店舗内装工事で金融機関から高確率で融資を得るために必ず抑えておきたい3つのポイント
これから店舗をオープンしようとするオーナーにとって、内装工事費用は最も悩ましい問題ではないだろうか?なぜなら、工事用は店舗開業費用の中で最も大きな割合を占めると同時に、専門分野では無いために相場観やデザインについても検討がつかないことが多いためだ。
また通常、開業費の全てを自己資金で賄うのは難しく、費用の一部は金融機関からの借り入れという形で調達することになる。しかし、何も戦略を持たずに融資に挑んでも恐らく希望の金額を調達することは難しいだろう。
今回は新規オーナーのために資金調達する上で絶対に見逃してはならない秘策を公開させて頂く。
目次
どこから借り入れをすれば良いか?
融資といっても、どこから借り入れるかは幅が広い。融資元として最もメジャーなのは日本政策金融公庫だ。難易度が低く、新規開業にとっても敷居が低い。
そして、次の候補が銀行だ。銀行といってもメガバンクは止めておいた方が良い。メガバングが相手にするのは大手の法人ばかりだからだ。店舗をオープンする程度の小規模の個人、法人は相手にしてもらえないだろう。
よって、対象は地方銀行となる。しかし、いかに地方銀行といっても、今まで全く取引きをしたことがない相手に簡単に融資をしてくれることはない。そこでほとんどのの場合は、保証協会の保証を利用することになるだろう。
もしあなたの返済が滞った場合、保証協会が変わりに返済してくれるため、銀行としても安心して融資ができるということになる。
しかし保証協会の審査は厳しい。あなた経済状況、金融資産、事業計画など、くまなくチェックして最終的な判断を下すことになるだろう。もちろん日本政策金融公庫でも同じことだ。
高確率で融資を得るためのポイントとは?
まずは、あなたが持つ金融資産が重要なポイントとなる。融資のメニューによっても異なるが、融資を受けたいと思う金額に対して最低でも10%〜50%の金融資産を保有していなければならない。
もちろん、これは親や友人から一時的に借り入れたお金はカウントされない。あなたが地道に貯めてきた貯金やその他の資産のみがカウントされる。実際の預金通帳等の提出の求められるので逃れることはできないだろう。
続いて重要なのは、あなたの過去の履歴だ。過去において、自己破産はもちろんのこと、借金返済の遅延や、公共料金の滞納があった場合は融資は難しいだろう。
また現状における消費者金融への借り入れ額や、カードローンの残高なども、上述した金融資産とのバランスをチェックされるので、自分の負債がどの程度あるのか把握する必要がある。これらの情報はCICにて確認できるので融資の前に必ずチェックして頂きたい。
事業計画書には何を書けばよいか?
続いて、押さえておきたいのが事業計画書だ。事業計画書は気合を入れて何百ページも書かなければならないと思われる方が多いと思うが実はその必要はない。
銀行マンはそのような書類に全て目を通すほど暇ではない。実はポイントさえ押さえておけば事業計画書は数ページで事足りる。では、そのポイントとはどのようなことだろうか?
過去の実績をアピールしよう
金融機関が重視するのはあなたの過去の実績だ。例えば飲食店をオープンするのであれば、あなたが過去において、飲食店で勤務していた実績が必要となる。
もし勤務経験がなければ数ヶ月のバイトでも良いので実績作りをしよう。何の経験もない人に対して、決して希望の融資額が下りることは無いだろう。あなたが金融機関の立場だとしたら想像できることだろう。
経験があれば、そこを全力でアピールしよう。「過去の飲食店勤務の経験により⚪︎⚪︎⚪︎だ。」といったように、実経験に基づいた計画はそれなりに評価してくれるだろう。
客観的なデータを用意しよう。
当然のことながら、あなたがオープンしようとする店舗の業態の市場が今後どうなっていくのかも重要なポイントだ。ここを説明するには客観的なデーターを用いるのが良い。
客観的データーであれば統計局のデーターなどを参照に、自分なりのストリーを考えよう。決してやってはいけなのは熱意ややる気だけで、ベネフィットを語ってしまうことだ。
金融機関は感情的なことを最も嫌う。あくまでも客観的なデーターとあなたの実績から語れることのみを事業計画には記載するようにしよう。
面接ではあまりしゃべらない方が良い
積極的でよくしゃべり頭の回転が速い経営者が評価されると思われがちだが、実はそうではない。金融期間が最も重視するは、その人が本当に借り入れ金額を返済できるかどうかという点だ。
あまりにもお喋りで都合の良いことばかり語る人は、事業に失敗する可能性が高いのも事実だからだ。よって面接では事業計画書に記載していることのみ喋るようにしよう。
決して余分なことを喋ってはいけない。誠実で真面目な態度がもっとも好ましい。
最後に
今回はこれから新たに店舗をオープンしようとする新規オーナーに向けて、融資を獲得するためのポイントを記載させて頂いた。今回の記事内容を守って融資獲得の準備を進めて頂ければ、あなたの希望の金額に近い融資を得ることは難しくないだろう。
もし融資を得られなくても心配する必要はない。店舗オープン後しっかりと黒字経営を続けていれば、金融機関からの融資の敷居も大分低くなるはずだ。黒字の決算書に勝る実績は他にないからだ。まずは重い足を一歩前に進めて、融資に向けての準備を進めてみよう。