最大の課題は、隠れた雨漏りを防ぐこと(1)
木造住宅の軸組みを200年もたせるためのポイントは、木部を水に触れさせない、
つまり雨漏りを防ぐということです。
雨漏りというと、天井から水がしたたり落ちるというイメージがあるかもしれませんが、
現代の雨漏りというのは、昔とは違って、水の進入ルートが違います。
以前は屋根からの雨漏りが主でしたが、現在はほぼ皆無です。
ほとんどが、台風などで横や下から雨が殴るように降ってきたとき、
サッシのコーナーやバルコニー、風呂の下や軒などから、施工不備のところを水が伝い漏れてきます。
木造構築を雨漏りから守る最善の方法は、通気工法だと思われます。
この工法は、防水シートで建物の壁全体を覆い隠し、
外壁材とのあいだに外気が流れるところを設けて壁の中の水分を外に放出します。
しかし、この工法の利点を確実にするためには、建築の過程で品質の管理を厳しくする必要があります。
多くの施工会社で、通気工法は使われています。
もし、防水シートの中に雨水が入り込んだらどうなるでしょうか。
外観で雨漏りをする箇所がわかれば、早めの処置が出来ますが、運悪く隠れ雨漏りになると大変です。