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あこがれのお店を開くには…開業したい方へおくるバイブル!

「いつかは自分のお店をもちたい」そう思っている方もいるのではないでしょうか。しかし、お店を開くのに何が必要なのかわからなくて、いつまでも動けないということもあると思います。

今回はそんな人たちのために、お店を開くにはどうすればいいのかについて、必要な資格やお金に絡めて解説していきます。これを読んでどうかあなたの夢が叶えてください!

お店を開くために必要な資格と申請

基本的にどんなお店を開きたいかによって、必要な資格や申請はさまざまです。しかし自分が必要だと思っている資格が、本当は必要ではないということもあります。たとえば飲食店を開業したい場合、どんな資格が必要になるでしょうか。

調理師免許を想像した方もいると思いますが、じつは飲食店の経営に調理師免許は必須ではありません。あれば「この人は料理の勉強をしてきた人なんだな」と思ってもらえるくらいです。飲食店を開業する際、本当に必要なのは「食品衛生責任者」と「防火管理者」のふたつとなります。

食品衛生責任者は食の安全に関する資格です。飲食店の責任者はお客さんに提供する食品を新鮮で清潔に保つ責任があります。すなわち、味よりもその食品の安全性が第一となるということです。

防火管理者はお店が火事になったとき、安全に事態をおさめるために必要な資格です。飲食店のように火を使うお店は、火事になる危険性が常にあります。そうなったおきお客さんや従業員を安全に避難させることも飲食店を経営する人の責任なのです。

飲食店を経営するためにはこの2つの資格をもっていれば大丈夫です。このように実際に思っている必要な資格と、本当に必要な資格は違う可能性があります。自分がどんなお店を開きたいかによって必要な資格はしっかり調べるようにしましょう。

お店を開くには必要な資格がいろいろあるように、提出するべき申請もさまざまです。しかしどんな業種でお店を開くとしても、必ず必要な申請があります。それは「開業届」です。

実際は開業届を提出しなくても、事業を始めることは可能です。しかし開業届は出しておいた方が後々有利に働きます。開業届を出すと税金の控除率の高い「青色申告」を利用できるようになり、節税対策になるのです。開業届は一般的に開業一カ月以内に提出しなければならないので、忘れずに出しましょう。

開業届

お店を開くにはいくら必要?費用相場と内訳

お店を開くには当然ですが資金が必要になります。どれくらいの開業資金が必要かは、これも業種によってさまざまですが、一般的には見込み年商の50%が1つの目安になるといわれています。たとえば、見込み年商が2,000万円であれば1,000万円になるということです。

次に開業するために用意すべきものについて解説します。まずは店舗を用意しなければなりません。店舗は自分が目指しているコンセプトに合わせて、どんなところに出すのかを決めましょう。

店舗を借りられたら、次は外装・内装工事を行います。お店の見た目を決定するための工事ですが、これは借りた店舗によってかかる費用に大きく差が出ます。たとえば飲食店を開業しようと思っているなら、すでに飲食店の設備の入った店舗を借りれば厨房などの設備は使いまわすことができるのです。

知っておくべき助成金・補助金制度

お店を開くにはたくさんのお金が必要になります。すべてを自分でまかなうことは簡単ではありません。そこで、助成金や補助金を支給してもらうという手があります。助成金・補助金とは、国や自治体が推奨していることに対して払ってくれるお金です。開業間もないころに利用できる助成金や補助金は多いので、ぜひ知っておいてください。

■創業・事業承継補助金

既存の技術を使って新しいアイデアを生み出したときなどに使える補助金です。「いいアイデアを思いついたけどお金がない!」という人のための補助金です。支給額も最大200万円と高額なので、新しいアイデアで開業を目指している人は相談してみてください。

■小規模事業者持続化補助金

小規模事業者向けの補助金で最大50万円支給してもらえます。補助金の交付だけでなく、商工会議所の指導を受けることも可能なのでおすすめです。

■地域中小企業応援ファンド

地域産業の支援を目的とした補助金制度です。地域に対して貢献度が高いと判断してもらえたときに支給してもらえます。自分のお店が地域活性化を支援できると思ったらまずは問い合わせてみましょう。

助成金・補助金制度

開業はゆとりをもって計画を立てよう

お店を開くには準備することがたくさんあります。開業しようと思い立ったときはすぐにでもしたいと思うものですが、開業はゆとりをもって行いましょう。目安として半年くらいは確保しておいた方が無難です。開業までに準備すべきことには次のようなものがあります。

①事業計画書の立案
②店舗の確保、外装・内装の工事
③仕入れ先の選定
④お店の宣伝
⑤開業届を提出

順番は多少前後することがあるかもしれません。しかしこのようなお店を開くための手順に取り掛かる前にやるべきことがあります。それは「どうしてお店を開きたいのか?」という問いに明確な答えを出すことです。次章で解説していきます。

独自の強みを活用して経営を成功させよう

お店を開きたい理由は十人十色ではあると思います。しかし、理由がはっきりしない場合は要注意です。お店を開くには簡単なことばかりではありません。そんなとき自分の中にしっかりお店を続けていくという意思を保つためにも、なぜ自分がそのお店を開くのかを吟味しなければなりません。場合によってはお店を開かない方がいいこともあるでしょう。

「どうしてもお店が開きたい!」という理由を見つけたときに、その理由からお店のコンセプトを作ってください。自分の得意なことや好きなことを分析して、自分が一番人の役に立てそうなことを見つけましょう。

そうして見つけたコンセプトはそのまま新しいサービスや、ユニークな内装を考える指標にもなります。他の店舗との差をつけるためにもコンセプトはとても重要なものです。コンセプトをもってこだわれば、お店は長く愛されるようになるでしょう。

まとめ

お店を開くには、どんな業種を選ぶかによって必要な資格は異なります。なかには思っていたのとは違う資格が必要になるものもあるので、自分の目指しているお店に必要な資格はしっかりチェックしましょう。

また開業はゆとりをもってしてください。お店を開くには、かかるお金も時間もとても大きなものです。どこかに手落ちがあれば全部台無しになってしまうかもしれません。余裕をもって事業計画を立ててください。

そして一番大事なことですが、「どうして自分はお店を開くのか?」という問いに明確な答えを出せるようになってから開業してください。これはお店を成功させるための大切な秘訣でもあります。初心を忘れずに夢にまい進してください。

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