スケルトン工事で自分のイメージの店づくりをしよう!注意点を解説!
新しくお店を開業するときに、前のお店の内装がそのままになっているということがあります。そのまま使うと自分のお店のイメージと合わないことも。そんなときはスケルトン工事をするのがよいかもしれません。
スケルトン工事とは建物の内装をすべて元の状態に戻すことです。イチからお店に内装工事をすることができるというメリットがあります。
今回はスケルトン工事について解説します。スケルトン工事をする際の注意点も紹介しているので、「スケルトン工事について知りたい!」もしくは「お店を開業しようと思っている!」という人はぜひ参考にしてみてください。
前のテナントのイメージを引き継ぎたくないなら
お店を開業するのであれば、店舗を構える必要があります。店舗は新しく内装工事をすることもできますし、前のテナントが入っていたお店を引き継ぐこともできます。
前のテナントが入っていた状態のままお店を使う場合、初期費用を節約することができますが、前のテナントのイメージが悪ければ、そのイメージも引き継ぐことになってしまいます。そういった前の店舗のイメージを引き継ぎたくない場合に、スケルトン工事をすることになります。スケルトン工事とは建物の内装をすべて解体して、何もない状態にすることです。
新しく内装工事をすることができるので、お店を新しい状態で開業することができます。天井、壁、床、排気設備などが新しくできます。柱などが老朽化していれば、新しいものに取り換えることもできるので、耐久性を上げることが可能です。
建物の中を工事するので、建物全体を建て替えるよりも時間がかからず、費用を節約することができるのがメリットです。
スケルトン工事する前に注意を
スケルトン工事には注意点があります。スケルトン工事をした店舗は退去する際に原状回復をしなければならないことがあるのです。原状回復とは店舗の内装を借りた当時の状態に戻すことです。スケルトン工事をした際の原状回復には2つのパターンがあります。
①居抜きした店舗であれば、借りたときにあった設備をすべて元通りの状態にする原状回復
②店舗内のすべての設備を片づける原状回復
原状回復が契約内容に含まれている物件は多いです。また、原状回復には解体物の廃棄処理なども含まれます。どちらの原状回復を求められるかは契約によって異なるのでよく確認してください。
原状回復工事には内装解体、修繕、設備の3つに分かれます。
内装解体工事は文字通り内装を解体することで、店舗にある設備などをすべて撤去します。次に修繕工事です。内装工事が終わった際、床や壁などの傷の修繕をおこない、設備工事は配線を確認して不具合がないか確認します。
店舗を借りる際はこういったポイントのメンテナンスを欠かさないことも、退去の際の費用を節減する上で重要なので、意識しておくとよいでしょう。
ほかにもスケルトン工事のデメリット
原状回復のほかにもスケルトン工事にはデメリットがあります。
・設備工事が必要
設備工事とは、電気や空調・換気ガス、防火設備などに関する工事のことです。スケルトン工事をする際には専門の業者を呼んで工事をしなければなりません。
・オープンに時間がかかる
スケルトン工事は内装をすべて解体して、新しく内装工事をするので、オープンに時間がかかります。場所と内装に強いこだわりがある場合はスケルトン工事をしてもよいでしょうが、すぐにでもお店を開業したいという方には向いていないかもしれません。
・宣伝が重要となる
新しくお店ができたのであれば、お客さんにお店を認知してもらう必要があります。ビラを配ったりして積極的に宣伝をしていきましょう。お客さんのイメージを上げることが大切です。
スケルトン工事の最大の魅力!
ここまでスケルトン工事のデメリットを紹介しましたが、スケルトン工事には大きなメリットもあります。それは内装を自由に決められるということです。自分の好きなようにお店に内装工事をすることができるので、自分が好きな空間で仕事をすることができます。
お店を改装するときのポイントは、コンセプトを決めることです。どんなお店にしたいのかによって内装も変わってくるでしょう。たとえば、お客さんに居心地がよくなってもらいたいのであれば、壁紙や椅子などにこだわることで、落ち着いた空間を作ることも可能です。
お客さんだけでなく、従業員が働きやすいように内装工事をすることも大切です。設備の配置がよくないと従業員は仕事がしにくくなります。仕事に対するモチベーションの低下にもつながるので、作業がしやすいように内装を決めましょう。
ほかにも動線を意識した設計が作れることもあげられます。動線とはお客さんがお店の中をめぐる順番のことです。動線を作ることで、お客さんが買いたいと思う商品を手に取りやすくすることが可能になります。また、商品の配置の仕方によって購買意欲をかきたてたりすることもできます。自由に動線を引けることは、スケルトン工事の大きなメリットといえるでしょう。
まとめ
スケルトン工事とは建物の内装をすべて解体して、元の状態に戻すことです。自分の思う通りの内装を作りたい際は、スケルトン工事をするのがよいでしょう。
また、スケルトン工事をする際は、原状回復する必要があるかもしれないので、注意が必要です。原状回復は契約によって、借りた際の状態に戻すのか、何もない状態にするのかが異なるので、よく確認してから着手してください。
内装を決める際はお客さんや従業員のことを考えて決めるようにしましょう。お客さんや従業員にとって居心地がよいお店作りをすることが大切です。