コンビニ内装ってどうやって決めるべき?工事の流れと注意点

コンビニ経営において、内装デザインをどのようにするべきかは悩みどころでしょう。内装デザインは商品のレイアウトに直結します。そのため、商品の品ぞろえや買い物客の動線、地域のニーズに至るまでしっかりと考慮にいれなければなりません。この記事では、コンビニの経営者とこれから経営を始めようとしている人を対象に、コンビニ内装に求められるポイントについて詳しく解説していきます。

内装工事に必要な費用は?

コンビニの内装工事に必要な費用は、店舗の規模やデザインにもよりますが、備品の調達と合わせて数百万~数千万円かかります。コンビニ経営には、フランチャイズ店と個人経営の店とがあり、開業資金や内装費用にも違いがあるためそれぞれ見ていきましょう。
大手コンビニチェーンのフランチャイズ店として店舗経営を行っていく場合には、内装デザインに決められたフォーマットがあるため、本部からの指示を守る形でデザインの調整や工事の発注を行っていかなければなりません。経営者が自由に内装デザインを決められないかわりに、チェーン店のブランド力をそのまま使用できるというメリットがあります。また、同じチェーンの店舗に数多く携わった業者によって施工が行われるため、工事費を含めたさまざまな話し合いを簡略化できるでしょう。
その一方で、個人店舗の内装デザインは経営者の意向にそって決めることができるのがメリットです。内装会社との話し合いのなかで、自分のイメージにぴったりと合ったデザインを探っていくことができます。ただ、一口に内装デザインといっても、材料の組み合わせや工法の種類により数多くのバリエーションがあり、コンビニの敷地面積を業者に伝えても、その情報だけでは見積りを出すことすら困難でしょう。経営者は内装会社と何度も打ち合わせを重ねて、予算にかなったデザインや工事を選ばなければなりません。その結果、フランチャイズ店と比べると時間や費用は多くかかる傾向にありますが、その分、経営者の意向がしっかりと反映された店舗となるでしょう。
こうして見てくると、少ない金額で工期も短く開業できるのはフランチャイズ店といえます。フランチャイズ店のオーナー求人サイトでは、自己資金ゼロでの開業も可能といった情報が掲載されています。一方で、経営や内装デザインなどを自由に決めていきたいという人は、個人店舗を選ぶのがおすすめです。自分の頭のなかにあるイメージを形にするのに適した形態といえます。ただ、店舗経営のノウハウを自分で蓄積していかなければならない苦労を考えると、自己資金をしっかりと用意したうえで計画を進めていくのがよいでしょう。
内装工事に必要な費用は?

コンビニの内装工事の流れ

コンビニの内装工事を進めていくためには、全体的な流れを把握しておく必要があります。それぞれの工程でポイントとなることを確認していきましょう。
初めにやらなければならないのは、なんといっても設計・施工会社の選定です。内装会社の実績をしっかりと調べて、信頼できるかどうかを見極めていきます。会社のホームページなどに掲載されている実例集を参考にするのがよいでしょう。その会社がどのような仕事をしてきたかを画像付きでチェックできます。また、ホームページにおける情報の充実度や更新頻度なども忘れずにチェックしましょう。会社情報に興味を持っている潜在的な顧客に対して、どのような情報発信を行っているのかを知ると、会社のアピールポイントや仕事への意欲も見えてきます。
内装会社には大きく分けて3つのタイプがあることも覚えておきましょう。デザインのみを行うデザイン設計会社、デザインはせずに施工だけを管理する施工会社、そしてデザインと施工の両方を任せることができる設計施工会社です。特にデザインを重視したい人には、デザイン設計会社をおすすめします。高いデザイン力を保持しており、こちらの要望に応じて内装デザインの選択肢を与えてくれるでしょう。工期を短縮したい場合には設計施工会社がおすすめです。デザインと施工を同じ会社で行えるため、それらを別々の会社に発注するよりも作業に無意味な停滞がありません。
内装会社が決まれば、打ち合わせを繰り返しながら予算やデザイン、工程をつめていきます。使う素材や工法についても十分に話し合いましょう。すべての事項にお互いが納得した時点で契約となります。代金の支払いは着工時に半金払い、無事に竣工となった後でもう半金を支払うのが一般的です。
内装工事が始まると、各部のデザインに加えて電気、ガス、水道、空調などの設備工事も行われます。そして、工事がすべて完了した状態が竣工です。建物が建築基準法に適合しているか、契約書通りのデザインとなっているかなどを確認し、完成検査をパスした後に引き渡しとなります。
コンビニの内装工事の流れ

コンビニの基本的な内装は?

コンビニ経営に関心を持っている人は、普段の利用時にも内装や商品レイアウトに目がいってしまうことでしょう。決して広くない敷地内に、必要十分なものが効率的に詰め込まれています。コンビニの基本的な内装についてもう一度確認しておきましょう。
出入り口から店内にはいってまず目につくのはレジカウンターです。レジカウンターのなかにもタバコや揚げ物などの商品が並んでおり、コンビニのロゴが大きくデザインされている店舗もあります。出入り口付近に設置されていることが多いレジカウンターですが、揚げ物やお弁当、チルドケースなどのコーナーを広くとるために、もっとも奥まった場所に設置されている場合もあります。需要のある商品をより多く取り扱って、購買欲を高めるレイアウトにしていくのは、小売店の基本的なスタンスでしょう。固定観念に縛られることなく、顧客のニーズに応じて配置を変更していくのも大切な経営判断といえます。
コンビニの店舗中央には商品棚が必要です。店舗の規模にもよりますが、表と裏、そして両脇にも商品をいっぱいに並べた棚が、2~3列設置されているのが一般的でしょう。文房具やバス用品などの小物類、レトルト・インスタント食品、菓子類などが並べられているので、それぞれの商品に応じたレイアウトが求められます。また、顧客には一人暮らしの人が多いのか、男女比はどのくらいか、年齢層は幅広いのか、近くにスーパーやドラッグストアがあるのかなど、顧客や地域のニーズに応えていく必要もあるでしょう。こういった情報を分析することで商品選びの参考にもなります。そして、商品ごとに棚の種類や大きさは変えていかなければなりません。
外から見えるガラス付近には雑誌用の棚もいります。ドリンク棚は店舗の後方に設置されることが多く、その裏にはバックヤードと呼ばれる事務所や在庫保管倉庫、機械室が配置されます。トイレもこの近くに置かれることが多いです。さらには、コピー機コーナーやATMの設置スペースも必要となります。こういった備品、内装レイアウトがコンビニの基本といえるでしょう。
コンビニの基本的な内装は?

フランチャイズ店はフォーマットがある

フランチャイズ店のコンビニを経営する場合には、外装と内装のデザインがあらかじめ決められていることを知っておかなければなりません。また、本社の方針によってデザインに変更が生じる可能性があることも頭にいれておいてください。経営や店舗デザインを自由にやりたいという人にはフランチャイズ店は合わないでしょう。ただ、好みに合わないからといって避けるのではなく、フランチャイズ店のメリットとデメリットについて確認しておくことが大切です。
フランチャイズ店の経営を始める前に、自前の土地と建物を用意できるのは大きいです。ある大手コンビニチェーンにおいては、土地と建物を用意できたオーナーはロイヤルティーで便宜をはかってもらえます。
ロイヤリティーとは、コンビニ業界用語です。「商標」や「経営に役立つノウハウ」を加盟店として使用できる代わりに、フランチャイズ本部へ支払うお金のことをロイヤルティーといいます。
本来であれば総利益が上がるほどロイヤルティーの利率も上がり、その分多くの金額を本部に支払わなければなりません。しかし、自前の土地と建物を用意できたオーナーに対しては、そのロイヤルティーの利率が固定化される契約を結ぶことが可能となるのです。その結果、総利益が上がれば、それだけオーナーの取り分も増えることになります。最初に本部と取り交わす契約に違いがでるのですから、高い優位性が証明されるでしょう。
しかし、自前で土地と建物を用意できるのに、なぜ個人経営のコンビニにしないのでしょうか。その理由は、フランチャイズ店としての知名度、安心感が得られるのに加えて、経営ノウハウを学ぶことができ、仕入れのコストなどもおさえられるといったメリットがあるからです。安定した経営を望むのであれば、個人経営で冒険するよりもフランチャイズが魅力的に映るでしょう。ただし、オーナー独自の考えで取り扱う商品を選んだり、店内レイアウトを変更したりはできません。本部の指示を守って、コンビニを経営していく義務があります。
オーナーのために用意されているフォーマットに従って、安定的なコンビニ経営を行いたい人にはフランチャイズ店がぴったりでしょう。その一方で、独立開業をして自分の力で上に登っていきたいといった起業家タイプは、すべてを自分で決めることができる個人経営のコンビニで新たなフォーマットを作る側にまわるのがよいでしょう。
コンビニの基本的な内装は?

フランチャイズが内装工事をする場合の注意点

フランチャイズ契約を結んだコンビニ店の内装工事をする場合には、本部が提示しているフォーマットデザインが存在するため、個人で内装会社を選ぶことはできません。施工においても本部に発注する必要があります。大手コンビニチェーンのブランド力を使わせてもらうわけですから、どんなに細かい部分であってもデザインの変更は認められません。そのうえ、本部指定の工事業者を利用する必要もあるため、デザインと施工ともにオーナーが決められることはほとんどないでしょう。
派遣されてくる工事業者は、同じ系列の店舗を工事することに慣れています。施工の早さと確実さは類を見ないでしょう。それに、なにか問題があった場合には本部に照会すればよいのですから、オーナーの責任でしっかりと工事を見守る必要もないわけです。店内はそのコンビニチェーンが提供している商品に適応したレイアウトとなります。顧客はたとえ初めて来た店であっても、商品の売り場はだいたいわかりますし、品質についても安心できます。フランチャイズが内装工事をする際の注意点は、オーナーが独自の判断で行わないということに尽きるでしょう。

コンビニらしい内装から外れるべきではない

大手コンビニチェーンと差別化を図りたいからといって、個人経営の店があまりにも独創的な内装デザインを試みるのはおすすめできません。デザインには、顧客に違和感なくコンビニとして認識してもらえる境界線があるでしょう。それを逸脱してしまっては、日常的に立ち寄ってもらえる店舗としてふさわしいものではなくなってしまいます。多くの人がコンビニといわれて連想できるもの、そういった基本的な内装のポイントからは外れないようなデザインが求められます。
その基本的な内装デザインのポイントは、レジカウンター、商品棚、ドリンク棚、雑誌コーナーなどです。大手コンビニチェーンが顧客にもたらす安心感には、日本中どこにいってもそのコンビニに入れば自分が慣れ親しんだ空間があるといったことも含まれるでしょう。カラーリングや照明などで前衛的な空間を作ったとしても、コンビニとして受け入れられなければ意味がありません。最初のインパクトだけに注力するのはやめて、末永く愛される店舗を目指しましょう。
内装デザインばかりではなく、外観のデザインにも注意する必要があります。大手コンビニチェーンといえども、京都などの一部地域においては周囲の景観を損なわないような配慮を行っています。カラーリングをあまり目立たないものにおさえたり、デザインに木材や瓦などを取り入れたりと、独自の工夫をしているのです。そのようななかで、個人経営のコンビニが間違ったやり方で独自色をだしても、地域の人たちに支持されない可能性が高いでしょう。内装、外観ともにコンビニらしいデザインからは大きく外れるべきではありません。
コンビニらしい内装から外れるべきではない

コンビニとしての基準をクリアした内装にしよう

コンビニを経営している人で内装工事に悩んでいる人、あるいはこれからコンビニ経営を考えている人に、内装の決め方・ポイントを紹介してきました。数百万~数千万円と多額の費用がかかるコンビニの内装です。後悔しないように、しっかりと下調べをしてから行動に移しましょう。
フランチャイズ店の場合には、オーナーが独自の判断で内装工事を行うと契約違反となる可能性が高いです。本部との連絡を密にして、ブランドのデザインを損なわないようにしましょう。また、個人経営のコンビニの場合には、コンビニとしての基本的なポイントをおさえたデザインを心がけることが大切です。基準を無視した独自のデザインで地域の人たちに違和感を持たせてしまうことは避けて、長く親しまれるコンビニを目指しましょう。

株式会社 アーキバンク

株式会社アーキバンク
建築に関わる専門知識、経験を活かし、建築や内装に関わる「ヒト」「モノ」「サービス」を効率的かつ有効に結びつけるため、建築関連のWEBメディア事業を中心に、WEBコンサルティング事業を展開。

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