タイルの種類と貼り方と価格について | 内装工事、店舗デザイン・設計の見積もり依頼・比較 アーキクラウド

9:00~18:00 日本全国受付対応中 ※営業日:月~金、土日祝
(年末年始除く)

NEWS 内装仕上げ素材の記事詳細

タイルの種類と貼り方と価格について

飲食店やサービス店舗、アパレル等の物品販売店舗にとって、タイルは空間を演出効果を発揮するために効果的な素材だ。タイルには様々な種類があり、それぞれの特性を加味しながら適材適所で使用すると効果が高い。

また、石に比べて値段も安価で、ビニール系の樹脂製の仕上げ材と比べてもグレード感を高く見せることができる。今回は内装におけるタイルの種類とその使い方について解説していく。

タイルにはどの様な種類があるか?

タイルは粘土等を焼いて作成される既成品で、耐候性、防火性、防水性、耐薬品性に優れ、寸法精度や品質精度に優れいる。また、カラーバリエーションが豊富で、幅広く使われている。焼成温度によって性質が変わり、「磁器質」「せっ器質」「陶器質」に分けられる。下記種類別の特徴を記載する。

 


<磁器質タイル>

焼成温度は1300℃以上で、叩くと金属の様な音がする。透明性があり、硬質で耐摩耗性や耐摩耗性に優れる。吸水率は1%未満で外壁や床に用いられる。


<せっ質タイル>

焼成温度は1200℃程度で、吸水率は5%未満。透明度は低いがそこそこの硬さがある。膨張のする性質があるので温度変化の激しい場所での使用は不向き。


<陶器質タイル>

焼成温度は1000℃程度で、吸水率は22%未満、透明度は無く、多孔質で厚く思い。表面を釉薬で覆うことで鮮やかな色を演出することが可能。割れやすいので外部や床では用いられず、室内の壁等で用いられる。

 

内装タイルのサイズと貼り方

内装で使用するタイルの寸法は、100mm×100mmが多いが、その他にも109mm×109mm、100mm×200mm、200mm×200mm、300mm×300mmなども使われる。また、貼り方はタイルのデザインの醍醐味でもあり、様々な手法がある。


タイル芋目地、通し目地
<芋目地(通し目地)>

 

目地が縦方向と横方向に通っているためこの様に呼ばれる。最も一般的で良く使われる手法だ。


タイル破れた目地
<破れ目地>

 

通し目地を半個分ズラした形での貼り方。目地が通らないので破れ目地と呼ばれる。昔建物で良く使われているが、今でも再ブームが来ている。


タイル市松張り
<市松貼り>

 

基本は通目地だが、2種類のタイルを前後左右交互に使い分けることで、均整のとれた美しいパターンが可能。


タイル四半目地
<四半目地>

 

通し目地を45℃回転させた貼り方。意表を付くデザインなどで持ちられることが多い。


タイル乱張り
<乱張り>

 

床で良く用いられる手法。ランダムな形状のパーツを無作為に貼り付けて、荒々しさを演出する場合に用いる。


 

 

内装タイルの使われ方事例

芋目地のあるタイル
<通し目地(芋目地)品のある落ち着いた印象 >

 

床タイル四半目地の使い方
<四半目地。単調な空間に変化を与えたい時などに使われる。>

 

内壁モザイクタイル使用事例
<モザイクタイル>

モザイクタイルとは50mm角以下のタイルのことをいい、上記事例の様に配色を変えることで様々なパータンを表現することができる。内装はもちろんのこと外装にも用いられ、ポップな雰囲気を演出する場合に良く用いられる。

 

タイルの価格について

タイルは石やガラスの様に高価な素材では無いが、ビニルクロスやビニルタイルに比べれば高価である。価格はグレードによって様々だが、最低価格は3000円/㎡〜と考えて頂きたい。使われる素材や、耐候性、耐薬品性、耐摩耗性、などにより価格は上昇する。また、各メーカーでも大方のサイズは決まっているので、そのサイズを変えると特注品扱いとなるため、費用がアップする。既成品を適材適所に必要な箇所に絞って使用することが、内装工事費を安く抑えながら、空間演出効果を高める方法だ。

磁器質のタイル
<2,980円/㎡〜>

 

磁器質のタイルの素朴な風合いがポイント、安価で使いやすく飲食店、サービス店舗など用途を問わず幅広く使われている。

石の荒々しい雰囲気を表現したタイル
<7,540円/㎡〜>

 

石の荒々しい雰囲気を表現したタイル。アパレル店舗など、ブランドのイメージと合わせて使いたい。

石のタイル
<7,540円/㎡〜>

 

3D加工が施された壁用のタイル。存在感は抜群だ。バーやバルなどの装飾デザインで使うと効果的。

天然石風のタイル
<10,800円/㎡〜>

天然石風のタイル。ここまでくるともやは本物との区別がつかない。裕福層をターゲットとした店舗のエントランス等で活躍してくれそうだ。

 

まとめ

上述したようにタイルはそれほど高価でも無く、テクスチャの種類が豊富で、空間演出効果も高いことから、多くの店舗で使われている。最近ではアンティーク風にエイジングされたものや、手作業の残る粗い仕上げのもの、シャイニーな印象を与えるキラキラしたものなど多種多様な使われ方をしている。飲食店やサービス店舗、アパレル等の物販店舗では、店舗のコンセプトを内装にどの様に表現するかがポイントとなる。その手法の1つとしてタイルによる仕上げは非常に効果的だ。今回の記事を参照にデザイナーや内装工事業者とも充分に協議して、納得のいく内装計画を進めて欲しい。

 

お好みの条件に合った
内装会社を探す