打設後のコンクリートが雨に濡れた…
最近、よくこんな質問を受けます。
Q:質問
マイホームを建築中なのですが、
基礎のコンクリート流し込んだ次の日に、
かなりの雨が降ったので、コンクリートが濡れてしました。
基礎の強度が低下してしまうのではないかと心配です。
大丈夫なのでしょうか?
A:回答
マイホームにおいて、基礎コンクリートは
骨組を支える重要な役割ですので、
当然、施工に対してもご心配することでしょう。
結論から言うと、
全く問題ありません!
まず、
コンクリートは、
水とセメントの化学反応により固まります。
ちなみに、これを水和反応といいます。
基礎の型枠へ流し込むと水和反応により固まってきます。
ちなみに、
コンクリートの強度は材料を練り混ぜる際の水の割合で
ほぼ決まります。
つまり、
まだ固まらない状態で余計な水分が入ってしまうと、
計画以上の水分が入るため、強度が低下してしまいます。
しかし、
コンクリート中の水分も蒸発して何%かは失われるため、
ある程度固まったコンクリートでは、
必要な水分が蒸発してしまうことを防ぐために、
逆に散水養生をすることもあります。
簡単に言うと、
コンクリートを流し込む際に雨が降るのはNGですが、
コンクリートが固まってきた後の雨は、ある意味恵みの雨となります。
表面の乾燥を防ぎ、コンクリートの固化を促進してくれるのです。
正直、
住宅メーカーの営業マンや現場監督でも、
コンクリートに関する知識が不足している人も多いですので、
ある程度の知識を身に付けておくと良いかも知れませんね。