資格やスキルなどもいらない?結婚相談所の開業についてご紹介!
結婚相談所の開業に、必要な資格はないということを知っていますか。さらに、大きな店舗や事務所も必須ではなく、自宅の一室でも可能なんです。つまり、少ない資金で結婚相談所は開業することがでるのです。
実際に個人事業主として結婚相談所を開業する方は多いようです。結婚相談所を開業して本業にしようとする方は開業届の提出も視野に入れましょう。
このコラムでは、結婚相談所の開業に際して必要なポイントと、注意するポイントをまとめました。
結婚相談所の開業に資格などはいらない
結婚相談所の開業には特別な資格やスキルは必要ではありません。会社などの法人でも、個人事業主としても設立できます。
個人事業主として始める際には、税務署に開業届を提出することが正規の手続きとなります。わざわざ税務署で開業届を提出するのは、以下の三つのメリットがあるからです。
・銀行口座名を屋号(結婚相談所名)で開設することができます。
・節税効果の高い青色申告が可能になります。
・社会的信用を得ます。開業届は正規の手続きの証です。
ただし、以下のデメリットもあります。
・税務署での手続きが必要であり、書類作成などが手間です。
・毎年の確定申告が義務となります。
・失業保険の対象から外されます。
副業として結婚相談所を開業する場合には、開業届を出さない選択肢もあります。確定申告をするほどでもないお小遣い程度の金額の場合には開業届を出さない方がいいでしょう。なぜなら開業届を出した場合は副業でも失業保険の対象から外されるからです。
結婚相談所の開業に必要な資金
結婚相談所の開業をするときに絶対に必要な資金はあまり多くはありません。じつは、店舗を構えなくても結婚相談所を開業することはできるのです。その場合、会員と相談する際には喫茶店などを使うことになるようです。
しかし、自身の会員のみでお見合いを成功させるのは難しいです。そこで、結婚相談所の開業をする多くの方は結婚相談所の団体に加盟します。団体への加盟金は掛かりますが、加盟することで、団体に登録されている、会員のプロフィール情報を得ることができます。それをもとに、自身の会員と加盟相談所の会員とのお見合いを組むのです。
加盟金は団体によって異なり、団体によっては100万を超えることもあるようです。また、月額料金をとる団体もあるため、ランニングコストが発生します。たくさんの相手を紹介するために、複数に加盟する方もいますが、ひとつひとつの団体にそれぞれ料金が掛かるので注意しましょう。
会員が集まるまでの運転資金も数か月程度は用意しておきましょう。結婚相談所開業1か月目に会員0人で収入0ということも珍しいことではないようです。
結婚相談所のおもな収入源について
わからないことが多い結婚相談所の最大の不安点は、収入ではないでしょうか。結婚相談所のおもな収入源となるのはどんなものなのでしょうか。
・入会金
結婚相談所を開業した方の多くは入会金を約3万円としているようです。これは入会者へのカウンセリングや相談に対応するために掛かる費用に充てられることが多いようです。入会金の制限はないので、無料としている結婚相談所や10万円以上の結婚相談所もあるようです。
・登録料
会員のプロフィールを、結婚相談所の団体などに登録する際に発生する料金です。団体への登録費と登録作業費を合わせた額になり、登録団体の数により変動します。目安としては約1~ 3万円となるようです。
・月会費
結婚相談所の会員から継続的なサービスの対価に頂く料金になります。目安は約5千円~2万円になるようです。結婚相談所ごとのサービス内容により料金は変わります。結婚相談所を開業したばかりには、5千円からスタートし、サービスの充実とともに上げていくことが多いようです。
・お見合い料、パーティ料
お見合いが成立した際に支払われる料金です。結婚相談所のお見合いは、相談所を介して行われるため、相手方の相談所と交渉を行うことになります。会員と相手方との希望日時や希望場所の聞き取りを行い、セッティングします。目安としては、約5千円~1万円になるようです。月会費にお見合い料を上乗せし、お見合い料をとらない結婚相談所もあるようです。
・成婚料
会員が成婚した際に頂く料金になります。結婚相談所では成婚の定義を「会員同士が結婚の意思をお互いに固めること」としています。結婚相談所ごとに料金が大きく違い、規模が小さい程高くなる傾向にあるようです。目安は0円~約30万円となります。
結婚相談所の開業直後は、成婚料を主軸の収益としたビジネスモデルが多いようです。しかし、成婚の時期をコントロールすることは難しく、収益が安定しません。収益安定させたい方は月会費での収益を主軸とすることをおすすめします。
結婚相談所の開業を失敗しないポイント
結婚相談所を開業しても、会員が集まらなければ、収益が一切上がりません。そのため、結婚相談所の開業直後には、積極的な広告や宣伝をすることが大切になります。折込チラシやウェブサイト、SNSへの投稿などを利用して会員を増やしていきましょう。
新規会員は継続的に獲得していく必要があります。なぜなら会員はいつか成婚して、脱会していくからです。会員数を維持していくために、脱会した会員から口コミをしてもらうのもいいかもしれません。
結婚相談所は人と人に対するサービスとなります。多くの会員を得ることは収入に繋がります。しかし、地域や年齢などの会員の属性がバラバラだと、お見合いやパーティなどで実際に出会などのサービスを提供することに大きなコストが必要になってしまいます。ターゲットを絞り、会員が望むサービスを提供できるようにしましょう。
例えば、登録するときに制限をかけることも、ターゲットを絞る上では有効な手段のひとつです。会員が制限されると、サービスの一貫性を貫くことができるでしょう。
まとめ
結婚相談所の開業に必要な資格はありません。個人事業主としてすぐに始めることができます。開業の際に開業届を出すことが大切です。ただし、お小遣い程度の副業として結婚相談所を行う際には出さない選択もありでしょう。
資格のみではなく、店舗も結婚相談所の開業には必要ありません。開業費用としては、サービスを円滑に進めるための結婚相談所の団体への加盟金が大きな費用になるでしょう。
結婚相談所の料金は目安があるだけで、明確な基準はありません。サービスに合った料金にしましょう。高く設定しても、会員がいなければ収益になりません。
継続的な収益のためにも、新規会員の継続的な獲得は必要です。宣伝や広告を怠れば、会員数の維持も難しくなるでしょう。
結婚相談所を開業する際には、上記のことを参考にして、慎重な判断をお願いします。