しゃぶしゃぶ屋内装工事/完成物件東京都
目次
完成内装写真
案件概要
場所 | 東京都 |
用途 | 個室しゃぶしゃぶ屋 |
工事種目 | 内装設計、内装工事 |
工事期間 | 約1ヶ月 |
坪単価 | 約20万円 |
内装工事会社よりコメント
1、立地を考慮
第一に都内有数の繁華街六本木で出店という事で、飲食店激戦区の中、どの様な付加価値を持つお店を形に出来るかを意識しました。立地は駅からも近く広さも十分に有りました。
ただビルの8階にテナントがあるため集客にはやや不利な物件でも有ります。その為、いかに内装に個性を出しインパクトのある空間にし、ご来店して頂いた方がまた来たいと思うお店に出来るかを考えました。
2、レイアウトについて
広いため最初に部屋や用途ごとに分け1つ1つをピースとして考え、全く違うレイアウトで4パターン作成しました、その中から大まかなレイアウトを一つ決め、そこから更に水廻りや動線を考慮し3パターンを作成、最終的なレイアウトを決めるまでに軽微な変更を含めると十数パターン作成しました。
今回水周りを配置できる位置が限られていたため、水周りを中心に使い勝手が良く、客席を広く取れるように配置しました。
ただ客席を並べるだけでなく、完全個室、半個室、続き間として使えるテーブル席、カウンター風半個室とバリエーションを持たせ、各部屋に段差を付けることにより空間にメリハリを付けました。
3、内装デザインについて
オーナー様が大まかなイメージを持たれていましたのでそれをベースにお店の特色が出る様に工夫しました。基本的に白色を基調とし床などは木目を取り入れ、落ち着きがあり少し高級感のある空間に仕上げる形が大筋となります。
ベースにする内装イメージがシンプルなため色を多用するとイメージが散らかってしまう可能性があったので使用する色は最低限に抑え、段差をつけたり、部分的にタイルを使用したり、木格子を造作することで空間にボリュームを持たせました。
ただ、アクセントも欲しかったのでトイレなどはビビットなカラーを差し色として使用しています。各テーブル上以外ではダウンライトなどの直接的な照明は避けたことも陰影がうまれ効果的な空間演出になっています。
4、各所ポイント説明
来店時に開放感がある様にエントランスは広く取り、8階からの眺望を楽しめる様に窓際に受付と待合をレイアウトしそこに間接照明をあしらった造作カウンターを配置。
客席に向かう通路には重厚感のあるワインセラーを壁一面に造作し、ちょっとしたワインの貯蔵庫の様なイメージに、床材を他の部分と変え一段段差を付けることにより区画を明確にしました。
今回階高の関係もあり、天井を高く出来なかったため段差をつけて空間を演出する技法を多用しました。六本木という土地柄もありVIPルームを設け、他のお客様も使う通路からだけではなく受付からダイレクトに来店できる様に、受付横の壁をレンガ張りにし一部隠し扉を造作しました。(こういう遊び心もオーナー様に気に入って頂きました)
VIPルームは他の客席とはテイストを変え黒やダーク系を基調に重厚感、高級感のある空間としました。通路部分は直接の照明を一切使わず、天井と壁との取り合いに間接照明を設置し柔らかい雰囲気に仕上げました。
客席部分は通路との取り合いの垂れ壁を目線ぐらいまで低くし、足元を廊下より一段下げて掘りごたつの様にし個室感を演出。
低く下がった垂れ壁にはデザイン性を考慮した形で開口部を複数設けました、これにより視覚的には間仕切りを設けますが、空気循環はするため空調効率の低下は最低限に防ぐことができました。
トイレは男女で壁の色を青と赤に変え床材も男女で変えています、ビビットなカラーを使っているのはトイレのみでインパクトのある仕上がりになりました。
厨房内は各作業が使いやすい様に動線を分けセンターに作業台を配置することにより作業効率のいい様に設計しました。什器もオーナー様と何度も打合せし、特注品で揃えております。全体を通しオーナー様と協議を重ね、オーナー様の愛情とこだわりの詰まった良いお店『創り』になりました。
ご提案資料(図面、パース)