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リラクゼーションサロン開業前に新規経営者が知っておくべき6つの戦略を公開

一昔前の「癒やし」ブームをから火が付き、リラクゼーションサロンの需要は急激に上昇してきた。また最近では、癒やしのニーズだけで無く、ダイエットやデトックス、さらには「岩盤浴」や「ゲルマニウム温泉」など、美をテーマにした領域にまで浸透し、拡大している。

これから、新たにお店を構える経営者にとって、これほど魅力的な業界は無いだろう。しかし、需要が高いということは、それだけ競合も多く参画するということだ。ライバル競争に勝ち抜くためには、開業前に綿密に戦略を立てることが必要だ。

今回は新規経営者向けに、リラクゼーションサロンを開業する前に知っておくべき6つの戦略について公開させて頂く。

リラクゼーションサロンの種類を把握する

 

リラクゼーションサロンといっても、その種類は多機に渡る。一昔前はクイックマッサージなどがその代表であったが、最近ではアロマテラピーや、リフレクソロジーの普及と共にその領域は大きく拡大してきた。大まかに分類すると下記の3つに分類することができる。

 

手によるマッサージが主体

ハンドマッサージ、足つぼマッサージ、全体マッサージなど、手による施術をメインとしたサービスだ。小規模なスペースでも営業できるため、比較的小資本で開業することが可能。しかし、施術者の技術力が必要なため、良い人材の確保が経営を左右する。

 

機械よるリラクゼーションが主体

酸素バー、岩盤浴、ゲルマニウム温泉、マッサージ機など、器材を中心としたリラクゼーションや施術をメインとしたサービスとなる。需要の拡大と共に、各社様々な新商品が続々と開発されている。器材を設置するために、ある程度のスペースが必要な点と、機材の購入費、リース料が発生するため、小資本での開業は厳しい。しかし、施術者の技術が不要なため、良い機械を手に入れることができれば、安定したサービスを顧客に提供することができる。

 

手と機械による複合サービス

最も多いタイプのが複合型だ。マッサージでの来店者に機械を薦めたりと、様々な展開が可能で汎用性が高いと言える。最近では、カフェや、フィットネスジム、美容院に併設するなど、他ジャンルとのコラボレーションも盛んだ。今後も進化し続けるタイプと言える。

 

リラクゼーションサロンの市場規模を把握する

 

リラクゼーションサロンの市場規模は、一般的に2500億円以上と言われている。それを証明するかの様に、今では主要駅周辺の1等地ビルでも、リラクゼーションサロンが入っていないテナントを探す方が難しいほど、広く浸透している。

また、この市場はこれからも伸び続けると言われている。時代の流れとして需要が「モノ」から「サービス」への移行していることが原因だ。大手家電メーカーが次々と赤字を出す中で、googleやappleが業績を伸ばし続けているのも、サービスやライフスタイルに付加価値をつけたから他ならない。

モノにお金を払うより、サービスや経験に価値を見出しお金を払う個人が増えいるのだ。この傾向は、これからも続くと言われており、今後6000億程度の市場規模になってもおかしくは無いだろう。

 

サロンコンセプトで全てが決まる。

 

コンセプトとは、どの様なターゲットに対してどの様なサービスを提供するか?と言うことだ。ここでの注意点は、広く浅くコンセプトを設定してしまうことだ。

例えば、あなたが美味しいラーメンを食べたいと思い、メニューが「中華そば」だけの、こだわり抜いた頑固親父が営業しているお店と、ラーメン以外に餃子や中華飯、デザートにアイスクリームまで用意しているお店のどちらを選ぶだろうか?迷うこと無く前者だろう。

つまり、ターゲットを明確に絞り込んで、そのターゲットに限定したサービスを提供することが重要だ。

例えば「毎日立ち仕事でふくろはぎがパンパンに腫れた飲食店従業員向けに夜21:00〜深夜2:00まで営業するサロン」など、これぐらい尖ったコンセプトが、まだルーキーであるあなたには必要だ。

良い事例として、大阪梅田に「首こりほぐし梅田院」というサロンがある。毎日パソコン作業での首にこっているサラリーマンをターゲットとおり、間口2m、奥行き5m程度の非常に小さな店舗だ。しかし、予約をしなければ施術を受けれないほど、繁盛している。勝因はやはり「首」と「サラリーマン」に特化したからだろう。


 

市場調査、立地、物件選びのコツとは?

 

ターゲットを絞り込むことができたら、次は市場調査を行う。ターゲット層がいる商圏エリアを選定して、ある程度の立地を絞り込み、その中から物件を探していくことになる。その流れを順次説明させて頂く。

 

商圏エリア

商圏エリアとはターゲットとなるお客様が、自ら足を運んで来てくれる範囲のこと。一般的には店舗から半径500mが、無理しなくても来店できる距離と言われている。

長期的に見ると、その街の人口推移や誘導施設と言われる大型の商業ビル等開発などのチェックは必須だ。人口が増えいている地域は、やはり売上が伸びる可能性は高いだろうし、近郊に大型の商業ビルが開発されれば、その恩恵で来客が増える可能性がある。

人口推移や大型開発の情報は市役所等のHPで確認できるので、あなたが狙っているエリアの情報収集は欠かさず行って頂きたい。渋谷区人口推移

 

立地

立地はリラクゼーションサロンのみならず、店舗全般にとって生命線となる重要な項目だ。しかし、「単純に駅から近い、人が多く集まる=儲かる」という理由ではない。

また、ライバルがいなければ、競争相手がいないから、儲けることができるかというとそうでもない。立地探しを成功させるためには「面」→「線」→「点」といった様に順を追って、絞り込んていくことが必要だ。

詳細については下記記事の中で記載しているので是非参照して頂きたい。
「繁盛店を作るための立地物件条件について」

 

物件

続いては物件探しだ。上述した通り、単純に1等地だからと言って、繁盛する店舗になるわけでない。1等地や1階の路面店舗など、条件が良ければ良いほど家賃は上昇する。例えば、1階店舗と3階以上の店舗では、家賃に倍以上の差が出ることもある。

また、コンセプトのよって選ぶ物件は異なる。例えば上述した「首こり」の事例でも、大阪駅から徒歩10分程度の古い商業ビルの地下2階の間口2mという、全く集客には向いていない立地にも関わらず、客足は遠のかない。

しかし、10分のクイックマッサージや、価格を売りにしたチェーン展開している様な店舗であれば、ついで客が多いので、人通りが多く、路面に面した1階の店舗が適しているだろう。

 

ライバル競合点を調査する本当の理由とは?

 

物件選びまで絞り込むことができたら、次はライバルとなる競合店の調査を行おう。とは言っても、今回のコンセプト設定に従えば、余程のことが無い限り、本当のライバル店はいない筈だ。

ターゲットを極力絞込み、限定的なサービスを行う。他店舗とは圧倒的な差別化ができるからだ。

つまり、今回の市場調査とは、同商圏内の同業種店舗の調査をするのでは無く、同じ様にターゲットが明確で、尖ったサービスを提供している店舗の調査ということになる。実際にサービスを受けるのが最も効果があるので、是非実践して頂きたい。

その中で「コンセプトと施術内容はマッチしているか?」「接客態度はどうか?」「サロンの広さはどの程度か?」「価格帯はどの程度か?」「スタッフ数はどの程度か?」などを調べていく。

良いところはとことんマネして、あなたのサロンにも取り入れよう。例え丸パクリでも、あなたのサロンのコンセプトが他との差別化ができていれば、それはオリジナリティに変化していく。

 

オープンまでのスケジュール作成

 

最後に重要なのが、スケジュール作成だ。コンセプト設定からオープンまでの期間は、余裕をもって5ヶ月は見ておこう。例え時間が無かったとしても最低でも3ヶ月は確保したいところだ。

特に物件の決定からの内装工事開始〜工事完了の期間については、調整がつかないので注意したい。工事期間短縮することは、突貫工事に繋がり、施工不良を及ぼす可能性もある。また、工事期間を延ばすことは、工事費の増大に繋がり、オープン日を延ばせば、無駄な賃料の発生が生ずるので注意したい。

 

最後に

 

リラクゼーションサロンをこれから開業しようとするあなたにとって、まだまだ、やるべきことはたくさんある。個人事業か、それとも法人事業として開業するか?スタッフの募集、教育、給与体系はどうすれば良いか?開業資金の相場や融資先はどこがあるか?内装工事をできるだけ安く抑えるにはどうすれば良いか?など数えきれないほどだ。

しかし、そのどれよりも、まず最初にエネルギーを注ぐべきは、コンセプト設定だ。ここが明確でないと、その後のスケジュール上でやるべきことが全てブレてしまうからだ。コンセプト決めはあなたのサロンの骨格の様なものだ。まずはこの骨組み作りをしっかりと進めて頂きたい。

 

 

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