おしゃれで人気のパン屋にするための店舗デザイン4つの法則とは?
一昔前まではパン屋と言えば、近所のおばちゃんが、惣菜パンやあんパンなどを売っている古びた店舗がイメージとしてあったが、今では総じてパン屋のおしゃれ化が進んでいる。しかもそのおしゃれパン屋は例外なく人気があるのだ。
休日の昼間ともなれば、溢れんばかりの人で埋め尽くされ、レジで数十分待たされることも少なくない。このように人気のあるパンやは何故これほどまでに人が集まるのだろうか?提供するパンが美味しいのはもちろんのことだが、今回はおしゃれな店舗デザインという視点で解明をしていこう。
目次
何故おしゃれな店舗デザインは人を惹きつけるのか ?
言う間でもなく、店舗デザインは集客をする上で重要な要素だ。デザインは機能面と見た目の美しさが満たされてこそ成立するものであるが、こと飲食店に関しては見た目の美しさが重視される傾向にある。(もちろん機能面も疎かにしてはいけないが。。)つまり、おしゃれな雰囲気を醸し出すことが集客に直結する。
その理由は実際におしゃれなパン屋に行けばわかる。そこにいるのは殆どの場合20代〜30代の若い女性たちだ。彼女たちが重視するのは雰囲気だ。極端に言えば味よりも雰囲気でお店を選ぶ傾向にあるといっても良い。
また、おしゃれな場所で食べるものは美味しく感じるということも、少なからずあったりするのだ。ではそのような、おしゃれなパン屋を作るための店舗デザインの法則を公開していく。
照明でおしゃれに!
インテリアにおいて空間の強弱を演出するためには、光の濃淡を作ることがポイントとなる。よって照明は店舗デザインを行う上で最も重要な要素だ。また、照明その物のデザインもおしゃれな雰囲気を醸し出すのに役立っている。
前者はバーやレストランなど、夜をメインとした飲食店で重要になるが、パン屋の場合は、昼間がメインのため、どちらかと言うと後者のほうが重視される傾向にある。それでは実際に事例を見てみよう。
通常のダウンライトは天井に埋め込むのだがそれでは味気ない。このように照明ボックスのようなものをかまして設置すれば天井の表情も豊かになる。天井のデザインは疎かになりがちであるが、見ている人はちゃんと見ている。手を抜くこと無くしっかりとデザインしよう。
客席スペースにて、是非設置して頂きたいのがこのようなペンダントライトだ。天井から吊り下げられたその姿は可愛らしさを感じられる。。一見高そうに見えるが、有名デザイナーのものでなければ、それほど高くは無いので安心して頂きたい。ネットで購入すれば数千円でびっくりするほど、おしゃれなものを手に入れることができる。
レジスペースも決して手を抜いていけない。板状の照明ボックスを天井から吊るして、その上に小物を置いている。なかなかおしゃれな使い方だ!また、さり気なく背後に間接照明をかましているのも需要なポイントだったりする。間接照明の効果については下記記事を参照頂きたい。
木を多用せよ!
木は非常に便利な素材だ。これを使うだけで優しい感じがして癒やされるからだ。それに加えておしゃれ感も醸しだしてくれる。
しかし、無垢の木は素材によっては値段が高かったり、経年劣化や変形などの問題があるのも事実で、扱い憎い素材でもある。このような問題を解決するために木調の仕上げ材も多く販売されいてる。
木プリントを樹脂に貼り付けたメラミン化粧板や、薄い木の皮を合板に貼り付けたツキ板などがそれに当たる。またビニルクロスなどのシート類でも木調のものはたくさんある。使い方は自由だが、安ぽくならないように使うのがポイトとなるだろう。
壁の一部と天井を除いては殆どが木で覆われている。ツキ板や木調のシート類を上手く組み合わせて木の雰囲気を全面的に醸し出している。ただ、ちょとやり過ぎ感があるかもしれないが。。
天井に木の梁のようなものをデザインとして配置している。もちろん構造体としての機能は無く、実際には鉄骨の建物ではあるのだが、あたかも木造建物かのような錯覚に陥るやり方だ。
床を無垢のフローリングで仕上げた事例だ。やはり無垢の木は雰囲気を出すのに抜群の効果を発揮してくれるし、落ち着きがある。変形や欠けなどの問題を何とかクリアできれば是非チャレンにしたい仕上げ材だ。素材によっては変形が少なく、汚れにも強いものがあるので一度、内装工事業者に相談してみるのも良いだろう。
イートインと販売スペースは仕上げを切り替えよう!
パン屋のスペースを大まかに分類すると厨房スペースと販売スペース、イートインスペースに分類することができる。見た目のデザイン上、重視すべきは当然のことながら後者2つだ。
これら2つのスペースの仕上げは切り替えた方が良いだろう。下記の人気パン屋においてもこの2つのスペースの仕上げは明確に切り分けられているので参照頂きたい。
左が販売スペースで右側がイートインスペース天井には垂れ壁、床には腰壁を設置して空間を緩やかに切り分けている。
床の仕上げはあから様に異なる。販売スペースはコンクリート仕上げで無機質に。イートインスペースは木調フローリング仕上げだ。
インテリアとしてのパン
パン屋にとってパンはお客さまに食べてもらうための商品であるのは間違いないが、おしゃれで人気のパン屋とってパンは単なる商品でな無く、その姿を見て楽しんでもらう役割も果たしているのだ。
パン屋に行って ズラリと並ぶ色とりどりのパンを見て心弾む感覚は誰もが味わう経験だろう。つまりパンはインテリアの一部なのだ。なのでパンを並べる際は色のバランスを考えて配置しよう。
最後にまとめ
近年人気のあるパン屋は味だけでなく店舗デザインにも力を入れて、若い女性の取り込み、大きな利益を得ているのは周知の事実だ。価値観やライフスタイルが多様化する今後において、その傾向やより顕著になるだろう。
今回ご紹介したデザイン手法はこの流れに乗るための一部分に過ぎない。これから、パン屋をオープンさせるのであれば専門家の相談を仰ぐのが良いだろう。当サイトではパン屋の実績を誇る多くの内装工事業者と提携をしている。詳細は下記より確認頂きたい。