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防火区画ってなに?開業する際に役立つ内装工事の情報を紹介

これからお店を作っていくときに、飲食業や、サービス事業、その他の物販販売店を建築基準法や消防法に則って作ることになります。お店の内装を作るときに必ず守り、知っていなくてはならないのが防火区画の条件です。

万が一でも火災が発生してしまった場合、火や噴煙などが店内に蔓延するのを防ぎ、火災による犠牲者を出さないためにも防火区画は大切なのです。

安全にお店を運営していくためにもしっかりと理解し抑えておきたいポイントになりますので、お店作りに役立ててください。

内装工事をするときには、防火区画の設置は必須

開業して内装工事をするときには、防火区画を必ず作らなければいけません。火災がおきたときに、無事に避難できる建物の作りでなくては困りますよね。

お店の経営者として火災被害が発生してしまった場合、経営者が防火区画をおろそかにして被害が拡大する、なんてことにならないように、しっかりと防火区画の設置確認をおこなっておきましょう。お店の内装を凝りながら防火区画を設置するのは難しいかもしれませんが、防火区画がないと、もしも火災が起きたときに大変なことになってしまいます。

防火区画を設置するときには、確認申請書という書類に記入を義務付けられています。確認申請書とは、役所などに建築会社側が、「この建物につきましては、防火区画について建築時基準法をクリアしており、安全ですよ」という承認を受けていることを証明する書類です。

確認申請書が受理されなければお店を始めることができないので、しっかりと防火区画を設置して確認書を提出しましょう。

確認申請書

防火区画には種類がある

防火区画には主に4種類に分かれています。これは、開業されるお店の建築物件のすべてが同じ作りではないことが原因です。

建物の構造に合わせた防火区画のあり方について、まとめてみました。

面積区画

面積区画とは、準法施例の第112条に定められた防火区画のひとつです。通常といわれる平面の面積区画と高層面積区画の二種類があります。

万が一、火災が起こった場合、消火やお客様の救助活動をするのにさまたげにならず、火災などを局部的にとどめるために一定面積以下に区画されたところを指します。

水平区画

水平面すべての床を耐火構造にし、階下に延焼させない空間のこと

竪穴区画

階段室や吹き抜けなどを含み複数階に垂直方向に続く場所の空間のこと

異種用途区画

同じ建物内の管理者が違う方の場合、他店での火災に気づきにくいことから、店舗ごとの防火対策の内装工事が必要になる区間。

上記の4種類に該当する内装をよく観察し、整備されているかの確認をしてください。

防火区画の面積について

防火区画の面積は、建築基準法施例の第112条に定められている面積区画というものを満たしていなくてはなりません。火災が起こってしまった時に消化や救援活動を速やかにおこなえるように、建築物件の内部面積が定められた面積以下にならないように決められているのです。

防火区画を取り付けるのは、延床面積が1500平方メートルを超える広さが対象になります。建物の1500平方メートル分を、防火区画として整備に適した素材を使用して建設されている必要性があるのです。

ただし、避難時間が短い建物や火災対策をしてある建物は、防火区画の延床面積を500平方メートル以上にするようにと定められています。ほかにも高層階での火災対策では、建物に使われている素材や設置されている防火設備によって防火区画の延床面積が決められているのです。

建物の防火区画の面積は、避難にかかる時間や建物に使われている素材によって違いがあると覚えておくといいでしょう。

防火区画

防火区画の「倍読み」とは

防火区画の「倍読み」とは、スプリンクラーや水噴霧消化設備や泡消火設備などの自動式の物を設置した場合、床面積部分の2分の1を防火区画から除外することを指します。つまり、自動で動く消火設備が取り付けられていれば、法律で決められた1500平行メートルの倍の広さまで防火区画にしなくてもよいということです。

火災が起きたときに、火を自動的に察知して消してくれれば、燃え広がることもなく比較的安全に非難ができると判断されているのです。お店を開業するときは、お金はかかってもスプリンクラーなどの自動消火設備を取り付けておく方が安心してお店作りを進めることができますよ。

防火区画の貫通処理

建物を建てるときには、ガスや水道などの管を配管します。しかし、配管するときにどうしても防火区画を貫通しなければならないことがあるのです。

防火区画を配管が貫通するときには、貫通処理をする必要があります。壁と壁の間に管を通してガス管や電話線、水道管などを通す場合、管を通すときに、壁と壁に穴が開いてしまうことになります。

壁に開いた穴をそのままにしておくとと、火災が発生した場合穴を通して火災の火や煙が燃え広がって被害を拡大してしまうおそれがあるのです。

そこで、耐火材を使って開けた穴の隙間を埋めて他の部屋に燃え広がらないようにするのです。防火区画を設置するときには、必ず配管の貫通処理を同時におこなうようにしましょう。

火災

まとめ

開業するときには、火災対策をとても重要になります。とくに、飲食業のように毎日火を使う場合、火災の被害はできる限り出さないように心掛けていかなくてはなりません。

だからこそ、開業する建物には防火区画を設置する必要があるのです。内装にこだわりたい気持ちも分かりますが、防火区画をしっかり用意した上で内装を考えるようにしましょう。

また、防火区画を設置するときには同時に配管の貫通処理も大切になります。火災対策を万全にして、おしゃれで素敵な内装を考えてみてくださいね。

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