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マイホームを構造診断してみる

 

今日は少し変わった依頼がありましたので、
ご紹介させていただきます。

つい先日、「構造強度に問題が無いか、診断してほしい」という
変わった依頼がありました。

建物は既に建築済みで、既に住まわれています。

かなり心配性な方で、勢いで誰にも相談せずに
建ててしまったことを、かなり後悔しているようでした。

場所が私が住んでいるところから、
かなり離れているため、現地には行かずに
設計図書で診断することなりました。

検査機関に保管されている設計図書、
ビルダーなどから取り寄せた設計図書を参考に

簡易的にですが、構造計算をしてみました。
今回は既に建築済みなので、図書通りに構造計算しました。

皆さんが打ち合わせなどに使う図面を「意匠図」と言い、
このような図面です。

意匠図

 

構造で確認する場合には、キッチンや浴室などの
必要ない図画を消した「構造平面図」が見やすいと思います。

それが下の様な図面です。

青色の印

緑色の印

印なし

これも設計士が確認したり、業者間の打ち合わせなどで使う図面なので
ほとんど目にする機会も無いかと思います。

結果としては、建築基準にもしっかり準拠しており、
法的には全く問題がない建物でした。

ただ構造設計として、心配になってしまうのが
3階の赤い四角で囲んだ箇所です。

この部分は外壁で建物の最も重くなりやすい箇所ですが、
2階には何もありません。

当然、大きな梁と呼ばれる横架材がありますが、
それだけでは、やはり不十分だと思います。

「倒壊するのか」と言われれば、
恐らく倒壊はしないでしょう。

ただし、揺れ方や地震の規模によっては、
天井のクロスはひび割れ、緑の○で囲った箇所の
窓サッシが歪み、開けられなくなる可能性があります。

(余談ですが、この話をした後に天井を確認したら、
既にクロスにはひびが入っていたそうです。
断定はできませんが、3階の振動と風の影響だと思います。)

そうなれば、やはり少し大掛かりな改修が
必要になると思います。

 

私なら少し違ったプランを提供していたでしょうね。
間取りを全く変えずに強度を上げる方法も実は、あるんですよ。

青の○部分は、構造強度が足りないために
無理やり足した部分ですね。

地震時には結構大きな力が加わりますので、
大きな地震の後には上部と下部に損傷が無いか確認する方がいいでしょう。

このような相談もお受けできるので
気になる方はご連絡をください。
(お受けできない事もありますので、予めご了承ください)

 

ーあとがきー

1Fの階段上り口を入力し忘れていましたね(笑)
たまには、こんなこともあります。。。(照)

 

 

 

 

 

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