパンを販売するというのはパン好きとして憧れますよね。

パン屋の開業を考えるなら、必須となるパン屋の資格、許可を把握しておくことが大切です。また、メニューによっては許可が必要といった場合もあるため気を付けなければなりません。

ではそのパン屋を開業するために必須な資格や許可とはなんでしょうか。資格や許可の種類、取得で気を付けておきたいポイントを解説していきます。

パン屋を開業するときは「食品衛生責任者」が必須

まずは、パン屋の資格で必要なものをご存知でしょうか。パン屋も飲食店の1つなので必須となる資格があります。これらを取得していないまま営業をしてしまうと、違法となってしまう場合もあるため注意が必要です。

●食品衛生責任者
これは、「飲食店が衛生的な環境のもとで営業されている」ことの責任を持つ人が店舗にいるという証明です。責任者はオーナーである必要はありません。管轄の保健所が開いている講習会を受講することで、取得することができます。

●防火管理者
店舗の収容人数が30人をこえる場合に必要な資格です。また、店舗の大きさによって甲種、乙種と種類が変わり、受講する講習も変わるため注意が必要です。どちらかわからない場合は管轄の消防署に問い合わせるのがいいでしょう。

●飲食店営業許可
こちらは、食品衛生責任者の資格とは別に必須となる許可です。主に飲食店の調理スペースが施設基準を満たしているか、という判断のもと許可がおります。

パン屋を含む飲食店では、これらの資格、許可は必須といえます。開業準備の時点でしっかりと把握しておく必要がありますね。

パン屋を開業するときは「食品衛生責任者」が必須

販売するパンによっては「菓子製造業許可」も必要

また、パン屋の資格とは別に、店舗で取り扱うパンの種類によって許可の届け出が必要な場合があります。営業をはじめてから「知らなかった……」ではまずいので、事前におさらいしておきましょう。

●菓子製造業許可
こちらの許可は、あんパンやジャムパン、クリームパンといった、いわゆる菓子パンをメニューとして扱う場合に必要な許可です。これらのパンを焼くために必要な許可ではなく、焼いたパンを店頭で販売するための許可です。

また自治体によっては必要な許可が違うといったこともあり、サンドイッチなどの調理パンを扱うのに飲食店営業許可にくわえ、こちらの菓子製造許可が必要とされる場合もあります。わからなければ、あらかじめ管轄の保健所に問い合わせて確認しておく必要がありますね。

「菓子製造許可」取得のために必要な施設基準

パン屋の資格、許可はご理解いただけたと思います。では先ほどの菓子製造許可に関しては、どういった施設基準を満たせば取得できるのでしょうか。こちらは一例ですが、取得を考えている方は参考にしてみてください。


・清掃がしやすく、耐水性の素材を使った床
・清掃がしやすく、耐水性の素材を使った内壁
・施設の明るさが充分であること
・換気設備が充分であること
・洗浄液が固定された手洗い場が厨房、トイレに設置されていること
・調理場の外に材料倉庫があること
・ねずみ、害虫などの対策がされていること


などといった条件があげられます。いずれも、食品を提供するために衛生的で安全な施設を心がける必要があるということですね。照明の明るさや、換気設備といった点も細かく規定が定められている場合がありますので、厨房の内装設計の段階で、よく確認をしておく必要があります。

「菓子製造許可」取得のために必要な施設基準

取っておくと便利なパン屋の資格

パン屋の資格や許可で必須なものはあげましたが、それとは別にあれば営業に有利といった資格もあります。これらを取得しておけば扱える素材も増えて、メニューにバリエーションが増えるなどといったメリットがあります。

●調理師免許
飲食店経営において必須ではありませんが、あれば有利となる資格の1つです。冒頭であげた食品衛生責任者の資格を受講なしで取得でき、調理に関する専門的な理解があるということをお客さんへ証明できるといったメリットがあります。

●パン製造技能士
こちらもパン屋の開業では必須ではありません。しかし、パンに関する専門的な知識や技術があるということをお客さんにアピールできるため、パン屋を経営するのであれば、ぜひとも持っておきたい資格といえますね。

似たもので「パンアドバイザー」「パンコーディネーター」などといった民間資格もあるため、パン職人としての実力を売りにしていきたい方は取得を考えてみてはいかがでしょうか。

●乳類販売業許可
牛乳、ヨーグルトといった乳製品の販売する際に必要となる許可です。パンと牛乳は相性が良いため、牛乳も一緒に販売できれば強みになるかもしれません。

またいきなりパン屋を開業して経営するというのは簡単ではありません。パンの知識があったとしても、開業して営業をはじめるとなると、経営の方の知識も必要となってくるからです。これらを学ぶには実際に従業員としてパン屋で働き、調理の腕だけではなくパン屋の経営のノウハウも身に付けることが大切といえるでしょう。

紹介したこれらの資格や許可の中には働きながらでも取得できるものがあるため、パン屋の従業員として働きながら独立を目指す、といった方法もあります。

取っておくと便利なパン屋の資格

まとめ

パン屋の資格や許可で必要なものは、飲食店で必須とされるものに加えて「菓子製造業許可」が必要な場合もあります。また、調理パンの扱いで必要な許可は自治体によって変わるので、事前に管轄の保健所へ問い合わせておきましょう。

また菓子製造業許可の取得のためには、定められた施設基準を満たすことが大事な条件となります。これらは、飲食店が衛生的に保たれていることが見られているため、内装設計の段階で充分に確認しておく必要がありますね。

ほかにも、あればパン屋として有利な資格や許可はさまざまです。必須ではないものの、取得しておけば店舗の強みとして活かすことができるので、経営に余裕があればぜひ取得しておきましょう。

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