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流行る美容室は知っている?おしゃれな内装の共通点

美容室がコンビニの5倍以上あるという話を知っているだろうか。

全国に約5万店あるコンビニに対して、美容室は約25万店もある。
この様な過酷な状況において、成功している店、撤退を余儀なくされる店を分けるものは何か。

今回の記事では、流行る美容室の例を元に、激しい競争を勝ち抜くためのポイントについて徹底的に解説していく。

美容室の開業を考えている方、または、美容室の経営に行き詰まっている方はぜひ参考にご覧いただければ幸いである。

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美容室は3時間に1軒ずつ増えている?

コンビニよりはるかに多い店舗数の美容室。
具体的にどれほど厳しいマーケットなのだろうか。

前出の厚生労働省の統計を詳しく見てみると、2015年度末現在、美容室軒数は前年より2,774施設(1.2%)の増加となっており、単純計算で約3時間に1軒の割合で新規店舗がオープンしていたことになる。3日ではない、「3時間で1軒」という驚異的なペースの増加を続けている業界なのだ。
また、美容室の出店数は昭和40年代からずっと右肩上がりで増加の一途をたどっている。

この膨大な数の競合店に打ち勝ち、厳しいマーケットに生き残り続けるためには、並大抵の努力だけでは足らないことが想像できるだろう。ありきたりな対策では通用しない、一段とハイレベルな差別化が求められる業界なのだ。

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美容室における内装の影響

実は、厳しい美容業界を勝ち抜くためには、内装デザイン、内装の工夫が重要となる。

厚生労働省の発表している美容室に関する考察に、美容室は「美容技術」だけではなく、「接客サービス」「店舗イメージ」の3点が重要であり、どれか一つが欠けていても長期的に営業を続けることが難しいといった趣旨の興味的な内容が記載されている。

また、美容室の価格は他のサービス業と比較しても、非常に高い料金設定になっている。
料金だけではなく他のサービス業と比較した時、かなり長い時間を店内で過ごす事も美容室の特徴である。

このような美容室において内装デザインがもたらす効果が大きい事は容易に想像ができるのではないだろうか。

人間は90%以上視覚から情報を得るということはよく耳にする話ではあるが、美容室のような業態において内装から感じる影響というのは他のサービスの比較にはならないということだろう。

では、さらに具体的な内装の与える影響について紹介していきたいと思う。

小見出し1:ターゲットの限定
まずはターゲット(顧客)を限定する効果についてだ。
内装は、その店舗のコンセプトを具体的に反映するいわば鏡のような存在だ。

また、美容室のように個人の趣向性を強く反映する業態において内装のイメージというのは、顧客の店選びの重要な要素となる。

つまり「内装のイメージが顧客に店を選ばせる」という事が言える。

したがって、店の目指す方向性や、事業戦略に基づいて、金額よりもサービスやその他の付加価値を重視する高所得者層をターゲットにするのか、雰囲気や技術よりも、価格面を重視する若年層や低所得者層などをターゲットにするかなどを適切に内装に反映させていく事が、必然的に顧客を選別し、集客につながるという事である。

施術の質を想像させる

美容室成功の要素の一つが施術の質が重要であることは間違いない。

例えば、何十年と美容業界で働く一流の美容師が働いていても、下町の昔ながらの床屋のような内装になっていれば、なんとなく信用ができないという事はあるだろう。
反対に、美容師歴が10年未満の若手の美容師しか在籍していない美容室でも、高級感があり細部までセンスの光る内装デザインだった時、なんとなく施術の質が高そう!と感じるはずだ。

このように、顧客の店選びというのは意外と単純なところがあり、施術の質を判断する材料として、店の雰囲気や清潔感などを重視しているというのが実は一般的なのだ。

当然ながら、そもそも施術の質が低いという事であれば、内装によって新規顧客の集客ができたとしても、リピート客にまで昇華させる事は難しいだろう。
つまり、施術の質は当たり前として、その質を連想させる効果が内装にはあるのだ。

顧客満足度

前述の通り、美容室は他のサービス業に比べて店内の滞在時間が長いという特徴を持つ。
しかも、美容室に入店してから退店するまでの間、顧客自身が何かに打ち込むというわけではなく、なんとなく、ぼやっと店内を見ている事が多い。
もちろん、スタッフの動きを見ていたり、向かいで施術を受けている他の顧客を見ている事もあるだろう。
何にせよ、数あるサービス業の中において店内を観察される時間が長いのが美容室の特徴と言える。

その時に内装構造の設計が甘く、バックヤードでスマホを触るスタッフが見えてしまったり、向かいの顧客と鏡越しに視線があってしまったりすれば「なんとなく居心地が悪い」「気まずい」といった負の感情を持つ事は容易に想像ができる。

つまり、内装の質の良さ、インテリアのこだわり、そもそもの店舗設計など内装をこだわる事で顧客満足度を向上させる事ができるという点も美容室に内装がもたらす効果だと言える。

すでに美容室を開業されているという方は、一度スタイリングチェアに座って顧客の視線に立って見ていただきたい。
良い部分、悪い部分などこれまで気づいていなかった発見を見つける事ができるはずだ。

物販の売上が変わる

そして、意外な事かもしれないが内装にこだわる事で物販の売上が向上する可能性もある。

なぜ、内装で物販の売上を向上させられるのか?というと多くの美容室は”世界感”を重視した内装デザインとなっている事がほとんどだ。
そして、物販にも取り組んでいる美容室でも、販売をもっとも重視したレイアウトというよりは、いかに仕入れたシャンプーやトリートメントをおしゃれにレイアウトするかを考えるはずだ。

物を売るためには、まず、売りたい物を見せなければ始まらない。
しかし、多くの美容室では物販用のアイテムがインテリアの一部として空間に同化してしまっているのだ。

高い技術で施術を行い、内装デザインにこだわり、安心を感じた顧客は、「このお店なんか雰囲気も良いし、また来たい!」と思っているはずだ。

この様な顧客に、お店が厳選したアイテムに興味を持っていただき、購入につなげていくためにはスタッフの営業ももちろんだが、効果的に商品をアピールできる内装になっているという事も実はかなり重要なことなのだ。

この様に、しっかりと計算された内装デザインというのは、潜在的に購買意識を高めて売上向上に導く効果もあると言える。

競合との差別化

そして、最後の効果は、競合との差別化の効果だ。

前述の通り競合ひしめく美容室業界において、他店との差別化をかなり意識しなければいけないのは周知の事実である。

客が美容室を選択する際の三大基準は「技術」「サービス」「イメージ」である事については前述の通りだが、技術やサービスといった部分は正直どこも似たり寄ったりとなっているのが現状だ。
とすれば残る差別化のポイントは、イメージだ。
店舗イメージを具体的に印象付けるのはやはり内装だ。

例えば、イタリアンレストランを想像していただきたい。一口にイタリアンレストランといってもリゾート風、イタリアのバル、高級イタリアンなどさまざまイメージで店作りが行われている。
しかし、実際、メニューやサービスはどうだろうか。
確かに、それぞれのコンセプトに基づいてスタッフの制服やインテリアなどは変えているが、ドリンク、フードメニューは正直、似た様なライナップではないだろうか。

つまり、店のイメージというのは、技術や、サービスといった目に見えにくいものよりも、目に見えやすい部分で顧客は想像し印象を持つものだと言える。

真面目にビジネスをやっている方ほど、技術やサービスを磨く事に力を入れ、内装のイメージというのを忘れがちだ。
競合との差別化を行う上で、まずは内装や外装といった見て分かりやすい部分を見直して見ていただきたい。
内装が美容室の店舗経営に大きな影響を与えうることがお分かりいただけただろう。
では、具体的にどんな内装がその美容室を流行らせるのか?
次章ではそのポイントについて紹介していきたい。

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流行る美容室は知っている内装の共通点

美容院の内装

どんな業界にも、流行っている店があり、そうでない店がある。
そして、流行る店には必ず、一定の共通点がある。

ここまでは、美容室の店舗経営において、内装が重要な役割を果たすことについて紹介してきた。
ここでは、具体的にどんな内装が望ましいのか、流行店に共通する点を探りそのポイントを挙げていく。

細部まで清潔感がある

美容室業界だけでなく、近年あらゆるサービス業で重要視されるキーワードが「清潔感」である。
特に女性や若年層は非常に敏感であり、美容室の主たるターゲット層と重なる。

つまり、他の業界より一段と清潔感に配慮した内装を意識しなければならないのが美容室の特徴である。

清潔感は日常の清掃作業はもちろんの事、店内を清潔に見せる照明や壁紙、インテリアなど包括的に気を配る事によって実現する。

利用者の視線が意識されている

美容室にとって「居心地の良さ」が生命線であることは前に述べた。
客にとっての居心地の良さ、快適さをいかに内装デザインで実現するか。
それは、客の視線を意識して内装を考えるということに尽きる。

前述した通り客は施術されている長い時間、鏡の前に座り続けている。

目に入るのは目の前の鏡、そして鏡に映る店内の様子。また、横目に入ってくる他の客の様子かもしれない。

その中で鏡越しに他の客と目があう、本当は見せたくない裏方の部分が鏡の屈折で見えてしまう。レジの下でこっそりスマホをいじる受付スタッフが目に入るといった直感的に悪いイメージを与えてしまう事が無いように内装を設計する事が居心地の良さに直結すると言えるのだ。

ターゲットのペルソナを意識したデザインになっている

店舗の内装で客層が決まるということは先に述べた。

実は美容室経営者の多くの方がペルソナの設定が甘いケースが多い。
ペルソナとはマーケティングによく用いられるターゲット設計の方法の一つの事で、
20代の女性、30代の男性で普通のサラリーマン、といったざっくりしたターゲット設定ではなくより詳しくターゲット(ペルソナ)をイメージする事で、質の高いサービスを実現するといった手法である。

例えば、
「20代の女性」
「25歳OL、彼氏なし、年収250万円、一人暮らし、趣味はスイーツの食べ歩き」
この二つのターゲット設定で作った店の場合、どちらの方が具体的で良い美容室作りができるだろう。

例えば、後者の場合、一人暮らしの方限定のクーポンや、来店前スイーツ食べてきた方は500円オフなど、様々な施策を講じる事ができるが、前者の場合だと、どこでもやっている様な単に可愛らしい店作りしかできない。

この様に、時間をかけて設計したペルソナに対してどの様な内装デザインがもっとも評価されるのかを考え内装作りをする事によって、よりコアなファンを獲得する事ができ、口コミされる優れた店となるのだ。

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美容室の内装に重要なのは、顧客目線

前章では、流行店に共通する内装のポイントを3つ紹介した。
・清潔感
・利用者の視線を意識
・ターゲットのペルソナを意識
この3点に共通するものは何だろう。
それは、すべて店舗側の事情や理屈ではなく顧客側の意識や感覚を重視しているということ、つまり「顧客目線」であるということだ。

一口に美容室といっても様々な形態がある。
新規顧客をどんどん獲得し、ビジネスライクに進めて行きたいという店もあれば、近所の方が気軽に通える店を作りたいといった地域密着の美容室もある。

どの様なスタイルが簡単、楽、といった事はない。
マーケットの大小にかかわらず誠実にマーケットに向き合い、顧客が求めるものを追求していくからこそ、経営を安定させる事ができるのではないだろうか。

どんな顧客にどんなシーンで自分の店を利用してもらいたいのか。顧客目線に立ってコンセプトをしっかりと突き詰め、それを反映させた内装デザインを考えることが重要なのである。

美容室の内装はあとで修正が効かない?

ここまでで、流行る店のポイント、内装の重要性について解説してきた。
内装工事に興味を持っていただいた方にもう一つ重要な事を紹介したいと思う。

美容室に限った話ではないが、内装は後で簡単に修正できるものではない。
美容技術や、サービスなら気がついた時にいくらでも修正する事ができるが、内装工事の場合、店を休む必要もあるし、さらに費用もかかってしまうという事でできるだけ、後で修正の必要が無いように施工前に計画を練っておく必要がある。

また、美容室の様な業態の場合必ず給排水設備を伴う。鏡の位置やパーテーションの付け替え程度なら簡単にできる事もあるが、給排水設備の工事は床板を剥がし、壁を壊すなどの作業が伴うというのも、後で修正のしづらい理由である。

後で後悔しないためにはやはり、内装工事業者選びが重要だ。

美容室の新規開店や改装を考えるのであれば、なるべく早い段階から専門業者に相談し、作業の進行に後戻りが生じないよう綿密に計画を立てておくことが必要という事を肝に命じていただきたい。

美容室の内装工事費ってどれくらい?

美容院内装

美容室の開業を考えたとき、必要資金の中でも特に大きな割合を占める内装工事費用。
一般的には50%以上とも言われている。

専門業者と適正な交渉を行うためには内装工事費用に関する相場観を掴んでおく必要がある。そのための基礎知識をここでは紹介する。

美容室の内装工事費用はデザインによってバラつきはあるものの、概ね下記のとおり3つのグレードに分類できる。
①20~40万円/坪
②41~55万円/坪
③56~万円/坪 → かなり高級路線

このグレードの違いはどういった理由によるものなのか。
主に、仕上げの素材や造作工事内容の違いによるところが大きい。

①は、ビニルタイルやビニルクロスなど樹脂製の安価な仕上げ材が多く使われるグレードである。ただし、一部でも高価な素材を効果的に使うことで、多少なりとも高級感を出すことはできる。

②になると、床や壁の仕上げ材にタイルを使うこともできる。また、店内の造作にエイジング効果を加える、空調を隠す、間接照明を多用するなど一工夫を加えることで、コスト以上の空間を演出することも可能になってくるグレードだ。

③になれば設計の自由度は大きく広がり、床や壁に御影石など最高級の素材を使用できる。店内の装飾にも十分こだわることができ、オーナーの意のままに他店にはない独自の世界観を作り出すことが可能になってくる。

以上が、美容室の内装工事費の相場である。
この費用をいかに減らしていくかが、オーナーにとっての大きな課題だ。

ここでは端的に、3つのポイントを紹介する。
・施工業者に減額案の提示を求める
・複数業者の見積もりを比較する
・無駄な箇所の華美な内容を削る
重要なところに投資をし、費用を削っていくために重要な事は手間と工夫をするという事ではないだろうか。
この様な費用削減の提案をしてくれる内装業者を選ぶというのも一つ重要な事となるのではないだろうか。

まとめ:顧客目線を意識した内装作りで、満足度の高い美容室を目指そう!

今回は、美容室を流行店に導く重要なカギとなる内装工事について、その知識と業者選びのポイントを紹介した。

重要なことは、顧客目線を意識して内装をデザインすること、そして信頼できる内装業者を選び、理想の店舗を具現化していくということである。

当サイトでは、提携する様々な内装業者から、希望に合う業者選びのサポートをしている。
また、複数者への一括見積もり、提案も対応している為、内装業者の選び方がわからないと
言った場合には気軽に問い合わせしていただければ幸いだ。

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